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人生って何だろう?と聞かれたので、人生とはtherapyでありartに生きるという事だよ…と口走ったら思いの外…腑に落ちたよというお話

娘に唐突に聞かれました。「人生って何?」


私は無意識的に話し出しました。
人生というのは心の治療なんだよ。人生は別れから始まるんだ。その苦しみを治療していくんだよ。だから仕事もするんだ。仕事ってのは自分にとっての治療なんだよ。仕事というのは義務じゃなくて自分のためなんだ。自分のための仕事なんだから、自分というものを表現したほうが治療は進むんだよ。例えるならartなんだ。artに仕事をするんだよ。


無意識的に話しましたが、思いのほか腑に落ちました。

今の世の中は、外出が制限されている事もあり、セミナーやワークショップをオンラインで開催する事が流行っているように見えます。そしてそれは何より、講師役自身のtherapyだよな〜って見えるのです。

オカネの専門家としては興味あるじゃないですか。どのような内容のセミナーなのか?という事について。それで内容を見ると、なかなかフィルターがかかった内容なのです。凄く局所的というか、一義的な内容に見えます。

そこで理解したのです。

これって講師役のための講座なんだな〜と。講師自身にとってのtherapyなんだと。


人生は母親の胎内からの離別から始まります。そこから自分というものを認識していきます。自分を認識するプロセスは、自分の輪郭というものを浮き彫りにする事に他なりません。これも離別のプロセス。境界線をはっきりさせて、自分と他者を切り離す。

ここから、長い旅路が始まります。分離したものをつなげよう(統合)とするプロセスです。

※吉福伸逸さんは統合という言葉を使用する事を極力避けていたそうです。なぜなら、統合した瞬間に分離が始まっているから。これはそのとおりだと思います。今生で統合が終わる事は無いのですから。

この分離した自分自身をつなげるプロセスこそtherapyです。

そして、therapyが最も活発に行われる瞬間は仕事であると言えます。仕事とは、他者からの求めに応じていく事ですから、つなげようとするプロセスです。therapyなので快楽を感じる筈なのです。

しかし、仕事は嫌いです。という人は多いと思います。何故仕事が嫌いなのか?私は2つの要素に集約できると考えています。

①職場での人間関係が分離に向いている
②仕事自体がtherapyでない(人間関係の癒やしを内包していない)

この2つの要素に集約できると思いませんか?


そして、この2つを逆転させる鍵として、artが重要だと考えます。

artは優劣がありません。
artは評価のモノサシがありません。
artは上司に命令されて創造するものではありません。
artは他人からの目線に自分を押し込む必要がありません。

これからの仕事の中心はartだと断言できます。ビジョン・ミッション・バリューなどと言うのはもう止めたほうが良いと思います。クレドや経営理念も不要でしょう。

しかし、そのためには強い求心力が必要になります。

ビジョン・ミッション・バリュー・クレドや経営理念を廃止するのであれば、CEOはartに生きるを体現する必要があると言えます。この強い求心力こそ、新たな時代の階層構造の基礎になると言えるでしょう。


などと考えると、世の中に数多あるセミナーで講師がtherapyを受けている状況は、非常に喜ばしい状況だな〜なんて思ったりします。


娘が私の言った事を理解できたかどうか?は関係ないんだ
私自身のtherapyなんだ!

そんな近況報告です。

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