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脳を刺激する!知的雑学トリビア・豆知識

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アシモフ流!思考を解き放つ雑学の世界|アシモフが示したように、知識とは単なる情報の集積ではなく、その情報をどのように結びつけ、理解し、活用するかによって価値が変わります。本マガジ…
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#今日の気づき

何にでもあてはまるものは科学ではない【憂世で生きる智慧】

アドラーの心理学理論の中心は「優越コンプレックス」にある。 彼は、「あらゆる人間の行動は、自分を向上したいという欲求(優越性の追求、または理想の追求)から生まれる」と主張した。 つまり、人は常に自己の価値を高めたいと考え、それが行動の原動力となるということだ。 1919年、哲学者カール・ポパーはアドラーと面会し、アドラー理論では説明がつかない子どもの患者の事例について話した。この時、アドラーはその患者を見たこともないのに、持論に基づいて容易に分析を行った。 ポパーは驚き、

クソリプする人、読解力ないっていうより認知歪んでんじゃね?説【憂世で生きる智慧】

クソリプと認知バイアスこの動画では、クソリプが生まれる背景について、認知バイアス(認知の歪み)が大きく関わっているという視点から解説されています。 一般的には、クソリプを送る人々は「読解力がない」「国語力がない」と一蹴されがちですが、この動画ではそれよりも認知バイアスが影響していると指摘されています。 0:19 認知バイアス(認知の歪み)とは 4:34 1.敵意帰属バイアス 8:14 2.エコーチェンバー現象 9:34 3.ダニングクルーガー効果 1.敵意帰属バイアス 敵

信仰とは?宗教(Religion)の語源【憂世で生きる智慧】

宗教の語源 「宗教」という語は、もとは「宗」と「教」、二つの仏教に由来する漢字を組み合わせた言葉で、特定の宗派の教えを指す意味を持っていました。しかし、西洋の「religion」という概念、特にキリスト教を表す際に、この用語は近代の日本語において新たな文脈で再び使用されるようになり、その翻訳語として機能するようになりました。 「Religion」という単語は、その起源をラテン語の「Religio」に持ちます。この言葉は、「Re」というプレフィックスと、「ligio」、す

ゲインロス効果(Gain-Loss Effect)【憂世で生きる智慧】

ゲインロス効果とは(ゲイン効果/ロス効果) ゲインロス効果とは、一貫した評価を受けるよりも、途中で評価が逆転する方が人の心に与える影響が大きくなるという心理現象。 この効果は、印象が上昇する「ゲイン効果」と、印象が下降する「ロス効果」に分類される。 ゲイン効果の例 ゲイン効果とは、印象が上昇することを指す。たとえば、次のようなケースがある。 無くした財布が見つかる 無くしたと思った財布が見つかると、その安堵感と嬉しさは非常に大きい。これは、喪失からの急な上昇による喜び

地位財と非地位財【知的雑学トリビア・豆知識】

★地位財:他人との比較によって満足が得られる財(無くなったらオシマイ)   ⇒お金・社会的地位・高級ブランド品etc. ★非地位財:他人との比較なしで得られる財(長続きする)   ⇒健康・自由・知識・愛情・徳etc. 世の中には、他人と比較することで満足感を得る「地位財」と、比較に依存せずに満足感を得られる「非地位財」がある。 たとえば、地位財。これを持っているときの感覚は、まるで高級ブランドのバッグを肩にかけ、街を闊歩しているときの自信に似ている。誰もが羨む視線を感じ