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「BEAMS AT HOME」を読んで連想したこと

毎週土曜日は読書メモの日です。読みっぱなしだけでなく、気づきや学びを自分の言葉で書き写しておこうというもの。

基本的に自分のスタンスとして、人から勧められた本はその場で買うようにしています。親しい人からの推薦は自分にとっていい本である可能性が高いからです。

今回の本は、「BEAMS AT HOME」という本。エンブレムホステル代表の入江さんよりおすすめされました。いくつかシリーズがでているらしく、今回は「BEAMS AT HOME 2」を買いました。



どんな本か

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全国で働いているBEAMSのスタッフの家の中の写真やライフスタイル、その人のエピソードを掲載している本。1700円なので軽めの本なのかな?と思ったら、辞書のような、カタログのような本で驚きました。

この値付けは本からの利益を考えたらできないです。この本を通じて、BEAMSの世界観のファンとなる人を増やすための本だなと思いました。いわば有料のブランドブックというか。

でも、お金を払ってしまう価値のあるクオリティで、こういう生活がいいな、と読んでいると思ってしまう。


誰かの当たり前がコンテンツになる

ここで思うのは、誰かの当たり前がコンテンツになるよな、ということ。自分たちからしてみたら当たり前だと思うことが、他の人からすると特別なものだったりする。誰かの生活が、誰かの観光になるように、誰かの部屋も、切り取り方によっては魅力的なコンテンツになる。

入江さんと盛り上がった話があります。ふとした宿で起きたできごと、スタッフとお客さんの会話、新しい発見が社内だけでなく、社外でも共有されたら面白いんじゃないか、という話です。

当人からすると当たり前な出来事かもしれないけれど、そういったエピソード一つ一つが誰かの新しい体験に繋がり、ブランドになっていくのではと思います。


ブランドとは、狂ったエピソードの積み重ね

以前、北欧暮らしの道具店の青木さんが「ブランドとは、狂ったエピソードの積み重ね」と言っていました。

「ブランドとは、自分たちが創りたい世界観に対して、どれだけ狂うことができるか。狂ったエピソードの積み重ねがブランドである。」

狂うとは、傍から見たらおかしいだろう。そこまでやるのか。という行為である。

いい意味でユーザーの期待を裏切り、超えていく。
その積み重ねがブランドの価値になる。

ブランドとは、狂ったエピソードの積み重ね

僕はこの言葉がすごい好きで、たまに反芻したりします。

MATCHAだとなんでしょう。やさしい日本語含む10言語で展開していること、コロナの状況だけれどできることをとにかくやっていること、社員一人ひとりが勝手にトライするオープンで自由な風土などがそれに当たるかもしれない。

でも、まだまだ作りたい世界観に対して狂いきれていないなと思います。

それこそビジョンである「日本の価値ある文化が時代とともに残っていく」、ミッションである「すべての人の期待を超える、日本での体験をつくる」が作りたい世界観です。

例えばですが、潰れかかった銭湯をMATCHAが流行らせて、存続させたりしたらそれは狂ったエピソードですよね。そういったことを反転攻勢のタイミングで仕掛けていきたいなと思います。


MATCHAに当てはめるとどうなのか?

少し話をBEAMSの本に戻すと、これを自分たち目線でやるとしたらどうなるのか考えてみました。

旅行者に対しての取り組みだと、MATCHAを通じて生まれた体験を旅行者にストーリーとともに寄稿してもらう、なんていうのは良さそうです。そこで生まれた体験、ストーリーの数が、MATCHAが実現したいことの証明になる。

社内に対しての取り組みだと、最近再スタートした社内インタビューがそれに当たります。気付いたら生まれていたのですが、すごいいい内容です。

社外に対してだと、MATCHAを取り巻く方とのコラボしているラジオもそれに当たるかもしれないです。最近だとClubhouseで平日お昼に毎日植松さんが取り組んでいます。


最後に

MATCHAという会社も気付いたら8年目になります。暗黙知だけにしておくのはもったいない出来事や良さが沢山あるので、ビジョンに向かっていくプロセス、出来事をもっとオープンに世の中に発信していきたいと思う本でした。

自分たちだけで考えると、自分たちがやっていることや強みが当たり前化して気づけなくなります。定期的に社外の人との対話を増やしていくことが、会社の出来事をありありと発信していく上で大事になってくるんでしょうね。

BEAMS AT HOMEのように、いつか会社や日本の旅をテーマにした本を出すようなこともチャレンジしたいと思います。

最後まで記事を読んでいだきありがとうございます。毎日更新をしているので、よかったらまた読んでもらえると嬉しいです。