酔いたいときはこんなとき。
#ほろ酔い文学
初雪の降ったある夜のとある家でのこと。
「ちくしょー!!あんなやつあんなやつ!!」
私こと、都内に住む大学生、西原優衣は三本目のビールを開けながら、独りごちる。
誰かに聞かれるとか見られるとかこの際一切気にしない。
高校生の時から5年間付き合っていた恋人に振られるショックに比べりゃ独り言を聞かれるなんて大した事ない。
私は昔から女の子か好きだった。
あいつも同じらしかった。
あいつと私は部活の先輩後輩の関係で、担当楽器が同じ…フルートだった事から仲良くなってい