見出し画像

『大乙嫁語り展』北九州会場レポート

現在「青騎士」で連載中、森薫先生の『乙嫁語り』を中心とした原画展『大乙嫁語り展』。

2022年から関東、関西、東北と全国を旅してきたこの展示は、2023年12月にいよいよ九州に上陸。2024年1月28日まで、北九州市小倉区の「北九州市漫画ミュージアム」にて開催しています。会期も残り10日余りとなりましたが、今回は北九州会場の様子をお届けします。

「北九州市漫画ミュージアム」が入っている商業施設「あるあるCity」は、JR小倉駅すぐそば、公共の交通機関でのアクセスも便利な場所にあります。

館内には、漫画やアニメの関連ショップが多数テナントとして入っていますし、企画展以外の常設展示も別フロアで行われています。「大乙嫁語り展」を見終わった後も、たっぷりと楽しめるかと思います。

それでは、会場内の様子を一部ご紹介します。

まず来場者を出迎えてくれるのは、単行本の表紙を飾ったイラストの原画。

背景とキャラクターを別々に見ることができるのは、原画展ならではの楽しみ。

会場全体を通して、展示している原画には森薫先生からのコメントが多数そえられています。使用した画材や、完成するまでの試行錯誤など、作品理解がより深まります。来場者に楽しんでもらおうという森薫先生の心意気が伝わってきますね。

アミルさんやタラスさん、ライラとレイリといった、乙嫁たちごとにセクション分けされた原画が並びます。

こちらは1巻冒頭のシーンですね。原画と合わせて、ラフと掲載時のバージョンが同時に展示されています。

思わず近づいてじっと見たくなる、緻密で美しい衣装の描写。

原画の展示以外にも、ところどころに様々なコーナーが。こちらは海外の翻訳版の単行本。現在12言語で出版されているようです。判型や製本など、異なるかたちでデザインされた各国版を一度に見られるのは、貴重な機会ではないでしょうか。
このほか、中央アジア圏の文化を紹介するコーナーや、影響を受けた作品、使用している画材などを紹介するコーナーも。

原画以外にもこうした一問一答など、会場内にはとにかくコメントがたくさん。趣味、好きな食べ物、制作時によく聴く音楽などの質問に答えてくれています。なかには意外な回答も。

こちらは、森薫先生が厳選したおすすめのシーンの原画集。

このシーンは、黒髪の描写にこだわったとのこと。たしかに、息を呑むような美しさです。


「大乙嫁語り展」北九州会場内の様子をお届けしました。もちろん展示されている原画はまだまだたくさんありますので、その目で、ぜひお確かめください!見終わった後は、このパリヤさんのように限界化すること間違いなしです。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!