青木シャルルの語り場

青木シャルル、Twitterやってまーす。 こっちでもホラー短編やるよ 百合小説書き始…

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青木シャルル、Twitterやってまーす。 こっちでもホラー短編やるよ 百合小説書き始めました

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酔いたいときはこんなとき。

#ほろ酔い文学 初雪の降ったある夜のとある家でのこと。 「ちくしょー!!あんなやつあんなやつ!!」 私こと、都内に住む大学生、西原優衣は三本目のビールを開けながら、独りごちる。 誰かに聞かれるとか見られるとかこの際一切気にしない。 高校生の時から5年間付き合っていた恋人に振られるショックに比べりゃ独り言を聞かれるなんて大した事ない。 私は昔から女の子か好きだった。 あいつも同じらしかった。 あいつと私は部活の先輩後輩の関係で、担当楽器が同じ…フルートだった事から仲良くなってい

    • The Fallen Human

      *ニンゲンがきらいだ *生まれ故郷の花畑は好きだけど *チョコレートはおいしいけれど *あの地上に住む *ニンゲンだけはきらいだ *モンスターたちをこんな場所までおいやって *それすら忘れて平和に暮らして *にくいにくいニンゲンども *ニンゲンは滅ぶべき存在だ *もしも私の命が潰えるとしても *モンスターたちを救う為なら *いつかの野望のためならば *どんなことでも乗り越えてみせる *ケツイが みなぎった

      • 生き抜くということ。

        「貴方の事を話すときのお姉ちゃん、とても楽しそうだった…悔しいけど貴方は私の知らないお姉ちゃんを沢山知っているのよ。」 組織壊滅後、灰原哀からもとの姿―宮野志保に戻った少女が言った。 「知らなかったとは言え…私は罪のない人達を大勢死なせてしまった。そしてお姉ちゃんも私を守ったせいで、しなくてもよかった…あんな罪を犯して…そして…逝ってしまった。」 1年ほど前に亡くなった唯一の肉親であった姉、宮野明美の事を思い出している。 「お姉ちゃんが貴方と…諸星大と付き合い始めたとき、とて

        • 暗闇の果てに

          私は工藤くんや蘭さん…たくさんの人々を不幸にした。元の姿に戻ってなおここに留まる資格は……この米花町で過ごした1年はとても楽しかったわ。 ーさようなら ガシッ 誰かに右腕を掴まれた気がして私は思わず振り返る。 「志保さん!」 そこには毛利探偵事務所の娘さん、毛利蘭さんが立っていた。 「蘭…さん?どうしてここに…?」 私ははやる心臓を抑えながら問うた。 蘭さんはここまで走って来たようで肩を上下させている。 「だって志保さん、ここからいなくなってしまう気がして…」 どこか切な

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        酔いたいときはこんなとき。

          ミファーと姫様と剣士様。

          はじめてリンクと姫様が一緒にいる姿を見たとき、ふたりはあまり打ち解けていないようだった。というよりも、リンクに対して姫様が距離を置こうとしている。リンクとは分かりあえない…どこかそんな気持ちでいたように感じたの。 実際、姫様は封印の力に目覚められずに焦っているようだし、それでなくても王族としての責務に追われて、周りの兵士や大臣達からは陰口を叩かれ、挙げ句には退魔の剣を持つ天才剣士と呼ばれるリンクが御付きの騎士になったとなれば、姫様の心中は穏やかなものでは無かったはず。リンクは

          ミファーと姫様と剣士様。

          叶わないほうが良い

          叶わないほうが良い。 あの子の願いなんて、 『しあわせになる』だなんていう、 私の気持ちも知らないで願う想いを。 私は只管に裁かれたいと願っているのに、 あの子や周りを不幸にした私なんて。 一生赦さないで。

          ある科学者の祈り。

          私達は二度も姫様に、リンクに背負わせてしまった。 今度は百年なんてものじゃない、きっと、何十、何百万年も。 私達には祈ることしかできない。信じることしかできない。 私は願っている。 いつかあの場所に、王様や姫様がいて、英傑達がいたあの煌びやかな場所に、 あの日の本丸に帰ることを。 私は願っている。

          これはなにかしらず。

          私には気になっている男がいる。陶器のように白い肌に艷やかな黒髪とよく似合う学帽。丸眼鏡の下の瞳を臥せると、雫が乗るほどに多量なまつげが姿を現す。学ランに隠された躯は細身で、いつか聞いた声は低く、それでいて柔らかかった。 「またあの人見てるの?」 放課後、ぼおっと窓の外を見つめる私に少し呆れを見せながら、幼馴染は問う。 「まぁな。授業は退屈だし、アンタ以外のクラスメヱトは合わないし、このくらいしか暇をつぶす方法はないよ。」 私は窓の外を見つめたまま、答える。 私が通う学校の授

          これはなにかしらず。

          にっき

          偶にお腹が空き過ぎて、吐き気がすることって、ありません? まぁ僕、その状況に今日陥ったんですよね。 大学で昼飯食う金がなくて、夕飯まで待たなきゃいけないって状況になっちゃって。 家につくまではなんとか持ちこたえてたんですけど、まぁ、帰ったら速攻トイレに駆け寄って思わず吐いちゃいましてね。 吐瀉物を流そうとして目線を向けたらなんて言ったらいいんでしょうかね… 胃液だと思われる液体が何故か青色で。 赤だったら血が混じったとかそういう事が考えられるんですけど。 青なんて変

          ずっと一緒だから。

          「リタ~?はいりますよ~?」 ゴッカン国王にして最高裁判長であるリタ・カニスカの側近にして、幼なじみのモルフォーニャはそっと王の部屋の扉を開ける。 モルフォーニャの右手にはもっふんの絵がプリントされたマグカップが。 中身はモルフォーニャお手製のハチミツホットミルクである。 「・・・リタ?」 返事は聞こえない。 「これは~寝てますね~」 モルフォーニャはほおっと息を吐く。 他国への簡易裁判所の設置、ゴッカン職員の増員、そして何よりモルフォーニャの協力のおかげで、ダグ

          凍える地にて。

          凍える牢獄、ゴッカン。 この寒き地で作業に勤しんでいるのは、シュゴッダム前国王、ラクレス・ハスティー。 前の決戦での功績が考慮され、死罪の判決は撤回されたがそれでも尚罪人…模範囚としてゴッカンに収容されている。 「ラクレス様〜!お努めご苦労さまでございますわ!」 一面の銀世界を渡りながらこちらに手をふるのはトウフ国王の妹にしてラクレスの妻、スズメ・ディボウスキ。 長年ラクレスに付き添ってきた彼女の罪は収容には至らない軽微なものだったが、「ラクレス様とわたくしを引き離すなんて非

          採集ノベルゲームシナリオ1部

          気づくと俺は、例のマットに寝かされていたようだ。 それに鎖で繋がれている。 まさかとは思うが本当に…? 本当に折れを剥製にするつもりか。 いや…こいつに剥製の趣味があるからって流石に人間のモノは… とりあえずここから抜け出さなければ。 兎に角どうにかしてこいつを説得しなければ。 「なあ、ジャック」 選択肢:次はどうするか…  ①こんな所で俺に何をするつもりだ  ②…やめないか。こんな事 分岐後 くそっ…まだ逃がしてはくれないか。 そうなったら次は…

          採集ノベルゲームシナリオ1部

          片想いしてる男の子です。

          #自由律俳句 すぐ隣 いつも見るのに 知らぬ顔 無意識に 潜んで想う きみのこと あと少し 告白にはまだ 届かない

          片想いしてる男の子です。

          お花

          遅刻しそうになったある日、学校に来ると机にお花が置かれていた。 ペアワークで偶数なのに余ってしまった。 誰かとぶつかって、よろめいたみたいだけど気づかれなかった。 親友達は楽しくおしゃべりしている。 「私もいれてよ」 そう呟いたら、彼女らは顔を見合わせて。 それから悲しそうに笑った。 親友がトラックに轢かれて死んだ。 わたしは彼女の机に一輪、花を置いた。 あの子と同じクラスになって初めて、別の人とペアを組んだ。 クラスメイトが誰かとぶつかったみたいに少しよ

          そういえば受験終わりましたー

          そういえば受験終わりましたー