キュレムパルキアデッキ シティリーグ予選全勝構築
あおかげ(@aokagepokeca)という名でエントリーしているポケモンカードプレイヤーです。
2022年10月16日に開催されたシティリーグ 2023シーズン1 トーナメントセンターバトロコ 新津田沼駅前店(59名参加)にて予選を全勝1位抜けする事が出来ました。
何を考えてデッキを作り、調整していったのかを備忘録兼ねてnoteに残させて頂きます。
質問、疑問、なんでもお答えしますのでTwitterの方でリプライかDMを頂ければ回答致します。
■デッキ選択の理由
2022年10月、パラダイムトリガー発売前の環境。
VMAXを一回の攻撃で倒せるだけの火力が出るデッキは少ない。環境に鋼タイプが少ない。
なのに、キュレムだけはVstarもVMAXも難なく一回の攻撃で倒せる。
コレって強くね?ってことで10月頭から使い始めした。
案の定、10月に入ってから出場したトレーナーズリーグ2店舗でどちらも全勝優勝。
おかげで使用デッキは即決でした。
話はズレて自分語り色が強くなりますが、2022年9月に行われたCL横浜に出場する機会に恵まれました。
しかし、結果は2勝3敗と奮いませんでした。
その時はロスト軸のデッキ使いましたが、初手でキュワワーを一回も引かず、酷いものでした。山札が遥か遠くに感じました。
しかし、このキュレムデッキを使っている時は勝てるイメージしか湧かないという位に自信に満ち溢れていました。不思議なものです。
■ゲームプラン
ポケモンカードとはサイドゲームを6枚取り切ったプレイヤーの勝ちである。
何を今更と思うかもしれないが、この6枚をどのように取るかデッキを組む時点である程度想定する必要があります。
キュレムデッキのゲームプランは、Vポケモン &Vstarポケモンを3体もしくはVMAXポケモン1体&ポケモンVを2体程度倒す事による勝利を目指します。
そのためには、何をすれば良いのか。
Vstarポケモンを3体倒すにはこだわりベルト込みで300打点が3回、つまり水エネルギーを9枚トラッシュする事になります。
こだわりベルト付の攻撃回数が1回減ったとしても10枚。ポケモンVやクロバットVやネオラントVなどシステムポケモンを倒せればその分水エネルギーの要求枚数は下がります。
同様にVMAXポケモン相手では4〜5枚程度、V相手で2〜3枚水エネルギーが必要と考えると、やはり10枚程度水エネルギーをトラッシュすることになります。
これを4ターン目までに完了する事による勝利を目指すのが基本形となります。
つまり、4ターンでキュレムVMAXに10枚水エネルギーが付けば良い。
4ターンなので手貼りは4回で4枚、スターポータルで3枚、はくぎんせかいは2ターン目以降に使っていくので3枚。これで合計10枚。
しかし毎回こんなに上手く行かないのでメロンを挟む事になるが、だとしても使う回数は1〜2回だろう。
セレナやクロススイッチャーが必要になる事もあるが、原則水エネルギー10枚付ければ勝てる。それを目指す構築にすれば良い。
それがこのデッキの根本となります。
初めにも書いた通り、VMAXは一回の攻撃で倒される事が少ないです。
キュレム側が先行で先に攻撃を始めたならばキュレムVMAXが1体倒されようとも、キュレム側が先にサイドを取りきれます。
キュレム側が後攻の場合、先行2ターン目に相手からの攻撃でポケモンVがやられたとしても、先行3ターン目の攻撃でキュレムVMAXが倒されなければ先行4ターン目でサイド6枚取り切られる事は無く、後攻4ターン目の攻撃でサイドを取り切るプランが目指せます。
つまり、先行後攻どちらからスタートしても勝ち目があると言う事になります。
この動きを安定的にするためにはどうすれば良いのか、各採用枚数と理由を説明していきます。
■採用枚数の理由
・キュレム3-3枚
キュレムVMAX1体でサイド6枚取り切る事は無く、1体は倒される物だと考えています。つまり2体目を育てる事が必要です。1枚サイド落ちの際にキュレムVMAXの2体目が育たないのはゲームプラン遂行と反するため、キュレムVMAXは3枚採用となりました。
・パルキア2-2枚
サイド落ちしても何とかなる枠。
2体ベンチに並べる事はまず無いためヒスイのヘビーボールを採用して1-2にする構築もアリですが、キュレムデッキを解っている対戦相手だとパルキアから先に狙ってくるためこの枚数に落ち着きました。3ターン目までにVstarになってスターポータルを使えると嬉しい。
2枚のエネルギーでわざが使えるため、クロバットV等を倒す時に使う事もあります。
・ヤレユータン2枚
1枚しか場に出さない事が多いですが、盤面に必ず欲しいポケモン。ヒスイのヘビーボール採用により1枚減らす事も考えましたがはくぎんせかいとのシナジーを破壊するために優先的に倒されがちなので2枚採用。
・かがやくゲッコウガ1枚
スターポータルやメロンのために水エネを素早くトラッシュへ送りたいし手札を増やせるしげっこうしゅりけんで小粒ポケモン複数(=Vポケモン1体分)倒せるし入れない理由が無いカード。
先行でも後攻でも、1ターン目はキュレム、パルキア、ゲッコウガを盤面に並べたいです。
・エンペルトV1枚
主にキュワワとウッウとレジギガスに喧嘩を売るためのカード。
ゲームプラン外のカードであり、相手によっては絶対に使わない、場に出したくない、ベンチに居るだけで負け筋になりかねないけれどロスト軸とレジギガスを相手にするのがしんどいため仕方なく1枚のみ採用。
スタートポケモンで無い時に頑張ってデッキから呼んできてバトル場に出してもあなぬけのひも等で退かされてしまうので、気休め程度に入れていたというのが本音です。
このカードのおかげで勝ちを拾えた試合もあったため入れ得なのかもしれませんが、未だに納得感はありません。
・クロバットV1枚
カイを多投しているので手札枚数が足りない場面が多くあり、採用。
序盤では初手でVIPパスに触れなかった時に使用。
ゲッコウガの項で書いた3体が揃っていればそれ以上の展開を望む事はしません。
中盤以降にマリィやツツジで手札を流された時のリカバリーのために可能な限り使わないでおきたいカードです。
・ネオラントV1枚
サポート(カイ)を確実に持って来れる=ポケモンとグッズに触れるという事のため、必須と考えています。
序盤にカイからVIPパスに繋げる動きか、終盤の詰め場面で使うと強い。
中盤に使うと弱い印象。
・ボール系(クイックボール3枚、ハイパーボール2枚、しんかのおこう1枚、VIPパス3枚)
VIPパスでキュレムとパルキアとゲッコウガを並べると私の考えるプランを押し付ける事が出来るため多めに採用したいが今のデッキでは手札を切る手段が少ない、かつ手札を切る際に水エネを使う事が多いため手札でダブ付く事が多く、泣く泣く3枚採用に落ち着きました。
実際のところ4枚にすれば良かったです。
1枚や2枚では後攻時カイを含めて引けると思います。しかし、先行時に引ける確率が低すぎるので、多投がおススメです。先行でガンガン前に進めるとグッと勝利が近づきます。
クイックボールはクロバットVやネオラントVを呼んでくる事を加味してこの枚数。先行1ターン目にVIPパスに触れない時にはクイックボール(とハイパーボール)からクロバットVに触り、盤面を整える事もあります。
ハイパーボールとしんかのおこうは進化ポケモンに触れるカード枠として考えています。カイで進化ポケモンを持ってくる事も多いので合わせて3枚採用で十分足りました。
カイでキュレムVMAXとパルキアVstar持ってきたい場面が多く、その際に手札を捨てるのが嫌な場面も多いのでしんかのおこうを1枚入れました。
手札の水エネを捨ててスターポータルに繋げたい場面ではハイパーボールという使い分けが出来ます。
回収ネット1枚
元々2枚入れていましたが、1枚に減らした枠。
用途としては主にかがやくゲッコウガのかくしふだを2回使う。余裕があればヤレユータンのさるぢえを2回使ってはくぎんせかいで2枚加速するorはくぎんせかい後にトップにカイ等を固定して雪道マリィ対策をするというところ。
時々入れ替え札の代わりにもなります。
対象がゲッコウガとヤレユータンの3枚しかないため手札で腐ってしまう事もあるが、強い場面も多いので1枚残しました。
好み枠。
・いれかえ1枚、あなぬけ1枚
いれかえとあなぬけは、特に拘り無く1-1採用。
2-0でも0-2でも、その時の環境次第。
キュレムVMAXで攻撃するための入れ替え枠は必須なので2枚より少なくは出来ないと考えています。
クロススイッチャー2枚
サポートを使ったターンにフィニッシャーとして使うのがとても強いので採用。
元々4枚にしていたものの手札で腐る事が多く、他に枠を割きたいカードが多いため減らしました。
4枚入れていたのは2回使うという狙いより博士の研究で巻き込んでトラッシュしてしまう事や、サイド落ちを気にせず使いたいという点が大きかった。
今のレシピでは博士の研究が入っておらず、セレナドロー効果でもスイッチャーを残せる。フィニッシャーとして使うならサイド落ちしていても3〜4枚サイド引いた後なら何とかなるだろうの精神で2枚まで削減しました。
・ロストスイーパー1枚
カイから持ってこれる事も踏まえて、入れ得カード。
キュレムデッキは頂への雪道が苦手なのでスタジアムを破壊するのに使うのはもちろん、キュワワー等に付いているふうせんを破壊するという所で有効的に使えた。ロスト軸のふうせんを破壊すると入れ替えカードの要求値が上がり、攻撃出来ないターンを稼げる可能性があるので2枚入れたかったカードです。
・たっぷりバケツ3枚、エネルギー回収1枚
このデッキでは手札に水エネが多くあればあるだけ幸せになれるので最強カード。
手貼り、かくしふだ、さるぢえ&はくぎんせかいでどんどん水エネを消費するため、水エネルギーは毎ターン手札に3枚欲しい。
ただし、バケツ4枚だと後半に山札に水エネルギーが残ってない事が多いのでエネルギー回収をバケツ4枚目として採用しました。
こだわりベルト2枚、ふうせん1枚
ポケモンのどうぐ枠。
他の候補カードとしてはビッグパラソルが挙げられます。パラソルは言わずもがなギラティナ・ヤミラミ対策。
ギラティナ視点でウッウのおとぼけ110点+ロストインパクト280点でキュレムVMAX1体目、スターレクイエムでキュレムVMAX2体目を倒してサイド3-3プランを狙うのがキュレムVMAXを相手にする上での最適解のため、その対策をするために後述のウォッシュ水エネルギーとビッグパラソルの採用を検討していました。
しかし、ギラティナ以外のデッキでは活躍の場が薄く、こだわりベルトであればHP280のVstarポケモンをエネルギー3枚で倒せます。
エネルギーの消費枚数の低減はこのデッキにおいてプランの成功へ大きく寄与するためベルトの採用が優先しました。
ギラティナデッキの使用率を考えると、シティリーグ予選5回戦の中で当たっても1〜2回。
いくら対策したとしても、その対策としてギラティナがロストスイーパーを使う事も考えると思った以上に対ギラティナの勝率が上がらないため採用を見送りに至りました。実際のところこれらメタカード無しでも勝てています。
ふうせんを多めに積む事で序盤でのエンペルトV押し付けが成功する確率が増すものの、先行時にそれが成功する確率が高くないため、ふうせんは1枚のみ採用としました。
ヤレユータンを逃すのによく使った印象です。入れといて損は無い。
カイ4
攻守に渡って強いカードなのでフル投入。
序盤中盤終盤いつ使っても隙が無い。
メロン2
序盤はカイを使いたいため、中盤以降に欲しいカード。もちろん序盤に使う事もあるが、3枚縦引きでは心許ない。中盤以降ではメロンかセレナを使う事が多い。そう考えると1から2回使えればいいので2枚採用になりました。
枠があったり、エンペルトVを強く使いたいなら3枚採用もアリです。
セレナ2
このデッキの場合Vポケモン以外を呼び出したい事が無いのでドロー効果を使う可能性も加味してセレナのみ採用。
前述の通り、4ターンでゲームを終わらせるのであれば1ゲームで使うとしても1から2枚。
サイド落ちを加味してこの枚数になりました。
マリィ1
今回のシティリーグでは使わなかったので他のカードでいいかも枠。ロスト軸は手札がどんどん増えていくのでそれを抑える為のカード。
無闇に使っても強い訳ではないため、使い所は慎重に。
トレーニングコート2
手札に水エネがたくさんあると幸せになれるので最強のスタジアム。相手に使われるとかそんな事はどうでもよく、如何に自分が強く立ち回れるのかを考えての採用です。
崩れたスタジアム1
雪道対策としてスタジアムを3枚採用したいと考えていました。
パルキアやレジギガス対策として使う事もあるが、主にはベンチにいるクロバットやネオラントをトラッシュする目的。
ダメージを受けたキュレムVMAXをトラッシュする事もあり得る選択肢なので、どちらかと言えば守のカード。
水エネルギー10枚
手札に水エネがたくさんあると幸せと書いてきたが、それは処理するカードがあっての事。手札に水エネルギーが溢れて溺れてしまっては意味がない。
かと言って水エネを減らすとバケツ3枚目を使う時には山札に水エネルギーが無かったりするので、この枚数に落ち着きました。
ギラティナ対策にウォッシュ水エネの採用も十分考えられます。
うねりの扇やシンオウ神殿で無効化される可能性があり、シンオウ神殿で無色エネになってしまうとワザを使う事も叶わなくなったりする事から泣く泣く不採用。
また、エネルギー回収やトレーニングコートでトラッシュから回収出来ないため、困る場面がありました。
そのため、ウォッシュ水エネを採用する場合水エネ10枚に加算して1〜2枚採用するのが良いと思っています。
メタのために自分の強い動きを削る事をしたくなかったため、基本エネルギーのみの採用に割り切りました。
■入れるか迷ったけど入れなかったカード達
・ガラルジグザグマ
ダイフロストの打点が270しか出ない時のあと10点を補ってくれる打点調整は偉いです。
しかし、引きたい時に引けない&場が埋まっている&埋まってしまう事を嫌って不採用。
VIPパスが少なくクイックボール4枚投入や回収ネット2枚以上、サポートをカイでは無く博士の研究を採用している場合に有効的にだと思います。
カイは水ポケモンしか持って来れないためクイックボール(とハイパーボール)経由でしかサーチ出来ず、それだったらこだわりベルト持ってきた方が早いじゃんってなりました。
・ナマコブシ
終盤にカイで持ってきたい水ポケモンが無い事が多い。そこでワンドロー出来ると強いかと思いましたが、試合を決定づける程に至らなかったので不採用。デッキ枠の都合で入らなかったカードだが、入れたらオシャレだと思います。
・バケッチャ
言わずと知れた雪道対策カード。
スタジアム3枚とロストスイーパーでも足りないなら入れるが、ボール少なめのデッキなので欲しい時に触れないと思い不採用。
ガラルジグザグマの項で書いた通り、盤面に置けない事もあるため優先度はロストスイーパーの方が高めです。
・ドラピオンV
ミュウ相手に後攻を取るとほぼ負けになってしまうため、巻き返しのために採用を検討。
ロスト軸&レジギガスのメタカードであるエンペルトVと比べた時にその二つほどミュウのシェア率が高くないと予想したため不採用に至りました。今後のメタ次第で採用は十分にあり得ます。
ミュウVMAXにVガードエネルギーを貼ってオドリドリ出されるとエネ5枚トラッシュを要求されるため、2回目の攻撃を確実に行う際に欲し一枚である。
・ヒスイのヘビーボール
かがやくゲッコウガ様のサイド落ちを防止するためだけの役割と考えています。
例えば後攻1ターン目にカイを使った時にゲッコウガのサイド落ちに気付いたとして、ヒスイのヘビーボールを持って来るのかVIPパスを持ってくるのかを考えた際に、まずはメインアタッカーとサポート役であるキュレム&パルキアを揃える事を優先する。
サイド落ちしていなければ無駄な1枚だし、そういう意味で強く使えないカードだと思い不採用。
ここはプレイヤーの考え方と、ヒスイのヘビーボールに救われた事があるか否かの経験の差によると思います。
・スマホロトム
ヤレユータン無しでもはくぎんせかい成功率アップ&事故防止に寄与する可能性のあるカード。
しかし、このデッキでは縦引き出来るカードが少なく、スマホロトムと水エネの2枚切ってかくしふだ使うの弱くね?ってなったので不採用。
・ふつうのつりざおとともだちてちょう
山札に戻してから手札に加えるまで1ターン空くことが想定されます。4ターンで勝ち切る事に反するので不採用。
・博士の研究
カイが常に80点だとしたら、博士の研究は60〜120点のカード。
安定して4ターンで勝ちに行く事を重視したのと、エネルギー以外にトラッシュからカードを回収するカードを入れていないため、巻き込んでトラッシュせざるを得ない状況を嫌っての不採用。
ただし、7枚引けるのは偉大なので事故対策として1枚採用しても良かったかもしれないです。
・モミ
キュレムのエネルギーを全トラッシュした次のターンに生き残ったキュレムにモミを使えると相手の絶望した顔が観れるのは間違いない。
それはそれで楽しいが、勝敗とは別の話。
キュレムの生存性によるロングゲームよりさっさとサイドを取り切る事を考えてみると、必要性に疑問が出てきました。
使える場面が来たのであれば、その試合は元々勝っているのだと思います。
・ローズ
メロン+50打点加速なのでとても強いフィニッシャーカード。エンペルトVを採用した事で序盤からメロンを使いたい事が増えたため泣く泣く不採用さてメロンと交換に。序盤に来て手札全トラッシュは流石にやりたくない&やれる勇気が足りなかった。
VMAXなど高HPポケモンが増える環境なら十分に採用の価値があります。
・ツツジ
ゲームプランを考えると使ってる暇が無いものの、これによる相手の手札崩壊で勝てる可能性も出てくる&手札をトラッシュせずに6枚引けるため有効なカード。キュレムVMAX1体倒されたら使用可能ラインに入るため、入れた方が良かったかもと思っているカードです。ミラーマッチで使われてしんどかった。
・クララとルリナ
トラッシュのカードを直接手札に戻すカードだが、継戦能力より勝ち切る事を優先したため不採用。
・シンオウ神殿
スタジアムの3枚目としてVガードエネルギー対策でシンオウ神殿の採用もあり得たが、これを使っている時点で自分のデッキにウォッシュ水エネが入っていない事がバレるため採用を見送りました。
・ウォッシュ水エネルギーとビッグパラソル
前述の通りだが、メタガード枠は今回省きました。自分の強い動きを押し付けます。
以上により今回のデッキが決まりました。
シティリーグ前日には調整と言う名で4時間ほど白銀のアルカナを用いたシールド戦で遊んでいましたが、大会で使うデッキのカードパワーの高さを感じる事になり、とても良かったのだと思っている。
何度も書いていますが、こういうガンガン行こうぜデッキではメタカードを入れて窮屈になり自分の強い動きが出来なくなる事だけは避けた方が納得できる結果を得られると思う。
攻撃は最大の防御の精神、大事。
■各対戦相手へのアプローチ
ここからは環境上主なデッキへの対戦方法、基本形以外のサイドプランの紹介となります。
・共通事項
じゃんけんに勝って先行を採ります。これだけで勝率40%あがります。
理想系はキュレム、かがやくゲッコウガ、パルキアが盤面にいる事。ヤレユータンは2ターン目以降で全く問題ない。
仕方なく後攻になってしまった場合は後攻1ターン目にキュレム2体、パルキア1体を並べてキュレムにエネルギー貼って番を返す事を目指しましょう。エネルギーが付いてるキュレムが倒されるように仕向けてください。キュレムとパルキアが残っていれば次のターン以降巻き返しは可能です。
・ロスト軸ギラティナ…五分五分
先行の場合、前述の通り後攻1ターン目にウッウにおとぼけ110点を受けた後にロストインパクト280点でキュレムVMAXを倒されると厳しいです。
先行2ターン目開始時点で相手の場にギラティナVが2体並んでなければチャンスです。ギラティナVを倒してしまえば、当たり前ですが次のターンにロストインパクトを打たれません。
ギラティナVが2体いる場合はげっこうしゅりけんによりキュワワー2体倒す事を狙います。
キュワワー2体、ウッウ、ギラティナV2体置いてる後攻1ターン目でマナフィまで置かれていたら諦めるしかありません。
この場合後攻2ターン目にロスト7枚貯めるにはキュワワーが足りないのでアクロマの実験を使うしかなく、ボスの指令orセレナでベンチポケモンが呼ばれる事は無いはず。ゲッコウガがロストインパクトで倒されたとしても、キュレムでギラティナVStarを倒してスターレクイエム打たれてサイドお互い4枚ずつ取った状況でこちらの攻撃ターンになるため、ギラティナVStarを倒して勝利を狙います。
エンペルトVを押し付けつけて勝てれば楽ですけど、あなぬけのひもを使われたりアビスシークを使われてロスト枚数稼がれてしまうため、中々上手くいきません。
・キュレムVMAXミラーマッチ…五分五分
先にワザを使い始めた方が有利なのは間違いないですが、先行プレイヤーは2-2-2というサイドプラン。後攻プレイヤーは3-3もしくはパルキアVstarを倒す事により相手が攻撃出来ないターンを作り出す事を目指します。
そのため、先行プレイヤーはいち早くスターポータルを使います。バトル場のキュレムに1枚、ベンチのキュレムに2枚といった付け方で、攻撃が途絶えないようにエネルギー供給します。
後攻プレイヤーの場合あなぬけのひもやセレナで逃げるエネルギーが重いポケモンをバトル場にひきずり出す等小細工も必要になります。苦しい展開ですが、攻撃出来ないターンを作り出せば先行後攻入れ替えと同義です。
・ロストバレット…微有利
非Vのみで構成されたデッキを相手にする場合、げっこうしゅりけんは間違いなくマークされているためマナフィがベンチに出てきます。かと言ってマナフィを倒してもふつうのつりざおやクララで戻ってくる事が容易に想像出来るため相手にしてはいけません。
かがやくリザードンに気をつけながらキュレムで複数回攻撃しつつ、崩れたスタジアムによるギミックを活かしてサイドレースの有利を維持しましょう。
・ミュウ…五分五分〜微不利
最近の流行りではフュージョンエネルギーが入っていないことも増えてきたため後攻1ターン目メロディアスエコーを受ける事が少なく、後攻1ターン目からVポケモンが倒される事が減ってきたような気がします。先行なら基本プラン通りに戦っていきましょう。
ミュウ側からダブルターボを付けた上で330ダメージを与えるのは相当に厳しいので、パワータブレットの残数とシマボシの使用枚数は忘れずに。
後攻時にはミュウVMAX2体倒す事を視野に入れます。
先行2ターン目でミュウ側がボスの指令orセレナによりベンチポケモンを倒しにくるのは絶対だと思って、基本形に沿ったお祈りを行う。それでもパルキアVが倒されてしまった場合はキュレムVMAXで攻撃をしかけてミュウVMAXを倒しにいく。このターンでパルキアを出してもまた倒されるだけなので、次のターンで攻撃出来ないとしてもパルキアを出さない。
次のターンはキュレムVMAXに攻撃してもらい、エネを2枚貼ってパルキアを出して番を返す。
次のターン、キュレムVMAXを倒してもパルキアを倒してもさらに次のターンで5エネ付いたキュレムVMAXが爆誕するという状況を作り出し、ミュウVMAXを倒してサイド3-3による勝利を目指します。
・パルキアうらこうさく…微不利
キュレム側がサイド3枚以上取った後に必ず雪道ツツジが飛んでくると考え、特性や手札に関わらず攻撃出来る体制を作りつつ、ロストスイーパーやスタジアム、カイを温存するプレイングを心がけます。
パルキア側の攻撃でキュレムVMAXが一撃で倒される事はほぼ無いが、こだわりベルト+ダンデ+クイックシューターで最大火力340はあり得る事、やまびこホーン+クロススイッチャーがある事を意識してベンチを絞ったり崩れたスタジアムを使っていく。
・アルセウスなんちゃら…有利
2ターン目に雪道マリィしてくるのは間違い無いと思って、さるぢえでカイをデッキトップに固定しましょう。出来なければお祈りです。
ミュウツーVunionやジュラルドンは一撃で倒せるので雪道マリィさえ乗り越えればあまり苦労しない。
・ヒスイゾロアーク…微有利
かがやくフーディンを採用している場合、280+こだわりベルト30+ペインスプーンでキュレムVMAXが一撃でやられてしまう事も頭の片隅に置いておきましょう。
キュレムデッキは一撃で倒す事を慣れ親しんでいるため、大口の沼やダメージポンプでダメカンが乗っている相手に対して幾つダメージを与えれば良いのか急に計算出来なくなるので要注意。かがやくサーナイト+Vガードエネルギーは水エネ1枚多くトラッシュすればOK。
・レジギガス…不利
エンペルトVに頑張って貰う。
レジギガスだけでなくレジドラゴの特性も封じれるので対戦相手が間違って使わない様に気をつけましょう。
キュレムVMAXはレジスチルのワザを一回耐えるものの、レジアイスに攻撃されると入れ替え札乏しい時に厳しい。ギラティナと共にシェア率を増やすならビッグパラソルの採用も検討。レジギガスのギガントブレイク+こだわりベルトでキュレムVMAXやられてしまうし、パルキアVstarはレジエレキでやられるし、当たりたくない相手です。
■シティリーグ当日のマッチアップ
・予選
59人参加のため予選は5回戦でした。
キュレム6-3○先行 初手ゲッコウガ
ムゲンダイナ6-3○先行 初手エンペルト
ロストギラティナ3-0○後攻 初手エンペルト
ヒスイゾロアーク6-3○先行 初手ヤレユータン
ロストギラティナ6-1○後攻 初手キュレム
予選1位通過。
やりたい事やれたと思います。
・決勝トーナメント
キュレム0-6✖︎先行 初手ヤレユータン
じゃんけんで勝ち先行獲得。負ける気しない。
7枚の手札の内3枚を確認してVIPパスとバケツがある。勝ちを確信。
しかし、残りの4枚にたねポケモンが居ない。
スーーーっと魂が抜けていくのを感じた。
たねポケモンが居ないので7枚を山札に戻して新たに引いた7枚がこちら。
ヤレユータン1枚
水エネ3枚
パルキアvstar2枚
ポケモンいれかえ1枚
あなぬけのひも1枚
どうしろと。
先行トップドロー、回収ネット
さるぢえ、ロストスイーパー
どうしろと?????
次のターンのさるぢえでハイパーボール引けたので、
ハイパーボール→ネオラント→カイ→クイックボールとゲッコウガ→クイックボールでクロバットV。
なんとかキュレム2体とゲッコウガを出すところまで持ち直したものの、1ターンの遅れを取り返す事は叶わず敗北。
最後の最後で不本意な試合になってしまい、残念の一言に尽きます。
■キュレムデッキに当たったらどうすればいいか
キュレムVMAXを目の前にした時、どのように立ち回れば良いのかを書いて終わりにします。
キュレムデッキを使っている側からすると、エネの供給が間に合わない事により攻撃出来ないor一回の攻撃で倒しきれないターンが出てくる事を非常に恐れています。
キュレムデッキのプランを思い出して欲しい。
エネの供給方法といえば、手貼り、はくぎんせかい、スターポータルの3つです。
恐らく一番対処しやすいのは、パルキアVstarを倒す事。次いでヤレユータンを倒す事。
キュレムVMAXにエネルギーが付いていないタイミングで既にスターポータルが使われているならツツジを使うのも非常に有効。
とにかくキュレムVMAXを倒そうとするのでは無く、パルキアVstar、ヤレユータン、クロバットV、ネオラントVという取り巻きを倒していく事に全力を注ぐ。それでも勝てなければどうしようも無かった。それだけの話です。
■最後に
キュレムVMAXは高火力高耐久を実現しており、爽快感に溢れたデッキです。
使うにしても使われるにしても、このnoteを通してより多くの人にキュレムデッキの事を知って貰えたら嬉しいです。
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