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生後2ヶ月連れ海外旅行② パスポートの準備/乳児飛行機に乗る

乳児パスポートを作る

子供のパスポートを作るにあたって一番大変なのは”首が座ってない赤ちゃんの顔写真を撮る”という部分でした。
生後2ヶ月の時点で飛行機に乗るためにはもちろんその前にパスポートを作る必要があり、子供のマイナンバーカードを作ろうとしたことのある方ならその苦労がわかってもらえると思いますが
生後1ヶ月になるかならないかくらいの赤ちゃんだとそもそも起きてる時間もほとんどなく、目が空いている時間に写真の準備をするというのが大変でした。
証明書の写真だと”背景なし”が条件ですが、首が座っていない子供だと平なところに寝かせて写真を撮らないといけなくて、うちの子は頭の後ろがまるく平なところに置くと顔が横向きになってしまうので顔の向きを固定できるように下に土台を仕込まなくてはいけません。
でも、土台を仕込むとそこが影になってしまい”背景なし”の写真にできず…という苦労がありました。
うちの場合、最終的に”顔が正面を向いていて””目がちゃんと開いている”ということを優先し写真の背景に影が入ってしまった分は夫がフォトショップで影を消して無理やり”背景なし”の写真にしました。
※日本のパスポートの場合、背景の画像加工について特に規定がなかったんですが、国によっては背景も含め証明写真の加工が許されていないところもあるそうなので注意してください。

子供のパスポート申請で注意すること

パスポートセンターで発行の手続きの作業は基本的に子供も大人と変わらないんですが、国際結婚で子供の苗字が外国ものの場合少し注意することがあります。

☆申請のとき親のパスポートも持っていった方がいい

日本のパスポートセンターで手続きを進める中で「お父様の苗字のスペルがわかるパスポートなど公的な証明書はありますか?」と係の人に言われました。
私はこのとき夫のマイナンバーカードを預かっていたんですが、係の人に「できればパスポートのほうが良いと」と言われ結局、家まで夫のパスポートを取りに帰りました。
二度手間になるので、子供のパスポートを作るときは念の為親のパスポートも持っていっておくことをお勧めします。

そんなこんなで子供の分の日本のパスポートも無事完成し、チケットも買い飛行機に乗る日がやってきます。

乳児飛行機に乗る 当日

空港に向かうまで

フランスに向かうまでで一番大変だったのは、大量の荷物を抱えて空港に向かうまで、自宅から空港まではリムジンバスで向かいました。
バス停までは徒歩5分ほどの場所だったんですが2ヶ月分の荷物でスーツケースが3個+手荷物3個、それに加えて子供だったのでたった5分の距離でもバス停までの移動が結構大変でした。
(この時のスーツケースで運んだ物、手荷物で運んだ物の内訳は後日詳しく書きます)

手荷物にPCが入っているからすごく重い

荷物が持ちきれずバス停までの途中、横断歩道を一回で渡りきれず2回に分けて荷物を運びました…
うちは夫が倹約家(ケチ)で多少大変でもなるべく安い方法を選ぼう!というタイプだから今回はバスで行きましたが
あの苦労を知ったら、次回は切実にタクシーを使いたいです。

フランスに行って帰るまで全体の移動を通して一番感じたのは
「子供が小さいうちでよかった〜」という一言につきます。

自宅から空港までの移動はずっと子供を抱っこ紐に入れて私が抱っこしていましたが、生後2ヶ月半で体重が6キロくらいだったので重さ的にそこまできつくありませんでした。
その後も何かと子供を抱っこしているタイミングは多いので体重が軽くて、寝ている時間の多い低月齢での旅行でよかったなと思います。

移動時は季節が冬だったので外は寒かったり、社内や屋内は暑かったりで着るものの調整が難しかったですが、コニーのようなカットソータイプの抱っこ紐だとコートの中につけてもゴワつかず子供も寝ていてくれるので便利でした。

空港に到着

空港に着くと、キャリーケースを載せるカートもあるし、生後2ヶ月から使えるベビーカーがもあって荷物の大変さからは解放されました。

空港内貸出ベビーカー


生後2ヶ月〜36ヶ月(15kg)まで使用可能

飛行機チケットの予約の時点で*バシネット付きの席が予約できず、チェックインの時にバシネット席に移動してもらえたのはとてもラッキーでした。
*バシネット‥2歳児までが使える子供用のベッド

保安検査場(手荷物検査)に並ぶ列では空港のベビーカーを使えず子供をずっとだっこしていないといけなかったので少し大変でした。
この時、機内持ち込みできるベビーカーなら乗せたままにできるのでそういうものがあると便利だったと思います。
ただ、ベビーカーを持ち込む際、X線検査機に通すためベビーカーを一度畳む必要があるので一度子供を下ろす必要があり、せっかく寝ていた場合起こしてしまうので注意が必要です。

羽田空港での手荷物検査は子供を抱っこしているとゲートを通らず
手持ちの金属探知機でのチェックと、同性スタッフが身体やポケットを触ってチェックする形でした。
機内持ち込みの荷物に缶の液体ミルクを入れていて、事前に調べて”液体ミルクは手荷物検査で引っかかるので別袋にいれて確認してもらいやすいようにした方がいい”という情報があったのでそのようにしていたんですが、検査で引っかかったとき「液体ミルクが入っています」と言っただけでこの時は特に中を確認せずすぐに通してくれました。

その後の出国審査もタイミングによっては列に並びます。
この時も機内持ち込みできるベビーカーがあれば乗せたままで列は並べますが保安官にパスポート提出後、顔の確認をしてもらわないといけないので子供をベビーカーからおろして保安官に顔が見せれるように持ち上げる必要があります。
抱っこ紐の場合、そのままの位置で子供の顔を見せることができました。
このとき子供は寝ていても大丈夫で、おしゃぶりをしているときは「外して見せて」と指示を受けます。

搭乗ゲートエリアへ

出国審査が終わるとお土産店や飲食店のある搭乗ゲートエリアに入れます。
羽田空港だとここのエリアにも貸出ベビーカーがあるので子供や手荷物を乗せることができました。

搭乗口付近には熱湯と水が出る機械があり、これでミルクを作ることができます。

この機械が水の出る量を調整するのが難しかったのでミルクを熱湯で溶かした後はペットボトルの水などで調温するのがよさそうです。

飛行機に乗り込み

子連れだと優先搭乗させてもらえるので早めに乗り込むこともできます。
私たちはこの時早めに搭乗したんですが、CAさんたちが「かわいいねー、男の子?女の子?」と子供を見に来て声をかけてくれました。

航空会社のぬいぐるみをプレゼントしてくれた

離着陸時は子供を膝の上に乗せて自分のシートベルトに子供用のシートベルトを通す形で子供と自分を固定します。

このとき、子供用の救命胴衣を渡され手荷物入れポケットに入れるよう指示されます。
バシネットが使える前列の席は手荷物を足元入れるスペースがなく収納スペースが前にある小さいポケットだけので注意が必要です。

乳児用救命胴衣
手荷物スペース

離陸前の照明が落とされ夜だと機内が薄暗くなるんですが、うちの子はこのタイミングで寝て二度目の機内食のタイミングまでずっと寝ていました。
寝ていると耳抜きは自然とできるようで、耳抜きようにおしゃぶりをずっとくわえさせていたんですがあまり意味がありませんでした。

離陸後機体が安定しベルト着用サインが消えたあとスタッフがバシネットを取り付けに来てくれるので、離陸後3,40分経ったタイミングで子供をバシネットに移すことができました。

バシネットに入れている間は安全のため必ずカバーを閉めるよう指示される

正直、バシネットに入れたあとは普通に子なしで海外旅行するの変わらないくらいでバシネットは本当に神だなと思いました。
※このバシネットは着陸態勢に入る前に取りはずされるので到着予定時刻の3,40分前には離陸時同様、子供を膝の上に乗せることになるので、3時間未満のフライトの場合使用できる時間が短いので使わなくてもいいかなと思います。

機内でのミルク作り

機内持ち込み荷物には液体ミルクと粉ミルク両方持っていきました。
粉ミルクはスタッフにお願いすれば調乳して持ってきてくれますが、哺乳瓶の消毒はしてもらえません。
うちの子はこのとき生後2ヶ月半で家庭によっては哺乳瓶の消毒を行わない時期なんですが、初めての長距離移動なので念の為消毒できる道具を持っていきました。

<飛行機内での哺乳瓶殺菌の方法(うちの場合)>
・哺乳瓶が1本入る縦長のパッキンを用意して搭乗前に消毒液(ミルトン)を入れた水を作っておく
・哺乳瓶を使った後はスタッフにお願いして瓶を洗ってもらい消毒液につける

消毒液は24時間使えるものが多いので今回の14時間のフライト中、機内で飲ませる分の哺乳瓶はこの方法で足りました。
液体ミルクを使った場合も乳首に替えがない場合、消毒して使わないといけなかったので同じ方法で消毒しました。

機内でのミルク作り注意点

基本的にCAさんはミルクを作る方法を知っているはずなんですが、今回の旅行では帰りの飛行機で一度だけミルク作りをお願いしたとき熱湯だけでミルクを作り
「このミルクすごく暑くて危ないから気をつけて!」と言いながら哺乳瓶を渡されたということがありました。
「危ないもの持ってこないで〜(泣)」という感じなんですが準備していたミルクの量に余裕がなくそれを冷まして飲ませるしかなかったので仕方なくトイレの手洗い場に水を溜めてそこで哺乳瓶を冷やしました。

行きの飛行機で手荷物を多くしすぎたことを反省し、帰りの手荷物をギリギリまで少なくしていたせいでミルクを作り直すことができなかったので、ミルクには余裕を持たせた方がよかったなと思います。

液体ミルク缶

うちの子は液体ミルクを温めないと飲んでくれなかったので”ミルクウォーマー”を持って行きました。

ミルクウォーマーは不良品が多いらしく購入前にレビューをたくさんチェックして、購入後も動作確認は必ずしておいたほうがいいです。
ミルクウォーマー自体は問題なくても、機内の座席USBポートの接続が悪かったり通電していなかったりで使えないこともあるので万全を期すなら充電器も持ち込んだ方が良いかと思います。

>>>次回は「トランジット、フランスに到着」まで書きます


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