光と影

私、『明けない夜はない』っていう言葉、すごく好きで。本当につらい状況は、ずっとは続かない。そこに影がさしていたら、絶対にその影をつくる光が見えるときがあると思うんです。自分もそういう人生だったし。影が濃ければ濃いほど、光は強い。7回転んだとしても、8回起き上がればいい。ずっと転ばないで生きていくなんて難しいし、私はそんな人生、つまらないと思ってますから。

宮沢りえ「REDChare」の動画より




自宅療養71日目。5:00起床。足の具合は普通。昨日酷使したので痛みや違和感を引きずるかと思っていたが、そこまでではない。ただ膝の痛みが少し増している。圧倒的に筋力が無い中で長い距離を歩いたので、その負担を全て膝が請け負った感じ。とにかくふくらはぎの筋力を戻したいが、右足とは比較にならないくらい貧弱。このふにゃふにゃが力を込めればカチカチになるなんて到底思えない。どれだけの時間がかかるのだろうか。

気分はまずまず。朝食、水やり、掃除、洗濯、コーヒーで一服までがスムーズに進む。都知事選候補者の討論会を少し観る。そのまま赤坂真理の本をめくって付箋を貼っていく。デスクに置いてあるメモ帳に書いてあることを読み直して、いくつかをシステム手帳に転記する。『自分は不公になる為の自己暗示を知らぬ間にかけてはいないか?』という一文が気になる。知らぬ間にかけているなら気づきようがないじゃん。

ドラマ『アンメット』最終話を観る。最後まで物静かで、慈愛に満ちたドラマだった。人の純粋なところを凝縮して、飾らずそのまま差し出されたような。人と人が丁寧に向き合うこと、その過程。最初はそれが物足りなかったが、回を追うごとにその世界観にチューニングが合ってきた。そして見事に取り込まれてしまった。ひたすらに優しいドラマだったな。このドラマの千葉雄大が各家庭にいたら世界が平和で満たされる。特に好きなキャラクター。

今日は家から一歩も出ずに終わった。光と影。宮沢りえのセリフとドラマの核心がリンクする。本を読んでも言葉が戻ってこない。影の魔力が強すぎて、光が見える気配はまだ無い。

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