麻雀　席デジタル。

　私は基本暑がりなので、雀荘でクーラーが効いてないとラス半をするぐらいだ。

で、まぁ雀荘あるあるで女性がいると

「クーラー消して。」

と直ぐに言われるので、私ともう一人の暑がりB君は

「なんか着ればいいじゃん。」

「鍋焼きうどんおごるよ。」

というが

「デブは黙ってて。」

と辛辣な事を言われたので

「そうかい‥じゃあこっからは喧嘩の時間だ。」

と不毛な争いになる。

そんなある日、クーラーに

こんなのがついた

「このアバンテジュニアの羽みたいのは？」

と聞くと　

「青木さん達へのプレゼントです。さぁこの席に座ってください。」

とクーラー直撃席に座ると、この羽が下を向いていて

イエーイ！めーちゃ、涼しい！！
と、松浦亜弥のリズムでごきげんになると左右に

サーキュレーターを置いてくれたので

「やっと『仕事』が出来るようになってきたな！クソメンバー共！これが『社会』なんだよ‥社会ってのは理不尽だからな‥勉強になるだろ？」

「ちゃんと寒いって言わせろよ！俺はこの夏まだ言ったことねーからな！がっはっは！」

と社会と仕事に語っていた

で、六時間後

「すみません‥クーラーの温度を上げて熱茶もらえますか‥。」

と、かつての勢いは消え失せ
なんなら体調が少し悪くなってきた

メンバーは

「どうですか？このバカをわからせる席は？Bさんも風邪引いて帰っていきましたよ。」

私はなんかの実験でクーラーと扇風機同時におくと死ぬという実験を思い出しながら茶をすすった。