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ルーツを振り返る - 週末の振り返り(2023年4月23日)

そもそものルーツに立ち返るというのは、大事だなと思った1週間だった。

経営会議で、社外取締役の真鍋さんからもらった言葉から、自分なりに会社のルーツから今に至るまでを言語化してみようと思う。

今回からコラム的なものを冒頭で載せて、後半を有料エントリーと言う形式に変えてみる。


インバウンドメディア「MATCHA」と事業の変遷

MATCHAが身をおいているインバウンド業界は広く、あらゆる産業が入り混じって成り立っている。旅行者視点に立つと、そもそも日本を旅行先から選ぶことから始まり、航空券や宿を事前に予約。実際に現地の空港に行き、フライトに乗り、日本の空港に着き、そこから電車やバス、タクシーにのり、宿に行き、食事を食べる。滞在中の中に、文化体験や寺社仏閣やその人の嗜好性にあった場所へ行く。一つの旅行に関わるステークホルダーが本当に多い。

MATCHAはそんな中で、インバウンドメディアを運営している。創業時は、日本に訪日客向けの情報が足りないという課題感、旅行者に対してもっと新しい選択肢を知ってもらいたいという思いでスタートした。創業は2013年12月3日。当時は、コンテンツの質を「熱量」という言葉で表現していた。言語も徐々に増え、気づいたら10言語に。今振り返ると、もう少し違った言語の増やし方があった。

メディアが成長する中で、メディアに広告的価値が付き、多くのクライアントに恵まれた。単なるメディアの広告はクライアントの事業からすると、HOWであることに気づく。もっと上流のそもそもの目的設定やターゲット設定などの戦略から関わる事が増え、インバウンド戦略部という部署ができた。昨年から、MATCHA Contents Managerという自治体向けのSaaS事業をスタートし、またインバウンド再開に合わせて送客事業を強化している。


ビジョンとミッション

ビジョンにしている「日本の価値ある文化が時代とともに残り続ける世界。」は、メディアの先に実現したいことはなんだろう?と考えたことから。観光は文化を残す大きな装置であり、ただ旅行者の流れを作り、満足してもらうだけでなく、新しい経済の流れをつくり、日本の魅力ある文化が日の目を浴び、残り続ける状態を作りたいという思いから。簡単なテーマではないけど、その思いは創業時から今に至るまで変わらない。

ミッションは「テクノロジーの力で、日本を訪れる世界の人々の選択肢を増やす。」このミッションは、去年の12月に改定したもの。ビジョンが実現したい世界観だとすると、ミッションはそのビジョンを実現するための使命である。会社として、よりテクノロジーを活用し、事業価値を上げていこうという気持ちを込めていて、現にシステムに対するコロナの中から投資も増やしている。


ユニークな会社のメンバー

会社のメンバーは、2~3割が外国籍のメンバーとなる。日本人もほとんどが海外留学や世界一周や旅などの経験がある。共通の原体験としてあるのが、海外に出て、日本の良さを知ったという経験が多い。自分もその1人であり、一生のテーマとして「日本発信」や「インバウンド」に関わるんだろうと思っている。

MATCHAで働くメンバー、一人ひとり本当にキャラが濃く、他己紹介をするのが楽しい。旅行メディアだからといって、旅行会社やメディア関係が多いかというとそうではない。博報堂、サイバーエージェント、帝国ホテル、JTB、星野リゾート、アクセンチュア、銀行、デジタルエージェンシー、、などバックグラウンドは本当に様々。

また、副業や業務委託での関わりは、社員以上にいる。インターン生も最近増え、会社が若返ったような感覚を持っている。

MATCHAのメンバー紹介&採用ページはこちら


強力な株主陣

縁があって、初めての株主であることでんの真鍋康正さんがエンジェル投資をしてくれて、次のラウンドでGlobal Wifiを提供しているビジョンに出資を受けた。その後、星野リゾートや、スノーピーク、THE GUILD、バリュークリエイト、寺田倉庫、アトム、両備システムズや多くの個人投資家の方に恵まれる。正直、戦略的に資金調達ができていたかというとそうではない。ただ、一貫するのは、自分自身が「この人かっこいいな」「学びたい」という感情と、事業の成長の重なりや相性、そしてタイミング。

会社の紹介資料から引用

星野リゾートは日本を代表するホテルブランドであり、スノーピークも日本を代表するアウトドアブランド。

ふと、改めて言葉にしてみて、業界トップや人の顔が見える企業というのが好きなんだろうと思った。一方で、この強いネットワークを事業に活かしきれていないという反省がある。最近は向き合い方も変わってきて、相互に収益が生まれる形ができつつある。


コロナの中での動き

コロナによって国際観光がストップし、業界全体が沈んでいた。

一方自分はでいうと、沈んでいる暇もなく、どこかハイになっていた。ハイにならないとやってられない空気すらあった。その中で、越境クラウドファンディング「Japan Tomorrow」や在日外国人向けの特集「Living in Japan」を立ち上げる。Japan Tomorrowは残念ながら採算が合わなく閉じてしまったけれど、在日外国人向けの特集は今でもMATCHAの中で価値を出している。

また、業界を盛り上げていくことを目的に、今だからこそできるインバウンド観光対策というFBグループを作り、過去100回ほど勉強会を実施。年1回、インバウンドサミットというカンファレンスを過去3回実施する。総勢1万人の方に参加してもらう一大カンファレンスになり、基調講演に刀の森岡毅さんや観光庁の和田長官、デービットアトキンソンさん、星野リゾートの星野さんに登壇頂いた。今もここでの縁がきっかけで、仕事につながっていることも多い。


今後の方向性

以前、MATCHAの特徴の一つに「場」がありますよね。と、一緒に仕事をしている田貝さんから言われたことがある。MATCHAというメディアも場であるし、インバウンドサミットも場。日本の魅力を世界に発信していきたい人たちと、日本の魅力を知りたい人をつなげていくことを一貫して自分たちはやっているのだと思う。

この特徴を活かしつつ、今後注力していきたいはMATCHA Contents Managerを通じて、インバウンド向けの情報発信における地域や事業者のインフラにすること。そして、MATCHAを通じて旅行者の新たな選択肢を増やし、より良い体験を生み出すこと。またインバウンドマーケティング事業によって、地域や企業がインバウンドに向けて、正しく取り組めるように伴走すること。

その積み重ねが、ミッションやビジョンの実現につながるのだと思う。


ここまで読んで頂きありがとうございます。ここから先は有料エントリーになっています。1週間の振り返りや気づきをまとめたもの。具体名称もあるので、一旦クローズな場としています。


一週間の振り返り

2023年4月16日(月)伝えることの難しさ

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