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"さかさまの世界"の稽古期間、kaat周辺

連日、KAATに通って8Fにある稽古場で稽古を重ねています。
稽古場の横に庭がついてあってそこの芝生では日光浴もでき、こないだはリハーサルの最初の時間を使ってヨガをメンバーに習ったりしました。
昼休憩も長く、稽古場についているフリースペースでご飯を食べたあとメンバーやスタッフの方とくつろぐ時間も定着してきていて、何か自由に遊んだりする時間も通してゼミっぽいとロンさんが言っていたのは言い得て妙だと思いました。

さて、このクリエーションでは岡本優さん、川合ロンさん、引間文佳さん、アデリンさん、石川朝日さんが一緒です。特に先の3人のダンサーは出自もバラバラで、全然別の方法論で活動をしてきました。同じダンスと言ってもかなり違いを感じます。
またそういう中でキッスプログラムということで、いわゆるダンステクニックに留まらず、様々なバックグラウンドを持った上でいかに舞台に人が立つかということで制作を進める郁女さんが出演者にクリエーションの中で持つことを提案するものがあって、それらとメンバーたちがやりとりを重ねながらダンス自体が変容するというか、少しずつまた振付や振付以外のやり方によってどうやら互いに横に流れていく影響とかそういうのがあるのを感じています。

また振付のサポートを行うためにフランスver.に出演していたアデリンがきていて彼女が時折踊りますが、そのダンスも彼女が言うように想像力がまず先に立っていてその後で動きがその想像力を実現してくれるようでとても明快です。"これからダンスが起こります"みたいなみてくれを感じさせず、日本によく輸入されて見ることのできる大きいダンスカンパニーなどのダンスとはまた違う自立の仕方があり、刺激的です。全然そのようには真似しても出来ません。
先日、KAATのカイハツという内々のワークショップでアデリンと康本雅子さんが踊るのをみてとても組み合わせの良さを感じました。康本さんのダンスは日本のたとえばいわゆるコンテンポラリーダンスの中では浮きがちな特異さがあって、それは動きの動機とか、発するものとかそういうものが決めていくことでもあるのかなぁとか想像を巡らしましたが。
それとアデリンとのアイディアの潔さの相性、あるいは動きの発端の軽やかさとそこからの広がりみたいのが妙によくて、もっと康本さんがそのようなダンサーだとかの人との協働する姿を見てみたいとも思いました。

またこないだは稽古場に根本しゅん平さんが来てくれて、稽古後に近くのDaBYで滞在制作中の酒井直之くんを訪れ、その後で中屋敷南さんのパフォーマンスを見にBank art kaikoを訪れたりしてダンサブルな日も送りました。


クリエーションの機会に恵まれて作品の制作にとりかかりながらできるところでもう少し手を伸ばし、コミュニケーションをしたりとか、そういう火が絶やさずに起きてくる中で、何かもう少し小さくてもそれぞれが関係し合うようなこと。(一方で人との関係を遮断することの必要も強くあるだろう。)
を少しでも想像し浮かび上がるような6月。

クリエーションがもう少し続きます!
ぜひ、7月は見にお越しください!


KAATキッズ・プログラム2023

『さかさまの世界』

おさなごころを持つ4歳から150歳向けダンス作品。
さかさまになった世界を救うカギは、こどもたちのイマジネーション!
振付・構成・演出:伊藤郁女
出演:川合ロン Aokid 岡本優 石川朝日
声の出演:伊藤博史 こどもたち(熊猫幼稚園、横濱中華幼保園)

  • 日時2023/7/1(土)~2023/7/9(日)

  • 会場大スタジオ

  • 料金おとな:4,500円 / こども(4歳~高校生):1,000円 【おとな・こどもペア券】5,000円  神奈川県民割引(おとな):4,000円【3作品セット券:5/20(土)発売】おとな:13,000円 / こども:3,000円

    https://www.kaat.jp/d/sakasama


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