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全部、はじめからそのつもりだった。侍、役所広司。大義に殉じる【随筆】『VIVANT』第10話(最終話)を観て(A面)。

最終回だ。この間、ずいぶん広告が打たれていたね、期待の高さが伺えた。

前回の続きから。吊るされた乃木、ロープはすぐに斬られた。ここまではいいよ、で、何を語るのだ乃木憂助。

……特技といいますか、手に持つと分かるんです。と、やはりここであの重さ当ての特技のシーンが回想。持った銃の重さで、弾のありなしの有無は分かっていた。ベキはそれに気がついていた。ようは、試されていたわけだ。ほんと、あるあるだが、嫌な儀式だよ。それと併せて、乃木が撃ったあの時の別班員の行方を、ベキは日本のモニターからの報告で知っていた。それも考慮してか、ベキは乃木を泳がせていた。乃木は、あくまで任務でテントに潜り込んだのだということは分かっていた。ではなぜ?

日本に脅威を向ける者を排除する。そのためには手段を選ばない。それが、別班だ。ここで久しぶりな出番ジャミーンの話と、主人公感ありありの野崎のことを話した。乃木は野崎にメッセージを送っていた。

絆。これもテーマなのかもしれない。
正義のために、日本を守るための絆。

野崎の回想。乃木は言った。スネイプ社との商談がある、スネイプといえば……スネイプ先生? 乃木は、俺の「ハリー・ポッター」好きを知っている……のところ、笑ったよ。ちょっと軽かったけどね💦
スネイプ先生は裏切り者に見えて、ダンブルドア校長やハリーを助けるために敵に潜入していた……偉大なる先生!
!!
乃木は、スネイプ先生だったんだ! ちょっとギャグっぽいが、実際、こういう些細なことの積み重ねなのかもね。とか思ったり。


ベキは黒須も見込みをつけた。黒須はどんなひどい目に遭わされても仲間のために決して口を割らなかった。当然、乃木についても言及。お前(乃木)は、死を覚悟してここにやってきた。
お前らは、日本を守るため、常に任務を全うする。だから、お前たちは生かす価値があると思った。

だから、なんでよ?💦
ここでバトラカが補足するわけだ。
ベキは、テントの真の目的を知れば憂助も別班として力を貸してくれるだろうと……。(おっ、おう。えっ!!?💦)
ベキ「どうだ? 憂助」

乃木のターン。
「我々の任務は日本を守ること。フローライトの採掘が成功すれば、潤沢な資金を継続して得ることができ、報酬のためにテロを行う必要はなくなる。つまり、日本も攻撃を免れる。いっときではありますが、今はテントに加担することに利があると考えます」(それは、ありなのか……日本ファースト過ぎない?💦)

で、ベキ
「あくまで任務として我々の力になるということか。政府側にフローライトの情報を流した者がいる。おそらく次の手に出てくるはずだ」

乃木「必ず、内通者を探し出します」
それにベキ。
黒須君もね、一緒に頑張ろう。この国の未来のためにお前たちの力を貸してくれ。そんなことを言って、頭を下げて頼むベキ。

ということで、めでたしめでたし、ではなく、ここから最後の反撃だ!!
倍返しだね!!

ここから商談。ワニズがよかったよね!
この時の話は書くには及ばず、色々あったが、まあよかったよ。騙し騙されの攻防はよかった。面白かったね!
(ここさ、先日終わった『トリリオンゲーム』と一緒のところがあったのだが、この攻め方は流行りなのだろうかww)

しかし、この商談を成立させるためには、どうしたって必要な犠牲? 差し出さなくてはならないことがあった。胸熱シーンなんだよ、乃木。
「息子として、そんな父を心から尊敬します。あなたの息子であることを誇りに思う。しかし、罪のない多くの人を傷つけてきたのは事実です。お父さんには、いつか罪を償ってもらいたいと思っていました」

ここでニノ「お前は何も分かっていないな。お父さんは最初からそのおつもりだ」そう、全部、はじめからそのつもりだった。侍だね。大義に殉じる。

役所広司は、ここを含め、本回でとにかく本当に素晴らしい、痺れるような演技の連続だった。第9話1部で、ニノが役所を演技の神様のような人だと説明していたが、それがよくわかった。

乃木と野崎。
野崎が「大きな渦に巻き込まれていたのは、俺のほうだったようだな」とか言う。こことか、B面で語りたい。

で、まだ時間がある。あれ、何するんだろう。感動シーン裏で桃李はこそこそ、まだ終わっていないわけね。そうだ、伏線回収しきれていないからね!

あと少し、小日向か流星か、ほか、誰が考えられるのだろうか。他に、誰かいたかな、ドラム?? いやいや違う💦 それに新規キャラで終わらせることはないはず。さあ、答え合わせの時間だね、日本にいるモニターは誰だ。

待て、もうひと波乱あるんか?💦

で、答え合わせねえ~
ここもB面で話したい。

こっからなんだけど、これ筋通っているのかな、とか疑問に思ったが、やはりここもB面に預けよう。

橋爪功もよかったね。ここもB面でいっぱい話したいが、ありそうだったよね、ここのところも。ほんと、醜悪なところなんだが、ありそうだったなー嫌だいやだ💦

いやあ、終わった。B面もりもりだね、さいごの
「皇点親無く、惟徳を是輔く」
これはここA面でツッコミを入れておく。これは流石に自己満足が過ぎるだろ。このセリフを乃木に、このタイミングで喋らせたことは、フィクション過ぎませんか??💦

一応言っておくが、ノコルさん、モンゴル人やで。日本語ペラペラで、まあワンチャン、ベキがマニアで教えている説もあるかもしれないよね、あんなに流暢に日本語を話すという設定なんだからね、でもさ、それにしてもこれは言っても仕方ないだろう。

とか、僕の水を差すようなツッコミで終わるのもどうかと思うので、もう少し話す。

面白かったよ!
それは間違いなくそう。よく出来ていた!

僕は、先週からこの1週間、たまに『VIVANT』のことを考えることがあった。ラストはどうなるのだろうと。薫のこと。別班のこと。でもまずは大枠のことを考えた。このドラマは、日曜劇場なのだと。日曜劇場という、でかい看板を背負っている。下手なことはできない。結局日曜劇場でなければならない。たとえば「愛」だ。愛がないドラマもあるが『VIVANT』には薫がいる。なら、その加減はともかく「愛」は成立するし、決して裏切ってはならない。ならやはり薫は安牌だ。さいご、乃木は薫と抱きしめ合って終わる。このラストだけは予想した。正直、考察というようなことは未完のなかではしない。予想はするのかもしれないが、考察は全て終わってからしようと決めた。これは、逃げかもしれないが、僕はもっと気を抜いてドラマを観たかった。理由はシンプルで、面白いからだ。ただ純粋にわくわくしながら観ることにした。詳しく、あれがこうでこう、いやいやこうじゃない、こうだ、ということまでは考えなかった。ちゃんと、最後にあるべき姿とか、納得するラストが待っているのだろうと、ただそれを信じた。

いい終わりだったのか、というより、ちゃんと終わらせた。B面で話すが、丸め込まれた感は少し残った。

でもね、繰り返すが面白かったよ!
さすが日曜劇場!!
壮大な『VIVANT』劇場はこれにて1回終わり。いい3か月間だった。


これはA面、明日にでもB面を記事にする。そちらもよかったら読んでみてほしいな♬ B面は、面白かったからこそ、いい意味でツッコミを入れて、これまでの総括をしたいと思う。

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