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漫画 美味しんぼ 山岡士郎に思う

 美味しんぼを読み直している。

美味しんぼは私が生まれた瞬間に家ににあった『うる星やつら』『ドクタースランプあられちゃん』『パタリロ』のうちの一つなので思い入れがある(美味しんぼの発言を学校給食で話すとスクールカーストは最下層になる。)


『美味しんぼ』と『白竜』を知らない日本国民は存在しないと思うが一応話すと、山岡 栗田という二人が新聞社に勤めていて、企画の『究極のメニュー』を作るという話だ。

『そして』、山岡の父親である海原も参戦して『至高のメニュー』をライバル新聞社が出し、世界を巻き込む闘いが始まるのだ。


と、これが大まかな流れなのだが私の仲間である宮崎君とは『そして』の前が好きなのだ。
あの料理を通して喧嘩を売りまくり解決する尖ったナイフのような山岡が。野武士のような山岡が。


引っ越してから美味しんぼを見なくなったが、この前アプリで配信されたので久々に見てくる。



↑これはフォアグラを出す食通相手にアンキモで勝つ山岡。

パチンコなら大原社主カットイン『よーしこっちもフォアグラだ!』期待度☆ 

となるが、さすがは全盛期の山岡は期待度が違いすぎる。
あっさりと食通達を黙らせる。


※ちなみにこの料理対決ですごいのは相手が本当に美味いものを食べたら認める事だ。私の知り合いで『紹介するラーメンが美味かったらラーメン代を全額出す、不味かったらラーメン代を逆におごる』という勝負をして、めちゃくちゃ美味かったのにわざと残して『これを‥美味いというなら舌が未熟』と奢らせてから次の週に一人で食べに行った性善説を真っ向から否定する人もいたから。


話がそれた。


しかし、この全盛期の山岡。まだ27の小童なのだ。
私は30代後半なのだが27の人に


「この料理は最悪だ。金を払う価値がないよ。」


と店先で言われたら写真をTwitterで流してから警察に通報するレベルだ。鉄鍋のジャンの秋山醤もだ。


しかし、昔は


『山岡さんは正しい事を言ってるのになんでこのジジイどもはわけわかんない事を言ってるのだ?』

と思っていた。


でも、たしかに美味しんぼで出てくる成功者達は

『作業効率の為に味を犠牲にした人』や『社会的地位を自慢する人』や『大金を自慢する人』が多数出てくる。


社会に出たときに思ったのだがそのような上記のような『美味しんぼの年寄り』は多々いるのだが『山岡士郎』はいないのだ。

自分の意見を曲げずに正しいものは正しい間違ったものは間違ってるとはっきり言い、権力やお金にへつらわない『山岡士郎』みたいな大人は。


私が『美味しんぼ』の世界の入ったときにはっきりと物事を言えるだろうか?その場ではペコペコと頭を下げて、いなくなったらグチグチと文句を言ってしまうと思う。


いつまにか私もダサい大人になっていたかもしれない。
今からでも少しは『山岡士郎』になれるだろうか?










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