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考える、考える

少し前、友人と電話をしていて「なんで両思いになると付き合うと思う?」と聞かれた。
友人もそのことをずっと考えてしまうらしく、ネットには何も載ってなかったのと言った。
両思いになって告白して/されての行動の上、付き合うんだろうね。関係性に名前を付けたがるんだよ。とかそんな答えを探しているのではないと思ったので、私もうーんと黙り込んでしまい、結局答えを見つけたらLINEしようということになった。

もともと考えることが好きなので、何も考えていない時は友人からの問いが頭の大半を占めた。その問題は今も答えの出ぬまま取ってある。

少し前、エヴァンゲリオンを見に行った。アニメは見れてないけど、劇場版だけは公開に間に合わせるよう一気に見た。丁寧に理解しながら進めたつもりだけど、圧倒的な情報量にパンク寸前だった。私の頭ではどうも処理しきれなくて、友達に聞いた。聞いたことを丁寧に教えてくれて理解はできるのだけれど、自分の感想が何も言えない。総じて思ったのは綾波は可愛い。それだけである。

結局、あやふやなところをそのままに最新作を見に行った。全ての伏線が回収されるとのことで、溜まった謎も明確になるのかとワクワクしたけど、やっぱり全部はわかんなかった。せっかく見たのに理解できないのが嫌だったし、ファンの方たちには何故だか申し訳ない気持ちになった。またまた解説サイトにお世話になっていたところ、「この分からなさもエヴァの醍醐味みたいなもの」と書いてあった。目から鱗だ。そうなの?こんな分からなくてもいいの?


問いには必ず答えがあるものだと思っていた。だから答えが見つからないと歯痒い。理解できてなくて恥ずかしい。でも、解説も分析もできないものがこの世にはあるのかも、しれない。全てに答えがあったらつまらないのかも、しれない。すぐに分からないから考えるんだね。ああ結局分かんなかったなあ、でもいいか。自分とは無関係なことで悩むのは案外楽しかったりするし。考えてる時間自体、意外と苦ではない気がする。

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