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音声サービスは足し算的「ながら」消費がトレンドになる

React社(パラレル)共同代表の青木です。

今日は、Clubhouseが盛り上がり過ぎて一気に「音声SNS」とか「常時接続SNS」とかサービスを区分する名称が色々出てきて自分自身が混乱してきたので、そもそも常時接続SNSってなんだっけ?パラレルの提供する本質的な価値ってなんだっけ?というのを整理してみようかなと思います。


耳の可処分時間の争奪戦が開幕

コンシューマー向けのサービスを考える上で、ユーザーの限られた可処分時間をどのように占有するか誰もが頭を悩ませます。

Tencentは明確に可処分時間の獲得を事業戦略に据えていますし、NetflixはTV画面の奪い合いをしているFortniteこそが真のライバルであると決算発表会で公表しています。

また、映画やゲームをやるようなまとまった時間だけじゃなく、ほんのちょっとした時間さえあればTwitterやInstagram、TikTokを開いている人も多いかと思いますが、懸命な企業努力によって実は僕たちユーザーは知らぬ間に可処分時間を占領され続けているのです。

このように、目の可処分時間の争奪戦が激化して、トイレに向かう一瞬でも画面を見ないと損した気分になってくると、今度は耳の可処分時間を有効活用したくなってきます。

みたいな背景から、現在Clubhouseを始めとした音声サービスの市場が大変に盛り上がり、耳の可処分時間の争奪戦が開幕したと言えるのかと思っています。

もちろん、AirPodsをはじめとしたワイヤレスイヤホン市場が急激に成長した
という背景なども大きく影響していると思います。



耳の可処分時間は2方向へ進化

僕は耳の可処分時間戦争の開幕と同時に争奪戦は大きく二つの方向に分岐して進化していると考えています。


一つ目が、画面を見られない時間を耳で消費しないと損した気分になる
穴埋め的「ながら」消費
です。

例えば、移動や家事ってできれば無くしたいことだけど、視覚が奪われてしまうので暇な耳を活用できると嬉しいわけです。家事しながらテレビの音だけ聞いている人は既に多いと思いますが、そういう感覚です。

僕はStand.fmとかClubhouseを聞かずに無音で家事をしているともうかなり損している気分になっています。

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二つ目が、一人でやることを誰かと一緒にやらないと損した気分になる
足し算的「ながら」消費
です。

例えば、休日暇で家で一人でNetflixを見たり、お酒飲んだり、ゲームしてる人はいると思いますが、一人よりも誰かと関わりながら遊べる方が楽しいと思う人も多いと思います。

僕は極端かもしれないですが、一人だと映画もお酒もゲームもしませんが、誰かと一緒なら何でも楽しくやれます。映画を一人で見て誰にも感想をシェアできないなんてもうかなり損した気分になります。

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足し算的「ながら」消費を提供するサービス

これまでは一人でやっていたけど、一人でやってることをそのまま誰かにブロードキャストしたり、仲の良い友人と一緒に喋りながらゲームや作業ができる代表的なサービスは下記のようなものがあると思います。


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1. 作業しながらオープンにコミュニケーションできるアル社の0000studio
2. 作業しながらプライベートにコミュニケーションできるmixi社のmocri
3. ゲームしながらオープンにコミュニケーションできるミラティブ
4. ゲームしながらプライベートにコミュニケーションできるパラレル

上記サービス全て、何か他のことをしながらコミュニケーションできるサービスになっていることが最大の特徴であり、足し算的に幸福度が増してしまうので、一度体験してしまうと元に戻るのが難しくなるサービスになっていると言えます。



まとめ

耳の可処分時間という視点から入って考察してみると、何か他のことをしながらコミュニケーションできることが足し算的に人の幸福度をあげることがわかったのかなと思うのですが、
つまり、
足し算的「ながら」消費を提供するサービス群こそが「常時接続型SNS」なのかなと思いました。

Clubhouseとの対比は良く聞かれますが、Clubhouseは耳という隙間を穴埋めしたサービスであり、パラレルが本質的にユーザーさんに提供したい、一人より友達とやれた方が楽しいよねという体験とは全く異なります。

耳が暇だな・・という体験をClubhouseを通して短期間に多くの人が体験してくれたことには大変な意味があり、むしろかなり追い風だったのかなと感じています。

パラレルは、プライベートな友達とゲームなどをしながら遊べるたまり場となり、一人だけでやってたことを友達とお喋りしながらできるようにしてあげることで価値を生み出しているサービスにこれからも進化していきます。



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