私のスマホ写真で振り返る今年のイベント体験 2023 【5月-その2】
🔷大森靖子
大森靖子の「街」といえば、ファンは高円寺と新宿を思い浮かべるでしょう。それほどに、彼女は新宿に、何かと縁があります。
このライブは、4月14日にオープンした歌舞伎町タワーの中にできたライブハウスZepp Shinjukuの、こけら落としの意味を持つイベントでした。だから、歌舞伎町に縁の深い大森靖子が担うのは当然、最適任だと、私は思いました。
このライブは大規模なものでした。大森靖子のほか、彼女がプロデュースするアイドル・グループ(とあえて呼びます)のMETAMUSEとMAPAも参加するという、圧巻なものでした。
大森靖子のステージだけでも、息がつまるような緊張感と激しさがあります。加えて私にとっては、初めて見るアイドル・グループのステージは、光とエネルギーが舞うようでした。パフォーマンスは想像以上に完成度が高く、「アイドルの歌や踊りなんか子供騙しだ」という私の先入観を覆すものでした。
METAMUSEとMAPAは、もともと個性が強いメンバーを大森靖子が集めたグループです。それぞれが、様々な過去や才能を携えて参加しています。大森靖子のミュージック・ビデオにも時々登場するそんなメンバーの個性が、演奏中にも垣間見えました。楽しませるエンターテイナーとしてのプロ意識が、とても高い集団だと感じました。
1,500人の熱気。揺れるピンクのペンライトの数はたぶん1,000近く。そんな光景が広がるのが、歌舞伎町の地下深く四階。
心地よい「異常」が、そこにはありました。
文・写真:©青海 陽2023(転載画像を除く)
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