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インバウンドサミットの企画の作り方

インバウンドサミット2021の準備をしています。日々打ち合わせをしているのですが、だんだん自分の中で企画の立て方の型みたいなのが見えてきました。


インバウンドサミットの全体構成は

1.基調講演
2.パネルディスカッション
3.エリアセッション
4.カテゴリーセッション

の構成で考えています。3と4は同時に10セッション以上開催する、フジロックのような形でセッションを企画しています。4時間と短い時間で合計20セッションが開催されるのですが、どれも一つ一つ議論して作っています。


どんなふうに企画を作っているか?

20セッション以上の企画をどうやって整理しているかというと...

1.各エリア&カテゴリーセッションで話してもらいたい人を1名考える。
2.その人が今、世の中に伝えたいことを聞く。
3.その人が伝えたい言葉を、広く議論できるテーマにする。
4.そのテーマを一緒に議論したい人を考ええる。(キーワードの具体、抽象を行来する)

という順番で企画を作っています。


カテゴリー_ガイド

例えば、「コロナ後もガイドは必要か?」というセッションは、JAPONISMEの白石実果さんと最初打ち合わせをして決めました。お互いの思うことをぶつけつつ、諸々で1時間半ぐらい議論しました。

実果さんの「ガイドの本質や価値について伝えたい、議論したい」というところから「コロナ後もガイドは必要か?」というテーマに決定しました。なぜ一人目と企画を作るかと言うと、企画に人格が生まれて、企画やメッセージが尖りやすくなると思ったからです。複数人で議論してテーマを決めても、どこか平べったいものになってしまう気がするんですよね。

次に、このテーマは誰と議論したら面白いだろうね?という話になり、そもそもガイドって何だっけ?という話になりました。

ガイドは、編集者であり、導く人だという結論になり、このセッションには「編集者」と「導く人」がいたら面白いだろう!という話になりました。

ちょうど実果さんと打ち合わせする前後に、任天堂Wiiの企画開発者をしていた玉樹さんと朝活をしていたんですね。ゲームクリエイターは、広義な意味で導く人であり、ガイドじゃないか?世界で1億台売れたゲーム機を作った人の知見と、日本のガイドの知見が組み合わさったら絶対おもしろい!日本のガイドに新しい価値が生まれるのでは!と思ったんですね。そんな経緯があって、玉樹さんに打診をし、快諾頂きました。

合わせて、リアルなガイド業にとって脅威となる存在である、オーディオガイドアプリのON THE TRIPの成瀬さん(実果さん指名)と、日本人より発酵文化に詳しいジャスティンポッツさん(青木指名)に話してもらったら、更にガイドの解像度があがる会になるだろうということで、この4名に決まりました。成瀬さんも、ジャスティンさんもガイドという概念を越えて動いている人たちです。

正直どんな話になるか想像できないですが、立体的な議論が生まれ、ガイドの概念や価値が進化する場になるのでは、と楽しみにしています。


最後に

企画を作っていて面白いのが、企画の議論をすればするほど、観光業界に対する自分自身の解像度が高まっていることです。一つ一つ自分自身も本気で聞きたいセッションを準備しています。ガイドのセッション以外でも、心底楽しみな企画ばかりです。

インバウンドサミットまで残り25日ほどです。現在1100名の申し込みがありました。前回は23日で約80人登壇が決まり、3000人が集まりました。今回は前回、それ以上に密度を上げて準備をしています。

ただ有名な人が集まって各々の考えを話すのではなく、ここで議論したキーワードが、観光業界の重要なキーワードになり、人やお金、知恵が集まるようなそんな会にしたいと思っています。その結果として、日本全体のインバウンド観光の水準があがり、より世界に選ばれる国になればと思っています。

引き続き募集をしているので、是非参加いただける嬉しいです。


最後まで記事を読んでいだきありがとうございます。毎日更新をしているので、よかったらまた読んでもらえると嬉しいです。