【エッセイ】MOTHER2をクリアした
面白かった。
温かい気持ちになれるゲームだった。
特に、マジカント(主人公ネスの心の中の町)の空気が好きだった。
マジカントはネスの幼少期の世界に近い。
子供の頃に出会ったような、いろんな人に会える。
まずは家族と話せる。
ママに話しかけると「疲れたの?」って聞いてくれる。
こっちの返事に寄り添ってくれて、すごく良い。
はい
→ それなら、いつまでもここにいていいのよ。
いいえ
→ つかれたなんて言ってられないわね。
しっかり!
やっぱり、子供にはこういうのが大事なんだろうな。
ここだけじゃなく、ゲームを通して両親が見守ってくれている。
ネスとの関わり方がすごく優しい。
パパとはセーブするたびに電話で話す。
そのたびに、頑張ったな、頑張れよ、って言ってくれる。
ママとはあまり関わらない。
でも、ネスがホームシックになったとき、電話すると元気づけてくれる。
さらにマジカントを散策すると、子供の閉じた世界が色々と描かれている。
例えば、ポーキーが出てくる。
こいつは幼なじみであり、現実世界では敵になるキャラだ。
マジカントでは、ポーキーはネスを羨ましがっている。
でも、まあいいさ、ずっと仲良くしようといってくれる。
幼い頃はみんな近所の子と仲良くしたと思う。
お互いに、細かい点はまあいいやと思いながら。
他にも、近所の名物おじさんや、読めなかった時計と出会える。
そして昔の思い出に浸ったら、ネスはまた冒険の旅に出る。
ネスを見ていると、不思議な感覚になる。
まず、自分を重ねて懐かしくなる。
子供の頃はこうだったなあ、楽しかったなあと。
同時に、子供のネスを応援する気持ちにもなる。
みんなに見守られるネスを見て、自分も見守ってあげたくなる。
そして、最後には自分を励ましたくなる。
そんなゲームだった。
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