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(詩集)きみの夢に届くまで

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詩の数が多いので、厳選しました。っても多い?
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2023年5月の記事一覧

(詩)桜と白い仔犬と明日のために

桜並木を 白い仔犬が駆けてゆく 満開の桜の花を 見上げながら ふわふわとした 白い自分の 眩しさも知らないで 太陽は降り注ぐ 桜に 白い仔犬に降り注ぐ 今は春 すべてが夢 すべては夢と やがて桜は散り 仔犬は桜の木の下で じっと動かなくなる 眠っているように 眠るように 太陽は降り注ぐ それでも太陽は 明日のために

(詩)人間だった日の記憶

わたしのふるさとは あなたの弱さです あなたの愚痴や不平不満 あなたの弱音、泣き言 狡さ、醜さ、卑怯、臆病、小心者 傲慢、我儘、短気、自己中、身勝手 弱虫、泣き虫、ため息 嘆き、足掻き、嫉妬、ショボさ ダサさ、ヘタれ、負け犬、怠け者 そしてあなたの涙が わたしのふるさとです やがてわたしが人間でなくなり この星の大地に帰り この宇宙の大気中へと消え去る時に なつかしく ただ限りなく懐かしく わたしが人間だったことを いとおしく思い出せるように わたしには あなたの弱さが

(詩)エイリアン(ひと色展)

わたし、あなたに会いたくて 生まれてきました あなたを見つけ出すために、この星に だからあなたに会えなければ わたしはただの異星人です *イシノアサミさんのひと色展コラボに参加させて頂きました。よろしくお願いします。