ぼくとコーヒーの出会い
ぼくがコーヒーに出会ったのは、不自然なようで、自然な流れだった。きっと出会うべくして出会ったんだろう。
でも、未だにコーヒーについて、何も知らない。毎日味は違うように感じるし、淹れ方だって定まらない。
自分でプロを名乗れる程、コーヒーはわからない。でももちろん、人よりは詳しい、そのくらいのレベルであると思う。
自分の無知や経験不足を恥じるつもりもなく、きっと今のぼくに作れるコーヒーは、今のぼくにしか作れないコーヒーだと思う。だから今日も、今できる精一杯を詰め込んで、コーヒーを作る。
コーヒーと出会ったのは、大学3年生の頃。その頃のぼくは、お茶農家だった。これは非常に奇妙な経歴でして、また後日説明することとして省くけれど、お茶農家をしていた。
お茶を実演販売するために、ぼくはよく、マルシェに行っていた。マルシェでお茶の栽培をしている写真とかを見せながら、試飲をしていただいて茶葉を販売した。
売り切れたあと、休憩時間に、ほかのお店に行った。そのひとつがコーヒー屋だった。500円を渡して注文をすると、豆からコーヒーを淹れてくれた。ぼくが普段飲むことのないタイプの本格的なコーヒーであり、心躍った。大学3年生まで、ホンモノのコーヒーを飲んだことがなかったのは非常に恥ずかしいことだが、その時のコーヒーの味は忘れられない。
苦いのにすっきりしていて、飲みやすい。でも後味に甘さがあって、心地よかった。お店の方にお勧めの器具を聞いて、帰り道にすべてそろえた。
これがぼくとコーヒーの出会い
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