幼いころの私の写真に自己肯定感を高める効用があることを知りました
こんにちは
最近、結婚をしまして、結婚を機に地元を離れ、夫の勤務地に引っ越してきました。
私は両親の考えのもと、一度も物心ついてからは大学3年生になるまで引っ越しをしたことがありませんでした。
大学3年生で初めて引っ越しを経験するものの、大学1年、2年の2年間は実家から通っていたわけで、そこまで遠い距離でもなく、どこか実家から独立したというよりもちょっとだけ家を出ているみたいな片足が実家にあるみたいな感覚でいたので、多くの大学生がそうであるように住民票も移さず(本当は移さないといけない)、アパート暮らしをしていました。
社会人になると地元にUターンをして、仕事をしていたので6年間は実家暮らし。さすがに28歳になって一人暮らしをはじめました。金銭的な援助はもらっていなかったので、形式的には独立をしたわけですけども、車で15分の距離。やはり、片足が実家にあるような感覚でした。
しかしながら、結婚もして県外に転出し、実家まで車で高速道路を走って2時間弱かかるというと、もうこれは完全に独立ということになります。寂しいような、本当に大人になったような、なんとも言えない気持ちです。
月曜日に地元で所用があったので、日曜日に実家に帰ったところ「結婚式の準備で必要だろう」とのことで私の幼いころの写真がたくさん入ったアルバム14冊を渡されました。
両親も喜ぶかなと思い、これを機にデータ化して、さらに原本は分厚いアルバムから今どきの薄くて軽いアルバムに移そうと、生まれたときから順番に一枚一枚はがして、スキャンしているのですが、この作業が意外と心理的にいい効果をもたらしてくれています。
まあ写真を一枚一枚処理することの手間なこと手間なこと。一枚一枚丁寧に収められたアルバムから私の成長を残しておきたいという母の気持ちが伝わってきます。
今の私より若い両親と一緒に映る、満面の笑みの私の写真の数々をみていると若い両親が頑張って育ている姿に感謝の気持ちでいっぱいになり、両親だけではなくいろいろな人に抱っこされ、面倒をみてもらい、笑いかけられ、愛情を注がれて、客観的に幸せそうだなと思うのです。
写真の中の幼い私は記憶にないので私であって私でないような感じがします。思わず「よかったね」と言ってあげたくなるような気持ちになり、うまく表現ができないのですが、多くの人に大切にされてきた自分を、”私も”大切にしていきたいという気持ちになってきました。
何もできない私、何者でもない私にただただ無償の愛を注いで育ててくれた人たちがいるということを感じることができるのは、こんなに簡単に自己肯定感を高めてくれるのかと発見でした。
自己肯定感というのは最近なにかと注目されています。遅かれ早かれ、人は独立して自分の足で立って生きていかなければならないわけで、その根っこになるような支えとなるようなものだなと考えています。
頭では「両親に大切に育ててもらった」ということがわかっているのですが、当たり前になってしまっていると実際に感じることというのは難しいものです。このように写真で客観的に見ることによって、思わぬ効用があるという話でした。
育ってきた環境は人それぞれで、親もいろいろな親がいるのですべての人にあてはまるわけではありませんが、頭では「大切に育ててもらった」とわかったつもりになっている方は、ぜひ幼いころの写真を見たり、整理してみるといかがでしょうか。簡単に自己肯定感を高めることができますよ。