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伝えることは、まず聴くことから

今、LISTENという本を読んでいます。知性豊かで創造力がある人になれる、というサブタイトルが付いている。

これはコーチング的な本というより、世の中と対話をする術を授ける本と思いました。ほぼ日の元CFOの篠田さんが推薦していた本というのは知っていたのだけれど、とても面白かったです。

何か新しいビジネスをする上でも、世の中の人が欲しくないものを届けても、価値を感じてくれないもの。しっかりと関わる人の声を聴くこと、時には自分自身の声を素直に聴くことが、何より大事なんだと気付かされる一冊でした。


下記印象に残ったキーワードです。

・「誰かの話を本気で聞く」とは、多くの人に忘れられた、もしかしたらそもそも身につけたことすらなかったかもしれない、そんな資質です。

・人々は最近、「権力に就いている人と距離がある」とか、「声を聞いてもらえない」と感じているのです。

・「聞こえる」は受動的です。「聞く」は能動的です。もっとも優れた聴き手は、聴くことに意識を集中させ、聴くために他の感覚も動員します。脳みそをフル稼働させて入ってくる情報全てを処理し、そこから意味を引き出します。ここで掴んだ「意味」が、創造性、共感、洞察、知識へとつながる扉を開きます。聴くことのゴールは理解です。

・耳を傾け、相手が言わんとしていることを本当の意味で理解できるとき、あなたなの脳波と話し手の脳波は文字通り同調しているのです。

・孤独を感じるのは、「よいことが起こった」のに誰にも注意を払ってもらえない時

・聴くという行為には、何よりも好奇心が必要です。

・好奇心があるということは、思い込みがないこと

・ただの質問と、好奇心を持っての質問は全然違う

・付き合いが長くなると、互いに相手への好奇心を失いがちだから、というものでした。必ずしも思いやりがないからではなく、単に相手を知っていると思いこんでいるのです。親密であるがゆえに、相手も自分と同じものが見えている、自分たちの考えは似ているという錯覚が生まれたのです。

・「よい聞き手」とは、話し手と同じ感情になって聞ける人

・「この人はなぜこの話を私に聞かせているのだろう?」と常に自問しながらきいてみてください。「相手がなぜそれをあなたに言ったのか」をくむこと = 共感

・「事実」の奥には、必ず感情がある

・相手の視点を受け入れることは、人間の器を大きくする

・一番会話を邪魔するのは「自分は次に何を話そうか」という心配。「次に何を言おう」と考えている方がかえって不適切な返答をする。

・自分自身の弱さを知らないと他の人に共感できない。

・自分の感情をひとまず置いて、先に相手の話を聞いてみよう


等々、最近まさに自分自身が自覚した内容そのものでした。

先日書いたこの内容とも重なることが多いです。

インバウンド向けのサービス作りもそうだなと思いました。しっかりと使ってくれている人の声を聴いていかないと、ずれてしまうものを提供してしまうことになる。誰もがFUJIYAMA、GEISHA、SUSHIを求めていないように。

まだ半分くらいしか読んでないですが、人との関係性に悩んでいる人や、気づく力を高めていきたい、何か新しいサービスを作っていきたいという人がいれば、是非一度読んでみてください。おすすめです。


最後まで記事を読んでいだきありがとうございます。毎日更新をしているので、よかったらまた読んでもらえると嬉しいです。