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リーダーシップとは何か?を学ぶ本 「あなたの人生を変えるリーダーシップ革命」

森岡毅さんの本は出版されたら無条件に買うようにしています。それくらい影響を過去の本で影響を受けていて、今も読み直す度に発見がある。

新著で出た「誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命」も買いました。コロナの先が見えない状況だからこそ、リーダーシップが必要であると。

いくつも参考になるポイントがあったので、メモとコメントをしながら書いていきます。また森岡さんのコロナに対しての提言、弱みを曝け出している内容も印象的でした。


「3 WANTS モデル」でやりたいことを探す!

リーダーシップを発揮しやすい目的には、周囲の人の支持を集めやすい特徴がある。まず最初に、その目的が、巻き込みたい人々にとっても魅力的であるかどうか。次に、その目的達成があなた一人の努力や工夫でなんとかなるのではなく、周囲の人々を巻き込まないと実現できない、つまり集団としての能力を必要としていること。そして最後に何よりも大切なのが、あなた自身が本気になれることです。

3つとも非常に重要で、1つ欠けていてもいけない。この3つ目の自分の感情を偽って、流れや手先の器用さでやってしまっている人は多い気がします。


人を活かす存在になること

①同じ目的をそれぞれが自発的に追求する関係性であること。
②お互いの強みを尊重した共存関係であること

①相手に、どうやって自分ごととして「やらされる」のではなく「やりたいこと」ことの"主体"になってもらうのか?それが肝です。そのために、人間の中にある「人の役に立ちたい」という社会動物ならではの強い欲求を衝きつつ、その相手と自分の間に、上下関係ではなく、その人の主体性を換気させるための必要な”対等な関係”を構築すべきなのです。

②人を動かすというのは、本人すらもよくわかっていないことが多い相手の「仏の部分」を理解できるか?ということであり、そしてその特徴を活かせる役割を探してその人をどれだけ勝たせることができるか?ということと、ほとんど同義だと思うのです。

その人が何が好きなのか(何に興味がある人なのか)をひたすらよく考えることです。具体的には、その人が好きなこと(名詞だけでなく動詞)が何なのかを意識しながら、その人とよくよく話、その人の行動をよくよく観察することで見えてきます。わたしが最も重視するのは、現在のスキルや強みを超越した、もっと根源的な、その人が持って生まれた可能性に辿り着くことです。なぜならば、自分も含めて、人間の発展途上の今の力よりも、練って磨いた後に光る”未来の完成形”にこそ、より巨大な魅力を感じるからです。

その人の相対的に好きな「〜すること」を探り当てるのです。特徴が見えたならば、その人の特徴が活きる仕事は何なのか?を考えてみます。

参考になることが多くて、書き出してしまいました。上手く行っているチームは、大抵この2つが上手く重なっている。これは1on1の人間関係でもそうです。僕が好きなのは、その人の活きる使命感は何なのか?というのを話し合うことです。せっかく生きたのであれば、その人なりの核やテーマみたいなのがあります。そこをしっかりと分かち合えた瞬間、強みのより深い信念的なところで繋がりあえると思っています。


リーダーシップとは何か?

私にとってのリーダシップをできるだけシンプルに捉えると、その本質は「人を本気にさせる力」だと考えています。人々が達成したくなるワクワクするような未来の完成形を描き出し、それが絵空事でなく本当に実現できそうだと信じさせる力。そして、その物語の中でその人ならではの特別な役割を演じられると相手に信じさせる力。その2つがあれば、目的のために人々が本気になり、仲間になってくれます。10人いれば10通りのスタイルがあるでしょうが、私の場合、自分の特徴を活かして磨いてきたスタイルは、相手が演じてみたくなる物語を構想して人を巻き込んでいく”ストーリテリング”の能力だと言えるかもしれません。

困難な中で踏み出すその一歩が、報われる未来に確実につながっていると人々に信じさせた時に、組織は爆発的な力を発揮します。例えば、USJ時代に直面したのは730万人まで落ち込んでいた集客です。それを開業時の1100万人を超えるまでに復活させられることを、私には明確に見えていたその”勝ち筋”を、”負け癖”が染み付いていた組織にどうやって信じさせるか?

だから私は、USJを再建するための「大戦略三段ロケット構想」をぶちあげ、ほぼ毎日、社内SNSのYoupiを使って日記を全従業員に向かって発信していたのです。10周年の開始ですから5年以上続けたことになります。私のビジョン、それを実現する戦略、USJはなぜ復活できるのか、その根拠は何なのか。来る日も来る日もパークで働くすべての人に公開されたオープンな場で一人ひとりの質問や疑問にも答え、時には炎上し、壮絶な時間と情熱を注ぎ込んで、従業員の意識を一丸とすることに成功しました。

僕はこのエピソードが本書の中で一番好きで、かつ自分が真似したいと思う内容です。同時にこの観点で人巻き込めているか?人を活かせているか?でいうとまだまだだと痛感させられます。


最後まで記事を読んでいだきありがとうございます。毎日更新をしているので、よかったらまた読んでもらえると嬉しいです。