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(詩)亡骸

亡骸は抜け殻
何の抜け殻?
ぼくの抜け殻
じゃぼくは何処へ行った?

そんなこと
気にしない気にしない
きみはぼくの行方など捜さず
乙女よ
もっと素敵な恋をしてくれ

そしてそれでもさびしい時は
港のすみでこっそりと泣いてくれ
そしたら気紛れな港の風が
きみのほおを
荒々しく撫でてゆくから

ぼくの亡骸は
もうただの抜け殻
その時ぼくの夢と想いは
世界中を駆け巡っている

亡骸なんて脱ぎ捨てた
着ぐるみみたいなもんさ

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