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2023年《前半》に観たもの

《映画》
2023.1.13(映画館)
「映画 イチケイのカラス」
田中亮監督入間みちおが東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称・イチケイ)を去ってから2年が過ぎた。岡山県瀬戸内の長閑な町に異動した彼は、史上最年少の防衛大臣に対する傷害事件を担当することに。みちおは事件の背後にイージス艦の衝突事故が関係していることに気づくが、航海内容は全て国家機密のため調査は難航する。一方、イチケイでみちおと共に数々の事件を裁いた坂間千鶴は、裁判官の他職経験制度により、弁護士として働き始める。偶然にもみちおの隣町に配属された坂間は、人権派弁護士の月本信吾と組んで小さな事件にも全力で取り組んでいく。そんなある日、町を支える地元大企業に、ある疑惑が持ち上がる。

2023.1.16(映画館)
「THE FIRST SLAM DUNK 」
井上雄彦監督
1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を新たにアニメーション映画化。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけ、高校バスケ部を舞台に選手たちの成長を描き出す。

2023.2.7(映画館)
「仕掛人・藤枝梅安」
河毛俊作監督
江戸の郊外、品川台町に住む鍼医者の藤枝梅安には、腕の良い医者という表の顔と、生かしておいてはならない者たちを闇に葬る冷酷な仕掛人という裏の顔があった。そんな梅安がある日、料理屋を訪ね、仕掛の標的であるおかみの顔を見た瞬間、思わず息をのむ。その対面は、梅安自身の暗い身の上を思い出させるものだった。

2023.2.10(映画館)
「エゴイスト」
松永大司監督
14歳の時に母を亡くした浩輔は、田舎町でゲイである本当の自分を押し殺して思春期を過ごし、現在は東京でファッション誌の編集者として働きつつ自由気ままな生活を送っている。そんなある日、浩輔は母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太と出会う。浩輔と龍太はひかれ合い、時には龍太の母も交えて満ち足りた時間を過ごしていく。母に寄り添う龍太の姿に、自身の亡き母への思いを重ねる浩輔。しかし2人でドライブの約束をしていた日、龍太はなぜか現れず……。

2023.2.20(映画館)
「BLUE GIANT」
立川譲監督
仙台に暮らす高校生・宮本大はジャズに魅了され、毎日ひとり河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業と同時に上京した彼は、高校の同級生・玉田俊二のアパートに転がり込む。ある日、ライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈と出会った大は彼をバンドに誘い、大に感化されてドラムを始めた玉田も加わり3人組バンド「JASS」を結成。楽譜も読めずただひたすらに全力で吹いてきた大と、幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈、そして初心者の玉田は、日本最高のジャズクラブに出演して日本のジャズシーンを変えることを目標に、必死に活動を続けていく。

2023.3.20(映画館)
「シン・仮面ライダー」
庵野秀明監督
1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」を、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化。

2023.4.1
「ロストケア」
前田哲監督
ある早朝、民家で老人と訪問介護センター所長の死体が発見された。死んだ所長が勤める介護センターの介護士・斯波宗典が犯人として浮上するが、彼は介護家族からも慕われる心優しい青年だった。検事の大友秀美は、斯波が働く介護センターで老人の死亡率が異様に高いことを突き止める。取調室で斯波は多くの老人の命を奪ったことを認めるが、自分がした行為は「殺人」ではなく「救い」であると主張。大友は事件の真相に迫る中で、心を激しく揺さぶられる。

2023.4.14
「私の幸せな結婚」
塚原あゆ子監督
名家に生まれながらも継母と異母妹に虐げられて育った美世は、名家・久堂家の当主で27歳のエリート軍人・清霞 (きよか)と政略結婚させられることになる。久堂家で過ごすうち、美世は冷酷無慈悲な男だと噂される清霞の本当の姿に気づき、心惹かれていく。

2023.4.16
「仕掛人・藤枝梅安2」
河毛俊作監督
梅安が相棒の彦次郎と京に向かう道中、ある男の顔を見て彦次郎は憎しみを露にする。その男は彦次郎の妻と子を死に追いやった、彦次郎にとっては絶対に許せない仇だった。そして、上方の顔役で殺しの依頼を仲介する元締から彦次郎の仇の仕掛を依頼された梅安は、浪人の井上半十郎とすれ違う。井上と梅安もまた憎悪の鎖でつながれていた。

2023.5.1
「劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室」
松木彩監督
横浜のランドマークタワーで大規模な爆発事故が発生した。数千人が逃げ惑う未曾有の事態に陥る中、東京都知事直轄の救命医療チーム「TOKYO MER」のチーフドクター・喜多見は一刻も早く現場へ向かうべきだと主張するが、厚生労働大臣によって新設されたエリート集団「YOKOHAMA MER」の鴨居チーフは「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」と正反対の意見をぶつける。そんな中、地上70階に取り残された193名の中に、喜多見と再婚し妊娠中の千晶もいることが判明する。

2023.5.3(映画館)
「The Son/息子」
フロリアン・ゼレール監督
優秀な弁護士のピーターは新たな家族と幸せな日々を送っていた。そんな時に、前妻と暮らしていた17歳の息子ニコラスが、ピーターのもとに引っ越したいと訴える。ニコラスは心に病を抱え、絶望の淵にいたのだ。ピーターは息子を受け入れ生活を始めるが……。

2023.6.5(映画館)
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
渡辺一貴監督
相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。

2023.6.12(映画館)
「劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro」
松居大悟監督
2022年1月にWOWOWで放送・配信された人気ロックバンド「スピッツ」のオリジナルライブ番組に、メイキング映像とアフタートークを追加した劇場版。
スピッツの楽曲「優しいあの子」が主題歌のテレビドラマの舞台となった場所であり、彼らがかねてより思いを馳せていたという北海道・帯広。2021年10月、スピッツは大正11年に建築された国指定重要文化財・旧双葉幼稚園園舎で、本作のためだけのオリジナルライブを敢行する。
「ちょっと思い出しただけ」「くれなずめ」などの松居大悟監督が、歴史的建造物に包まれながら音楽とストイックに向きあうスピッツの姿を映し出す。

2023.6.28(映画館)
「怪物」
是枝裕和監督
大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。そしてある嵐の朝、子どもたちがこつ然と姿を消してしまう。

《舞台》
2023.1.3
DVD
「ミス・サイゴン」30周年記念ロンドン公演
ベトナム人女性キムが戦争でサイゴンに来ている米兵クリスと恋に落ちる。
戦争が終わってクリスは米国に帰るが、必ず迎えに来てくれると信じて待つキムはクリスの子を身ごもっていた。
それから3年、クリスからは全く音沙汰無し。
クリスに会えることを信じてバンコクまで行くと、クリスが帰国後に米国人女性と結婚していたことを知ってしまう。
絶望の中、子供のためにキムが取った行動は…。

2023.2.28
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ
『笑の大学』
備考 作・演出
三谷幸喜
出演
内野聖陽・瀬戸康史
時は戦時色濃厚な昭和15年。
登場人物は、警視庁検閲係・向坂睦男(さきさかむつお)と劇団「笑の大学」座付作家・椿一(つばきはじめ)。
非常時に喜劇など断じて許さないとする向坂は、上演中止に追い込もうと執拗なまでの注文を繰り返す。しかしなんとか上演許可をもらいたい椿は、向坂が要求する無理難題を逆手に取りながら、あくまで真正面からの書き直しに挑戦する。
警視庁の取調室を舞台に、相対する男二人のドラマが始まる。


2023.3.12
シアタークリエ
ミュージカル『RENT』
脚本・作詞・音楽
ジョナサン・ラーソン
演出
マイケル・グライフ
出演

1991年、ニューヨーク・イーストヴィレッジ。映像作家のマークは、友人で元ロックバンドのボーカル、ロジャーと古いロフトで暮らしている。夢を追う彼らに金はない。家賃(レント)を滞納し、クリスマス・イヴにもかかわらず電気も暖房も止められてしまう。恋人をエイズで亡くして以来、引きこもり続けているロジャー自身もHIVに感染しており、せめて死ぬ前に1曲後世に残す曲を書きたいともがいている。ある日、彼は階下に住むSMクラブのダンサー、ミミと出会うが彼女もまたHIVポジティブだった。一方のマークはパフォーマンスアーティストのモーリーンに振られたばかり。彼女の新しい相手は女性弁護士のジョアンヌだ。仲間のコリンズは暴漢に襲われたところをストリートドラマーのエンジェルに助けられ、二人は惹かれあう。季節は巡り、彼らの関係もまた少しずつ変わってゆく。出会い、衝突、葛藤、別れ、そして二度目のクリスマス・イヴ……

2023.317
東京国際フォーラムC
ミュージカル『ジキル&ハイド』
出演


19世紀のロンドン。医師であり科学者であるヘンリー・ジキル(石丸幹二/柿澤勇人)は、「人間の善と悪の両極端の性格を分離できれば、人間のあらゆる悪を制御し、最終的には消し去ることが出来る」という仮説を立て、研究は作り上げた薬を生きた人間で試してみる段階にまで到達した。ジキルはこの研究に対して病院の理事会で人体実験の承諾を得ようとするが、彼らはこれを神への冒涜だと拒絶する。ジキルの婚約者エマ(Dream Ami/桜井玲香)の父親であるダンヴァース卿(栗原英雄)のとりなしもむなしく、秘書官のストライド(畠中 洋)の思惑もあり、理事会はジキルの要請を却下した。ジキルは親友の弁護士アターソン(石井一孝/上川一哉)に怒りをぶつける。理事会の連中はみんな偽善者だと。
ジキルとアターソンは上流階級の社交場から抜け出し、たどり着いたのは場末の売春宿「どん底」。男どもの歓声の中から、娼婦ルーシー(笹本玲奈/真彩希帆)が現れる。「(私を)自分で試してみれば?」というルーシーの言葉に天啓を受けたジキルは、アターソンの再三にわたる忠告にもかかわらず、薬の調合を始める。赤くきらめく調合液。ジキルはひとり乾杯し、飲み干した。全身を貫く激しい痛み―息も絶え絶え、苦痛に悶えるジキル。腰が曲がり、声はかすれ、まるで獣 — この反応は一体何なのか!そしてとうとう現れたハイド。そして、街では、次々とむごたらしい殺人が発生。謎に満ちた、恐怖の連続殺人事件にロンドン中が凍りつく。犯人は、ハイドなのか。エマや執事プール(佐藤 誓)の心配をよそに研究に没頭していくジキル。果たしてジキルの運命はいかに……。
ひとつの体に宿った二つの魂“ジキル”と“ハイド”の死闘は、破滅へ向けて驚くべき速さで転げ落ちて行く……


2023.3.22
シアターコクーン
黒田育世 再演譚 vol.2
『波と暮らして』『ラストパイ』
構成・演出・振付:黒田育世
音楽・演奏:松本じろ「Last Pie」
装置コンセプト:黒田育世
衣裳:山口小夜子
初演:2005年Noism05「Triple Bill」委嘱作品

『波と暮らして』
出演: <ある男>柚希礼音、<波>加賀谷香
『ラストパイ』
出演:織山尚大(少年忍者/ジャニーズJr.)
大江麻美子(BATIK)、小出顕太郎、原田みのる、牧村直紀(谷桃子バレエ団)、
奥山ばらば、北村成美、松尾望、片山夏波(BATIK)、相良知邑(BATIK)、三田真央(BATIK)、
政岡由衣子(BATIK)

日本のコンテンポラリーダンス界を代表する振付家の黒田育世が、過去作の再演に取り組む再演譚シリーズ。第2弾となる今回の舞台は、数々の伝説的な演劇・ダンスのステージを繰り広げてきたBunkamuraシアターコクーン。

東急百貨店本店の再開発工事に伴うBunkamuraの長期休館を目前とした2023年3月、刺激的な二作品でこの地に大きな爪痕を残します。今回上演するのは2015年初演の『波と暮らして』と、2005年初演『ラストパイ』の二作品。

『波と暮らして』はノーベル賞受賞作家であるオクタビオ・パスによる短編小説に想を得て、画家の<ある男>と<波>の出会いから別れまでを描いた詩情あふれる作品。今回、振付家の黒田自ら出演を熱望した元宝塚歌劇団星組トップスターの柚希礼音が<ある男>を、黒田が“コンテンポラリーダンス界の宝”と称する加賀谷香が<波>を演じます。

一方、『ラストパイ』は、40分間絶えず踊り続け、身体を極限まで追いつめる過激さ故に、ステージ上で神に捧げる儀式が執り行われているかのように錯覚する作品で、日本ダンス界の伝説的作品。過去に金森穣(Noism Company Niigata芸術総監督)や菅原小春といったダンス界の寵児が担ってきたソリスト役には、織山尚大(少年忍者/ジャニーズJr.)を抜擢。黒田自身が織山の持つ、爆発力、しなやかさ、少年性、表現力を見て「どうしても彼に踊ってほしい」と直感し熱烈オファーしたことで、今回の出演が決定しました。

静と動、生と死、表裏一体の世界が広がる二作品で、言葉なく踊りだけで表現するダンスの限りない可能性をお届けします。

2023.3.30
赤坂シアター
TBS&HORIPRO present
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』
主演:石丸幹二

魔法の世界は舞台へ続く。
ハリー・ポッター、19年後のストーリー。
ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件があいつぎ、人々を不安にさせていた。
魔法省で働くハリー・ポッターはいまや三人の子の父親。
今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは、英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、父親に反抗的な態度を取る。幼い頃に両親を亡くしたハリーは、父親としてうまくふるまえず、関係を修復できずにいた。
そんな中、アルバスは魔法学校の入学式に向かうホグワーツ特急の車内で、偶然一人の少年と出会う。彼は、父ハリーと犬猿の仲であるドラコ・マルフォイの息子、スコーピウスだった!二人の出会いが引き金となり、暗闇による支配が、加速していく・・・。

2023.4.28
東京建物 Brillia HALL
『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男ー』
1766年、フランス。その日、パリの高等法院法廷に一人の男が立っていた。
彼の名はシャルル=アンリ・サンソン(稲垣吾郎)。パリで唯一の死刑執行人であり、国の裁きの代行者 “ムッシュー・ド・パリ”と呼ばれる誇り高い男だ。市中で最も忌むべき死刑執行人と知らずに、騙されて一緒に食事をしたと、さる貴婦人から訴えられた裁判で、シャルルは処刑人という職業の重要性と意義を、自ら裁判長や判事、聴衆に説き、勝利を手にする。
父・バチスト(榎木孝明)の仕事を受け継ぎ、処刑人としての使命、尊厳を自ら確立しつつあったシャルル。
おりしもルイ 15世の死とルイ16世(大鶴佐助)の即位により、フランスは大きく揺れはじめ、シャルルの前には次々と罪人が送り込まれてくるようになる。将軍、貴族、平民。日々鬱憤を募らせる大衆にとって、処刑見物は、庶民の娯楽でもあったが、慈悲の精神を持つシャルルは、自身の仕事の在り方に疑問を募らせていく。
そんなある日、蹄鉄工の息子ジャン・ルイ(佐藤寛太)が、恋人エレーヌ(清水葉月)に横恋慕した父を殺める事件が発生。その死は実際には事故によるものだったが、「親殺し」の罪は免れず、ジャン・ルイは車裂きの刑を宣告される。しかし、職人のトビアス(崎山つばさ)、後に革命家となるサン=ジュスト(池岡亮介)ら、彼の友人たちは、刑場からのジャン・ルイ奪還を目論み、成功する。この顛末を目の当たりにしたシャルルは、いっそう、国家と法、刑罰のあり方について、思考を深めることとなる。
さらに、若きナポレオン(落合モトキ)、医師のギヨタン(田山涼成)ら、新時代のキーマンとなる人々とも出会い、心揺さぶられるシャルルがたどり着いた境地とは——。

演出は白井 晃、脚本は中島かずき(劇団☆新感線座付作家)、音楽は三宅 純が務める。

2023.5.24 お台場
「ダイハツ アレグリア-新たなる光-」
喜びと希望を胸に「新たなる光」をー
世界最高峰のサーカス・エンターテインメント集団 シルク・ドゥ・ソレイユが5年ぶりに上陸。
シルク史上最も愛された伝説のショー「アレグリア」が更なる進化を遂げて蘇る。
今だからこそ、日本中の人に見て欲しい「希望に満ち溢れた歓喜の物語」。

2023.5.26
TEATER WILANO-Za
TEATER WILANO-Zaこけら落とじ公演/COCOON PRODUCTION 2023
『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』

原案・構成・演出・振付
シディ・ラルビ・シェルカウィ
舞台版構成台本:ノゾエ征爾
上演脚本:渡部亮平
出演:窪田正孝、石橋静河、板垣瑞生、永田崇人、坂ノ上茜、村田寛奈、宮下今日子、田中哲司、大植真太郎、大宮大奨、渋谷亘宏、AYUMI、森井淳、笹本龍史、渡邉尚、高澤礁太、権田菜々、板垣瑞生

人生にかけられた重い枷かせ。
そこから目を逸らし生きてきた渡守ソウシ(窪田正孝)。贖罪、そして再生のため、彼は世界の秘密を解き放つ。
15年前、世界各地に謎の「侵略者」が出没。日本のある集落には隕石が落下、巨大なクレーターが出現、大きな被害をもたらした。そこから人類の敵「使徒」が出現したとの公式発表が報道される。
使徒に対抗するため、特務機関「メンシュ」最高司令官、叶サネユキ(田中哲司)は部下の桜井エツコ(宮下今日子)とともに 四体の兵器『エヴァンゲリオン』を開発。サネユキは自らの息子トウマ(永田崇人)をパイロットとしてエヴァンゲリオンに搭乗させる。
幼い頃に巨大隕石事故で両親と故郷の集落を失ったイオリ(石橋静河)は、使徒がその惨劇を引き起こしたと信じ、使徒を倒すためメンシュに参加。 現在は現場指揮官として前線に立っている。
イオリのもとへ、ヒナタ(坂ノ上茜)、エリ(村田寛奈)、そしてナヲ(板垣瑞生)ら少年少女も秘密裏に配属され、彼らには任務の証としてブレスレットが与えられた。
ある朝。中学の教室にいるヒナタ、エリ、ナヲのところへトウマが現れ、彼は「僕らがやってることのすべては嘘の上に成り立っている」と言い残してブレスレットを外すと、この世界から「消失」する。
トウマの生死がわからず、それぞれに動揺する残された少年少女たち。感情をあらわにしないサネユキ。
イオリの前に大学時代の恋人だったソウシ(窪田正孝)が現れる。ソウシはイオリのことを気遣いつつ、エヴァパイロットが通う学校の臨時教師になったことを告げる。
次々と襲来する使徒、パイロットたち少年少女の思いは様々に揺らぎ、思いはすれ違っていく。そして現場指揮官であるイオリも、自らのパイロットたちへの対応に疑問を持ち悩む。
そして三度目の使徒襲来で起きた意外な出来事を通じ、人々の心は大きく動き始める。真実が次々と明らかに、そして驚くべき結末へと向かっていく。

2023.6.15
TEATER WILANO-Za
COCOON PRODUCTION 2023
『パラサイト』

原作:映画『パラサイト 半地下の家族』/
台本・演出:鄭 義信

古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ
キムラ緑子、みのすけ / 山内圭哉、恒松祐里、真木よう子
青山達三、山口森広/
田鍋謙一郎、五味良介、丸山英彦、山村涼子、長南洸生、仲城綾、金井美樹

堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平(古田新太)の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。
一方対称的な高台にある豪邸では、永井慎太郎(山内圭哉)、妻の千代子(真木よう子)、娘の繭子(恒松祐里)、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子(キムラ緑子)とともに暮らしている。文平の息子の純平(宮沢氷魚)は妹の美姫(伊藤沙莉)が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美姫が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子(江口のりこ)が、と一家は永井家に寄生していく・・・。


《ライブ・コンサート》
『ソロ30周年記念
 LIVE UTSU BAR TOUR 2023
 「それゆけ歌酔曲!!」ギア-レイワ5』

読み方は「ギアレイワ フィフス」です。
今年も歌謡曲と洋楽のマッシュアップ!その名も歌酔曲!!今回はどんな化学反応が?!
●2023.4.7 東京
 EX THEATER ROPPONGI
●2023.5.14 東京
 EX THEATER ROPPONGI
●2023.6.9 東京
 EX THEATER ROPPONG
●2023.6.10 東京
 EX THEATER ROPPONGI

2023.5.25
東京ガーデンシアター
『billboard classics玉置浩二
LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2023
“Navigatoria”』

指揮:大友直人
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

2023.6.22
ブルーノート東京
『JCB Presents『 KANJI ISHIMARU Live in BLUE NOTE TOKYO』』

石丸幹二
共演:クリヤ・マコト

2023.6.25
なかのZERO 大ホール
『WAHAHA本舗PRESENTS
WAHAHA本舗全体公演「シン・ワハハ」』

演出: 喰始
出演: 久本雅美、柴田理恵、佐藤正宏、梅垣義明、すずまさ、大久保ノブオ、タマ伸也、トニー淳、正源敬三、我善導、兵頭有紀、大窪みこえ、星川桂、矢原加奈子、犬吠埼にゃん、鈴木千琴、石原奈津美、村本准也、噛家坊、哀原友則、吉川元祥、三宅潤、杉田のぞみ、新美たま希、暉、横山裕輝、大竹弥真人 他


《美術館・博物館など》
2023.1.2
「東京国立博物館」
●博物館に初もうで
【特集「博物館に初もうで 兎(と)にも角(かく)にもうさぎ年(どし)」】
2023年の干支は癸卯、うさぎ年に当たります。うさぎと人との関係は古く、愛玩用あるいは狩猟の対象として長い年月をともに過ごしてきました。そうしたうさぎは文学や美術にも表現され、人々の暮らしを豊かに彩りました。
本特集では、「兎に角うさぎ」、「月のうさぎ」、「波に乗るうさぎ」、「うさぎはどこだ」、「うさぎと人と」の5つの切り口から、東アジアの造形作品に表されたうさぎの魅力に迫ります。
●その他

2023.1.22
「東京国立博物館」
●法隆寺宝物館
●その他

2023.3.23
「国立新美術館」
『ルーヴル美術館展 愛を描く』
人間の根源的な感情である「愛」は、古代以来、西洋美術の根幹をなすテーマの一つでした。ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画、現実の人間の日常生活を描く風俗画には、特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、官能的な悦び、あるいは苦悩や悲しみが、様々なかたちで描かれています。一方、宗教画においては、神が人間に注ぐ無償の愛、そして人間が神に寄せる愛が、聖家族、キリストの磔刑、聖人の殉教といった主題を介して、信者たちに示されています。
本展では、西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのか、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された73点の絵画を通して浮き彫りにします。16世紀から19世紀半ばまで、ヨーロッパ各国の主要の画家によって愛の表現の諸相をひもとく、かつてない趣向の展覧会です。ぜひご期待ください。

2023.4.29
「東京国立博物館」
『特別展「東福寺」』
新緑や紅葉の名所として知られる東福寺は、京都を代表する禅寺の一つです。朝廷の最高実力者・九条道家の発願により、中国で禅を学んだ円爾(聖一国師)を開山に迎えて創建されました。「東福寺」の名は、奈良の東大寺と興福寺になぞらえて、その一字ずつをとったことに由来します。中世の面影を色濃く留める巨大な建造物の数々は圧倒的なスケールを誇り、その特徴を表した「東福寺の伽藍面」の通称で知られています。
東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会となる本展では、伝説の絵仏師・明兆による記念碑的大作「五百羅漢図」現存全幅を修理後初公開するとともに、巨大伽藍にふさわしい特大サイズの仏像や書画類も一堂に展観いたします。草創以来の東福寺の歴史を辿りつつ、大陸との交流を通して花開いた禅宗文化の全容を幅広く紹介し、東福寺の日本文化における意義とその魅力を余すところなくご覧いただきます。
●その他

2023.5.24
アートアクアリウム美術館 GINZA
祝開館1周年!初夏特別演出「紫陽花づくし」

2023.6.9
サントリー美術館
「吹きガラス 妙なるかたち、技の妙」
吹きガラスは、ドロドロに熔けた熱いガラスに息を吹き込み、風船のように膨らませて器を作る技法です。直接手で触れることなく、ガラスの温度や状態を見定めながらスピーディに器を形づくる吹きガラスは、ガラスという素材の性質を活かした、まさにガラスならではの技法といえます。
紀元前1世紀に遡る吹きガラスの登場によって、ガラス容器の生産・流通が大きく変化しただけでなく、ガラスならではの〈かたち〉が開花しました。本展覧会では、そのような吹きガラスならではの表現を生み出した作り手の〈技〉に注目しながら、古今東西の特色ある吹きガラス作品をご覧いただきます。あわせて、現代のガラス作家や研究者とコラボレーションした研究成果をご紹介し、かつての名もなき吹きガラス職人たちの創意工夫に迫ります。
作り手目線で作品を味わいながら、吹きガラスの魅力を再発見していただけますと幸いです。

2023.6.17
「東京国立博物館」
『特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン』
メキシコには35もの世界遺産があり、なかでも高い人気を誇るのが、古代都市の遺跡群です。前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻までの3千年以上にわたり、多様な環境に適応しながら、独自の文明が花開きました。本展では、そのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点をあてます。
前1200年頃から広範な地域に栄え、暦や文字など高度な知識を有する王や貴族が中心となって、交易と戦争を繰り広げたマヤ文明。1325年に首都テノチティトラン(現メキシコシティ)を築き、軍事力と貢納制度を背景に繁栄を謳歌したアステカ文明。前1世紀から後6世紀までメキシコ中央高原に栄え、「太陽のピラミッド」「月のピラミッド」「羽毛の蛇ピラミッド」を擁する巨大な計画都市を築いたテオティワカン文明。
火山の噴火や地震、干ばつなど厳しい自然環境のなか、人々は神を信仰し時に畏怖しながら、王と王妃の墓、大神殿、三大ピラミッドなど各文明を代表する壮大なモニュメントを築きました。本展では、普遍的な神と自然への祈り、そして多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、古代メキシコ文明の奥深さと魅力に迫ります。
●その他


《読書》
「WHITE ROOM」
藤井徹貫 / 宇都宮隆
宇都宮隆と親交の深い音楽ジャーナリスト藤井徹貫が、2000年に発表された5thソロ・アルバム「WHITE ROOM」にインスパイアされて書き起こした同名の小説。「なんでもない夜のいつもと変わらぬ光景を君に捧げる」「ぼくらは限りある愛を分けあいながら生きている」など、印象的な7つのストーリーで構成されています。「WHITE ROOM」発表時に限定発行され、市販されることのなかったファン垂涎の貴重な作品であり、10年以上にわたって「幻の一冊」とされてきたこの小説が、電子版となって甦ります!

「カモメ食堂」
群ようこ
ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」。日本人女性のサチエが店主をつとめるその食堂の看板メニューは、彼女が心をこめて握る「おにぎり」。けれどもお客といえば、日本おたくの青年トンミひとり。ある日そこへ、訳あり気な日本人女性、ミドリとマサコがやってきて、店を手伝うことになり…。普通だけどおかしな人々が織り成す、幸福な物語。

「天使の涙」
木根尚登
惑星激突! 地球最後まで数時間に迫ったその瞬間、ある赤ん坊が奇跡を起こした。地球の危機は救えるのか?表題作のほか、新境地に挑んだ著者の、サスペンスと風刺に満ちた小説集。

「線は僕を描く」
砥上裕將
両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学生の青山霜介は、アルバイト先の展覧会場で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会う。なぜか湖山に気に入られ、その場で内弟子にされてしまう霜介。それに反発した湖山の孫・千瑛は、翌年の「湖山賞」をかけて霜介と勝負すると宣言する。
水墨画とは、筆先から生みだされる「線」の芸術。
描くのは「命」。
はじめての水墨画に戸惑いながらも魅了されていく霜介は、線を描くことで次第に恢復していく。

「あなたは、誰かの大切な人」
原田マハ
咲子が訪れたのは、メキシコを代表する建築家、ルイス・バラガンの邸。かつてのビジネスパートナー、青柳君が見たがっていた建物。咲子が大手都市開発企業に勤めていたころ、彼は設計士だった。その後二人とも独立し、久しぶりに会った彼の視力は失われようとしていた。青柳君の視力があるうちに、けど彼の代わりに、咲子はバラガン邸の中に足を踏み入れた。──『皿の上の孤独』を含む、六つの小さな幸福を描いた短編集。

「本を守ろうとする猫の話」
夏川草介
「お前は、ただの物知りになりたいのか?」
夏木林太郎は、一介の高校生である。夏木書店を営む祖父と二人暮らしをしてきた。生活が一変したのは、祖父が突然亡くなってからだ。面識のなかった伯母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るため林太郎の力を借りたいのだという。

「スイートホーム」
原田マハ
幸せのレシピ。隠し味は、誰かを大切に想う気持ち―。うつくしい高台の街にある小さな洋菓子店で繰り広げられる、愛に満ちた家族の物語。さりげない日常の中に潜む幸せを掬い上げた、心温まる連作短篇集。

*たかはし るみこ*

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