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ロストバレットにおけるガラルファイヤーとは(シティs3ベスト8構築)

あおかげ(@aokagepokeca)という名でエントリーしているポケモンカードプレイヤーです。

2023年2月5日に開催されたシティリーグ 2023シーズン3 BOOKOFFSUPERBAZAARビビット南船橋店にてガラルファイヤー入りロストバレットを使用して決勝トーナメントに進出しました。
改めて語る事では無いかもしれませんが、ロストバレットはどうして強いと言われるのか。
そして、サブアタッカーとしてガラルファイヤーを選択した理由や運用方法について書き記したいと思います。

何を考えてデッキを作り、調整していったのかなんて自分でも忘れてしまうため、外部記憶を兼ねてnoteに残させて頂きます。
質問、疑問、お答えしますのでTwitterの方でリプライかDMお待ちしております。

ロスバレとは?

ロストバレットと呼ばれるデッキ。
キュワワーとウッウとヤミラミを中心とし、かがやくゲッコウガ、かがやくリザードン、ザマゼンダ、ガラルファイヤー等をサブアタッカーとして従えるデッキの事を指しています。
知ってるよ!って方は次の目次へ飛んでいただいて構いません。

ロストバレットもしくはロスト軸と呼ばれるデッキの基本的な動きとしては、キュワワーの「はなえらび」とサポート「アクロマの実験」を用いて手札を整えつつロストゾーンのカードを増やします。

ロストゾーンが4枚以上ならウッウの「おとぼけスピット」で110打点、10枚以上ならヤミラミの「ロストマイン」で相手のポケモンに12個のダメカンを乗せるワザを使い、相手のポケモンを倒していくデッキです。
後攻1ターン目からウッウの「おとぼけスピット」を宣言する事により、素早く、効率的に6枚のサイドカードを取り切る事を目指すデッキです。

では、効率的とはなんでしょう?
残りHP10のポケモンに300打点与えても、得られるサイドカードは1枚です。
当たり前ですが、オーバーキルしようと取れるサイドカードは増えません。
お釣りとなる290打点は無駄に終わってしまいます。

しかし、ヤミラミの「ロストマイン」でダメカンを乗せる場合、余計なダメージを与える事はありません。
お釣り無しぴったりのダメージを与える事が出来るため、ダメージ効率良くサイドカードを取る事が出来ます。

最も簡単にサイドカードを6枚取るには、たねポケモン(HP70)を6体。つまり、420ダメージを与えれば良い事になります。
後攻1~3ターン目:ウッウの「おとぼけスピット」
後攻4~6ターン目:ヤミラミの「ロストマイン」
後攻最初の番からワザ宣言を行なっていれば、お互い1匹ずつ倒していく場合先にワザ宣言をしたロスバレ側の勝利となります。
ダメカンが既に乗っているポケモンがいれば、ロストマインにより2匹同時に倒す事も可能です。
また、現環境ではサイドが3枚以下になった時に使用できるサポート「ツツジ」があります。
このカードを使われると手札が2枚にまで減少してしまい、非常にピンチ。
しかし、ヤミラミの「ロストマイン」でダメカンを乗せるものの、あえて「倒さない」選択をする事によりサイドカード3枚以下にならないように調整しながら闘う事が出来るのも、このデッキの利点です。

しかし、ポケモンカードはこれだけで簡単に勝てる訳はありません。
もしVstarポケモンが主体の相手だった場合はどうでしょう。
Vstarポケモンを3体倒そうと思うとすると、HP280✖️3で840ダメージを与える必要があります。
この時、ウッウとヤミラミだけでは打点が足りないのでサブアタッカーの出番となる訳です。

ガラルファイヤー型の利点

今回私はサブアタッカーとしてガラルファイヤーを選択しました。

使用したデッキレシピ

相手がサイドを3枚取ったタイミングでガラルファイヤーの「もえあがるいかり」は170打点だせるため、ウッウの「おとぼけスピット」110打点と合わせてHP280のVstarポケモンを倒したり、悪弱点(ミュウ、サーナイトex、ミュウツーV-Union、こくばバドレックス)のポケモンを早いうちに倒しに行ける点がメリットです。
相手の残りサイドが1ならば270打点。ヤミラミの「ロストマイン」でVstarポケモンにダメカン1つ乗せておけば倒せます。
また、かがやく枠としてリザードンでは無くゲッコウガを採用できるため序盤から中盤にかけてのドロー量を増やす事が出来ます。ロストデッキでは序盤にサポート「アクロマの実験」を使えるか否かは勝敗に直結します。
元々私もかがやくリザードンを使用していました。しかし、トラッシュへカードを送る手段が少ない今のカードプールではマグマの滝壺を上手く使えず、炎エネルギーを手札に抱えるのも上手くいかず、ワザを使えない事が多いと感じたため変更しました。
ミラージュゲートの発想があれば、リザードンのままでも良かったかも知れないです。(ミラージュゲートを入れたのはシティリーグ当日深夜1時過ぎでした)

ガラルファイヤー型の欠点

3エネを付けなければいけない事。それが全てです。
十分な打点を出すのは対戦相手が3枚以上サイドカードを取った時なので、ジャッジマンやツツジという手札干渉を乗り越えつつ手札にガラルファイヤー、悪エネ2枚+1エネを揃えなければなりません。
クイックボールがレギュレーションで落ちた現環境ではガラルファイヤーを手札に持ってくるのが難しく、クララでトラッシュから回収しようにもトラッシュへ落とす手段が少ないため、1回目の起動を如何に行うのかが重要になります。
この点の対処として、ネストボールでベンチに直接出したとしてもワザが打てるようにミラージュゲートを1枚採用しました。
クララでエネルギーを2枚回収した所で、3枚目のエネルギーが無い事も考えられます。本当に運用が難しい。

プレイする時の注意点

「じゃあくチャージ」をキッチリ決めたいために手札に悪エネルギーが2枚ある状態で場に出したくなると思います。気持ちはよーく分かります。
しかし、そうして手札に抱えているとジャッジマンで山札に戻されてしまう事が多いです。
ミラージュゲートもありますし、「じゃあくチャージ」で1枚加速出来れば合格点だと思います。
序盤であればウッウの「おとぼけスピット」で攻撃するため、ガラルファイヤーに手張りしても問題ありません。
ボスの指令などで倒されたとしても、クララで回収し易くなると考えれば悪くありません。手札から山札に戻ってしまう事が最悪です。
そういう意味でも、ウッウでワザ宣言する事が多いため3枚採用にしています。

動き方の一例としては。
後攻1〜2ターン目はウッウの「おとぼけスピット」。あなぬけのひもを使いながら異なるポケモンになるダメージが与えられると良い。
3ターン目にヤミラミの「ロストマイン」でダメカン調整
4ターン目にガラルファイヤーの「もえあがるいかり」でVstarを倒す。
5ターン目にヤミラミの「ロストマイン」でここまでにばら撒いて来たダメカンを総決算。サイド2枚程度取りつつ、6ターン目に誰がバトル場でも倒せる様にダメカンを乗せる。
6ターン目はガラルファイヤーの「もえあがるいかり」で270打点でフィニッシュ。上手くいかなければヤミラミの「ロストマイン」とやまびこホーンなどで誤魔化してサイド複数取り。

このように、ギリギリで逆転して勝つデッキです。どのサブアタッカーを採用してもそう変わらないと思います。

デッキレシピ解説

採用枚数で気にした点をいくつか解説しておきます。

改めてデッキレシピ

一般的にはヤミラミ3枚採用が多いかと思いますが、前述の通りその手張りエネをガラルファイヤーに回す事もあるため、ウッウ3枚採用となりました。
当初は悪エネルギー6枚、超エネルギー3枚でしたがミラージュゲートした時にそれぞれ1枚ずつ以上山札に残っている可能性を増やすためにそれぞれ5枚と4枚にしました。
超エネルギーを4から3枚に減らして、霧の水晶2→3に増やすことにより初手でキュワワーにタッチできる可能性を上げることも検証しましたが、山札にエネルギーが無い状態になる事が多かったためこの枚数に落ち着きました。
ポケギア3.0が3枚なのは、どうしてもアクロマの実験及びクララを引きたいときに引くために2枚→3枚へ増強して採用。ツツジは殆ど使う事なかったので1枚キバナでも良かったかもしれません。
クロススイッチャーは1ゲームで1回しか使わないものの2枚採用ではほぼ間違いなく1枚が序盤にロストへ送られるため3枚採用に落ち着きました。

結び

建前上のデッキ選定理由としては、私がシティリーグに出場した前日の結果ではロストギラティナが全体の40%、ロストバレットが20%、ミュウとサーナイト等悪弱点を突けるデッキが20%弱でした。ロストミラー以外で弱点を突いて1勝取れればいいな、という視点でガラルファイヤーを選択しました。

本音のデッキ選択理由としては、トップ画像にある通りこのスリーブです。

刮目せよ!これがじゃあくチャージアタックだ!

「コウペンちゃん」と呼ばれる作品のキャラクターの一人である「邪エナガさん」のスリーブの邪悪ったらこの上ない。
邪悪・・・じゃあく?

はい。
ポケモン以外のスリーブ使ってごめんなさい。
次からは普通のスリーブ使います。

これから先の話になりますが、2023年3月に発売される強化拡張パックにて「スーパーエネルギー回収」が再録される事が発表されています。
トラッシュに任意のカード(手札に嵩張って邪魔なVIPパスなど)を捨てつつエネルギーを4枚回収出来るため、かがやくゲッコウガを使いながらガラルファイヤーの「じゃあくチャージ」が格段に使い易くなります。
その時こそ本領を発揮してくれるはず…!!

つまり、使うのが少し早かったという事ですね。

でも、試合の中盤から終盤にかけて詰め将棋を解く感覚で自分の勝ち目を作り出せるこのデッキは使っていて楽しかったです。
対戦頂いた方々、そして決勝トーナメントで大変お世話になったジャッジの方々、ありがとうございました。
欲を言えば、決勝トーナメントで初の勝利を得たかったです。

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