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読書ノート『現代思想2020年1月号』(青土社)

 自分の脳内の整理のために始めた執筆なので読者のことはあまり考えていなかったのですが、前回のノートはあまりにも不親切で、読んでくれた友人にも「これを読むくらいなら原本を読んでほしい」と頼むレベルでした。今回はその反省を踏まえて、一部分を、要約と紹介の中間くらいで、議論の大筋を自分の言葉で追うような形で書いていきます。  今回は本屋で衝動買いしたこの本の中から、人に紹介できる程度に理解できて面白いと感じたトピックを3つ紹介します。太字部分は引用です。 1. 悲しいメロディの

    • 読書ノート『世界哲学史1』(ちくま新書)

       要約しつつ、自分用に私(あおき)が太字で加筆します。  ※この本は章ごとに著者が違います。 1. 世界哲学史の目的 「哲学」というものはこれまで古代ギリシアに始まる「西洋哲学」を中心としてきており、現在も哲学という分野は英米の分析哲学が中心となっている。そんな中で地域性に縛られないより普遍的な「世界哲学」を目指す動きがこの本の根底にある。  これまでの西洋哲学を中心とした哲学には、自分たちが正統とする、古代ギリシア以来受け継がれてきた体系以外を排除してしまう傾向があるが

    読書ノート『現代思想2020年1月号』(青土社)

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