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2種類のペン

作業に使います

模型趣味の方が一度は行ったかもしれない「墨入れ」という作業。これは蓋や網の溝に塗料を流し込んで陰影をつけたり強調させる技法だ。今回は私のやり方を紹介したいと思う。

なぜペンを使う?

墨入れ専用塗料では溝に流した後、溶剤で拭き取る必要がある。私は技量や成分や臭気の環境的事情を考慮して拭き取る作業を省略したいと考えたからだ。
私は「ガンダムマーカー」「コピックマルチライナー」を使用している。

2種類のペンを使用する

どう使い分けるか

ガンダムマーカーでは流し込みタイプを使用している。このペンは「消しゴムで消える」ことが特徴としている。ただ、周りの塗装が消しゴムで消えてしまうのは本末転倒だ。なので車体のドア周りには使用せず、クーラーの網や床下機器に使用している。単色なので万が一剥げてもリカバリーが容易だ。
コピックの方は車体のドア周りに使用する。手元がズレてはみ出すことがなければペンで引いたところがそのまま表現される。ズレなければ拭き取ることはないので塗装が剥げる心配はない。

他にもペンを多様しているところも

面倒くさいのと先述の理由から筆塗りを避けてペンで塗る箇所が多い。

最近施工した1000系1500番代車両

この車両では・運番表示部にオレンジ・前照灯まわりに白・前照灯LED部に銀を使用しており、後に墨入れペン2種と配管に黒を使用する。
主にポスカとプロッキーが多い。コピックについては0.3mm0.03mmのものを使用している。
筆塗りだと筆で塗料を拾って塗って、塗りにくいときは薄めて、最後は溶剤で筆を洗って…の作業があるがペンは塗るだけ。ただしそれぞれメリットとデメリットがあるのでこちらも使い分けるのが大切だ。

最後に

これに限らず様々な方法がある。みなさんに合ったやり方で作業してほしい。