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モノの流れは見えない

2023年最初のテーマは「モノの流れは決して見えない」というものです。

物流はモノの流れを視える化することで、その価値を高めていけると考えています。

このテーマは今後も深く議論をしたいと思っています。今回はその前提を整理していきます。

電気や大気と同じモノの流れ


モノの流れは基本的に見えません。
ターミナルや倉庫などで一部見える人もいますが、どこから流れてどこへ行くのかは見えません。トラック・ドライバー以外はモノが目の前に来て、何かして送り出すのみです。ドライバーにしても自身の進んでる道が見えているだけです。

もちろんラベルやシステムを見れば、どこから、どこへは認識自体は出来ますが、モノの流れ自体が見えている訳ではありません。

モノの流れは、電気や大気の流れのように見る事が出来ないものなのです。

モノの流れの必要性


モノの流れが見えないのは仕方がない、とはいきません。

物流は戦略であるべきと考えています。流れが見えないのは将棋の盤を見ずに将棋をするのとのと同じです。それぞれの駒が目の前に来た駒と戦うをしているイメージです。

これでは戦略を練ったり、対策を事前に打つことが出来ないです。モノの流れは意図的に見えるようにしないといけません。

視える化が価値向上のカギ


モノの流れを見えるようにする=「視える化(みえるか)」がされた時、新しい物流の価値が生まれると考えています。

誰もが貨物の全体の流れの状況を瞬時に把握できるようにする。これが求める姿です。

もちろん大手の物流業者では貨物トラッキングはかなり整備されてきました。しかし1出荷単位での視える化が多いです。また荷主目線でいくと各社の情報を集めて、まとめないと将棋の盤にはなりません。現実的にその作業は困難です。

「物流の将棋盤」が出来た時に事業に対しての新しい価値を与える大きなインパクトがあると思います。

視える化のアプローチ


ではどうやって視えるようにするのか?
その手法は限られています。
1. 数値化
2. マッピング

これしかありません。
問題は何を数値化すればいいのか、マッピングはどうすればいいのか。

物流の視える化のサンプル


今回は視える化の必要性の入口までとして、この数値とマッピングについては今後記事にしていきたいと思います。

以上、今回はここまで。
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