麻雀 メンバー規制と腕自慢

 私はかつて深夜までやってるラーメン屋で働いていたので、店を閉まると朝方だった。

朝方だと、やってる店は少なく、雀荘もメンバー3人と打つことが多かった。

私はメンバーと打つのが好きだ。
好きな時に辞めても文句は言われないし、皆、打てる(上手いという意味)からだ。

しかし、当時はまだ若かったので今はしないが失敗したと思った事がある。

その店はメンバー規制がキツイし、その内容を知っていた。

もろひっかけ禁止、東場の3900以下の仕掛け禁止(リーチ後はあり)、マンガン以上のダマ禁止、着順変わらない上がり禁止、地獄待ち禁止、一発消したら全ツ‥

まぁそんなだ、親が両面仕掛けたらベタオリだ

そういえば

東場でこんな手で9万をダマで上がったメンバーはチョンボになっていた。

私はその規制を知り尽くしていたので、自分がトップ目の時にドラが2万で相手が5万を切ってリーチしたら2万をカンツで落として

「おらおら、当たってみろやメンバーさんよぉ。」

と、今では絶対に言わないが最悪な事をしていた。

そんなある日、いつものようにメンバー3人と打っていた。

メンバーは規制が厳しいから私は自由に打って、その日も勝った。

その雀荘は朝ごはんがでて、私も食べていた。
そのときに

「このお店は調子がいいんだよね。」

的な事を言うと店長さんが

「あのね、メンバー相手に腕自慢するのは間違っているよ。そりゃあ自由に打ったら勝つでしょ?」

と言われた。

私はハッとした。

そりゃあメンバーだから自由に打てないに決まっている。
それなのに調子がいいなんて言ってしまった。

「そもそも規制とはお客さんが知ってるのは本当は駄目なんだよ。」

と言われて、たしかにと思った。

それからはドラが2万の時に5万を切ってリーチしてきたメンバーにドラを切ることは控え、どうしても切るときは

「すいません。」

と一言、言うようにしている。

今は規制がない店も増えてきたが、規制を利用するのはそれからはやめるようにした。

腕自慢するなら、相手の力を引き出した上で勝たねば。

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