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人間関係で悩まない、傷つかない人なんかいない

コミュニケーションスキルが抜群に高くて、気づけば輪の中心に鎮座している天性の人気者は稀にいる。

天真爛漫に振る舞っているようでいて、場の空気や相手の状況を察するのが上手で、さりげない気配りを忘れない。適度な隙を持ち合わせているから親しみやすさもあって、完璧すぎないところまでが完璧。

一方で、そんな人気者は周囲から少なくない嫉妬を買っている。

多くの場合、かれらへの嫉妬心を覚えつつ好意をあわせ持っているから、そっと胸の内でくすぶらせるに留める。

けれどふとした瞬間に「輪の中心にいるあの人にこの気持ちはわからないよね」というような、輪の外での連帯を垣間見ることがあって、ああやっぱり、人気者だって大変だよな。

プラス面が大きいほど、些細なマイナス面が際立ってしまうこともあるし。

先日見たアメトーークは「後輩との接し方分からない芸人」というテーマだった。

「本当は嫌なんじゃないかなと思って誘えない」「気まずいから時間差でエレベーターに乗る」云々。

後輩に限らず人と関わる上で身に覚えのあり過ぎる、些細だけれど当人にとっては切実なエピソードが続いた。

空気を読むことに長けていて、しゃべりのプロである芸人さんだって同じように人間関係に悩んでる。

不器用に傷ついて、もっと上手にやれたらいいのになあと毎度きっちり落ち込むけれど、それは人と関わる喜びを知っているからこそでもあるから、どんな自分も祝福したい。

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