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ドラマ「お耳に合いましたら。」とバンド

昨夜、ドラマ『お耳に合いましたら』最終回でした。

いや〜、程良い切なさの余韻。

勿論、一ファンとして、涙を流さずに入られないシーンもありましたが、心を抉られるほどの悲しさではなく、すっきりと。...までは行かずとも、程良い寂しさを感じさせ、しかも全12話の中で散りばめられていた伏線をしっかりと回収する感じもとても爽快な最終回に感じました。ほんのり寂しさはありますが。

最終回前に一度、こちらでこのドラマの感想を書かせて頂きました。

1つ、思い直したことがあります。いや、追記と言うべきか。

主演である伊藤万理華さん、上の記事でも触れていますが、本当に素晴らしい主演をされていました。自身の中で、高峰秀子さんや小林聡美さんと並ぶくらい、心からファンになりました。その伊藤さんを輝かせたのは、勿論ご本人のお力もあると思います。

しかし、やはりその源には、まわりの本当に意味での大人たちの、つまりは企画・原案を担当された畑中翔太さん、そして監督の松本壮史さんらの思惑がないと絶対に実現できなかったドラマだったと、最終回を観て改めて感じました。

特に松本さんの編集が、僕は第1回からやられましたが、最終回も本当に素晴らしかった。映像や音声の引き伸ばし具合(あれは専門用語あるんでしょうか)、小津映画のようなカット入り?、センスというか、そこに愛を感ぜずにはいられませんでした。

自身は、監督という仕事も制作もしたことがありません。そんな身分で言及するのも重ね重ねおこがましいのですが、映画やドラマ作りも、最後は一人の演者に託すしかない、というタイミングがきっと度々訪れる世界なんじゃないでしょうか。

主演である伊藤万理華さんはきっと、監督や制作に携わる裏方と呼ばれる方々、はたまた、共演された俳優さんらの魂を揺さぶるような仕事っぷりをきっと現場で体現されたのではないでしょうか。そして、それに呼応するかのように、監督や制作の方々、チームお耳の井桁弘恵さん、鈴木仁さんが、伊藤さんにまた何かを投げかけたではないか。そんな化学反応の応酬を、この『お耳に合いましたら。』にはとてもとても感じます。そこが僕は大好きなんです。

そして、それはバンドの音楽活動と似ている気がします。

一人では、絶対に作れない世界。それを作る。

自身はずっとそこに憧れる気持ちがあって、でもなかなか人と一緒に何かを情熱的に作り上げる機会を作れずに40歳を超えてしまいました。

だから、このドラマに出会えてよかった。大袈裟かも知れませんが、心底思います。

長くなりましたー。

いや〜〜〜、本当にいいドラマでした。ありがとうございました。

ぜひ、また同じチームで、何か作って下さい。待ってます。


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