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vol.23 美術館はなんで寒いの?「おしゃれは我慢」との戦い。

最近投稿したインスタでもつぶやいたのですが、5月ってこんなに寒暖差激しいものでしたっけ......? 私はとても寒がりなので、外出する際は最低限スカーフを持ち歩くようにしています。

もう一箇所、必ずスカーフを持って行く場所があります。それは美術館です。

みなさんは美術館内で「涼しい〜」と思った経験はありますか?
夏だと館内に入った途端、涼しくて最初は快適に過ごせそうですが、作品を観ることに約2時間かかる私にとって、寒さとの戦いでもあります。さすがに冬は暖房がついていますが、展示室によってはヒンヤリする場所も。

なぜ美術館は寒いのでしょうか。
美術館は作品をカビや虫から守るために、温度や湿度を一定に保つ必要があるからです。一般的には、温度22~24℃、湿度 50~55%が作品を守るためのベストな環境だと言われています。

そこで疑問に思うことがひとつ。
温度はエアコンで管理できるかもしれませんが、湿度はどうやって保っているのでしょうか?答えは、展示室のはしっこや展示ケースの中に注目すると見つかりそうです。

みなさんは、この紙ロールのような白い箱を見たことはありますか?
これは湿度計で室内の湿度を記録し、室内の湿度を調節しています。



シグマ2型温湿度記録計

箱の中の針が動いて紙に記録していくのですが、なんだかアナログな印象です。てっきりスマホのようなデジタル機器で記録するものかと思っていました。美術館・博物館を訪れた際は、作品だけではなく、室内に置いてある他のものにも注目するのも面白いかもしれません!

美術館が寒いことは、私にとって大問題なんです。
「今日はスカート履きたい!」と思っても、室内が寒いので断念する日も。涙「おしゃれは我慢」といいますが、ついつい機能性のある洋服を優先してしまいます。美術館はおしゃれな人が多いな〜。と横目で見ながら今日も私は厚着ファッションに身を包みます。

おしゃれか機能性か...。
みなさんはどっち派ですか?

参考
独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 「もっと知りたい!国立西洋美術館 第3号」<https://www.nmwa.go.jp/jp/50th/mottosiritai/motto03.html>

マガジンど, 2021.01.25,「文化財の保存・展示は温度と湿度が重要?研究員に聞いた東京国立博物館の舞台裏」
<https://dododododo.jp/2490/>

「展示室のなぜ?〜展示室ってなんで寒いの??〜」,
<http://www.onojo-occm.jp/core/tenjishitsunonaze.pdf>

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