麻雀 あなたは麻雀勝ってますか?
今からもう何年も前。
私はラーメン屋で働いていた。
そのラーメン屋には近くの工場から色々な人が来ていた。
そして、そこの工場には班があり。
口を揃えては
「2班の班長に勝ったら大したものだ。」
と言われていた。2班の班長‥何者だ?
私のイメージはカイジの大槻だった。
若き日の私は是非、麻雀をしてみたいと頼んだ。
そして、ついに寮でやり事になった。
寮には点棒表示が出るタイプの手積み卓だった(初めて見た)
班長は大槻班長とは真逆のいかつい色黒の男だった。
こんな感じ。
私は敵地(アウェー)という事やレートも知らなかったのでかなり緊張していた。
一応、イカサマは多分見抜けるとは思ったが、力で来られたらやばいな‥そんな事を思いながら私は
「はじめまして。よろしくお願いします。ちなみにレートは‥?」
というと
「ああ、普段は1000点50円、馬は500円1000円でやってるよ。チップは100円。6回ぐらいやったら勝ち頭が1000円置いていってもらって後は場代はいらないよ。」
あれ?レートはあんまり高くないな?
負けても3000円ぐらいだ。
それに6回やって場代は一人が1000円払うなんてすごく安い。普段はそのレートなら1半荘で一人400円払う事になるし。つまり、一回1600円。6回なら9600円だ。
それが1000円なんて、手積みとはいえびっくり。
冷蔵庫には業務スーパーで買ってきたコーヒーやジュースが冷えていた。
「ホットは無いんだけど勝手に飲んでいいよ。そこらへんの菓子とかも食べなよ。」
と言われた。
そして、麻雀が始まった。
親の班長は仕掛けて染め手をあがる
この手で1万をツモる
班長「‥2600オールかな?」
私「え?よ、4000オールです!」
班長「へー!君、点数計算できるんだ!!凄いね!」
私「っ!?」
班長は点数計算が出来なかった。
しかし、確かに他の二人よりも行くときはいき、降りるときは降りるので打ち筋はしっかりしていた。
癖読みもしっかりしていたので、大物手が入る人がいたら安い手でさっとあがったりもした。
しかし、当時の私のが流石に場慣れしていたので結果は圧勝。一万近く勝った。
麻雀中も班長と他の二人とも話したが、やはりこのメンバーの中では班長がずば抜けて上手く、場代(その部屋は班長の部屋らしい)をもらっても勝ちすぎるのでバーベキューとかやる時にお金を出しているらしい。
「楽しかったよ、またおいで。」と言われて、寮を出た。
帰るときに行きつけの雀荘に顔を出して「こんな事があったんだぜ。」と言ったら、フリーターが
「いやー、そんな麻雀楽しくないでしょ?やっぱりフリーよ、フリー。」
と言って、店から金を借りて麻雀を打っていた。
なんか、モヤモヤしながら帰宅した。
フリーターが言うようにフリーのが麻雀はレベルが高いかもしれないが、店に借金をしながら打ってるフリーターより確実に班長のが麻雀は勝っている‥。
どちらが上手いかと言えばフリーターだが勝っているのは班長‥。
そして、この時の考えは後の麻雀人生において、とても役に立った。
この時の答えと、前から言っている礼儀正しさと、それをわかってなかったから故の失敗談は今度noteでまとめて書こうと思う。
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