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高校生クイズに出た話⑧決勝戦前半

決勝進出した後、放置してしまってた高クイ物語。
元ネタのmixiを見てみると、当時も同じことしてた。
そして26歳の誕生日前日に書き上げていた、
おとつい39歳になった私。
思い返せば、ゴールが見えたあたりで
燃え尽きてしまうタイプなのかもしれない。
あ、どうでもいい?はい、はじめます。

***

さて、まさかの決勝戦。
相手は愛媛県の有名進学校、愛光高校。
一言でいうと、とてもかしこい人たち。

そんな人たちと戦う決勝戦は
「豪快!1本釣りクイズ!!」
各チームにひとつの椅子と一本のつりざおが用意されていて、3人のうち1人が解答者になり、椅子に座った状態でクイズが出題される。

答えがわかったらイスから立ち上がり、リールをまきあげる。
そしてつりざおの先についている、おせじにも豪快とは言えない偽物の鯛を釣り上げる。その鯛をバケツに入れると解答権ボタンが押される。
というしくみの早押しならぬ早釣り問題。
おてつきや誤答は一回休み。
正解すれば1人ずつ抜けていって、3人全員勝ち抜けると全国大会進出。

最初は3人で答えを考えていいんだけど、勝ちぬけていくと最後は1人になって個人力に任されるしくみ。

ふむふむ。

「私、最初の解答者になるね!」と判断。
リーダー(私)の言うことは絶対です。

さぁ、第一問!
「わかった時点で答えてください。これは誰のこと?
今年で没後100年・・・幕末の政治家・・・通称麟太郎・・・威臨丸の艦長として太平洋を横断・・・などなど」

さすがの愛光高校は「通称麟太郎」のあたりで立ち上がり、
リールをくるくる~
その隣で、最後まで聞いてもポカン顔のあきえに、
後ろのA子が「勝海舟じゃ!!」と教えてくれる。

私も負けじとリールをくるくるー!!
スタートで大きく遅れをとるも、バレーボールで鍛えた腕力のおかげかすごい勢いでリールを巻き上げる男前な私。

福澤「おおっとー!早い早い新居浜高専!!」
怒涛の追い上げで気づくと、まさかの、私の鯛が先に釣れていた。
なんかちょっと恥ずかしい。
福澤「さぁ追い上げた新居浜高専、答えは?!」

えーと・・・答えは・・・
あれ?
必死でくるくるしている間に
「勝海舟…勝かいしゅう…かつかいしゅう…カツカイシュウ…カ、カイシュウ?カ?セ?カイシュウ?」と脳がフリーズ。

福澤「さぁ新居浜高専、答えをどうぞ!」
あきえ「えーと・・・?かせたいしゅう!?」

!!!

福澤「・・・も、もういちど答えをどうぞ!」
あきえ「え・・・?あ! か、かつかいしゅう!!」
福澤「・・・はい、正解~!」

放送を見ると編集に苦労しただろう形跡。
編集した人たちが
「こいつさ、加勢大周って言ってねぇ?」
「ほんまや、アホやな笑笑」
ってなっていたのではないかと想像がつく。
ほんとにごめんなさい。

というわけで、あぶなっかしくもいち抜けを果たし、幸先のいい決勝戦のスタートをきった私たち。
意気揚々と、次なる解答者S子へとバトンタッチする。

しかし・・・

ここから悪夢の沈黙状態が続くのであった。

まだつづく


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