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ナナニイ零戦プラモデル作り比べ

皆さんは、作りたくても長い間作れなかったキットってありますか?
2013年、映画「風立ちぬ」や「永遠の0」の影響で、この年は零戦プラモブームとなりました。当時、タミヤやファインモールドのキットが、コラボで商品化されていました。

それから十年、それらもリサ屋に並ぶようになった――。というのはさておき、私も当時、タミヤの1/72零戦二一型を作り、これが自身初となる固定翼機プラモデルの完成となりました。
この零戦を作るうえで、同時期に発売された二つの解説書がとてもよく、今でも繙いたりします。

最近、展示会のために引っ張り出してきたけど、十年たってもデカールが劣化していませんでした
『ゼロ戦模型の作り方』仲田裕之著、新紀元社。『零戦模型製作の教科書』ホビージャパン

その後は仕事もプライベートも多忙を極め、模型から遠ざかる一方……。
特に零戦の五二型――日本軍機といったら濃緑色の零戦というイメージが人口に膾炙しているでしょう――を作っていないことは、心残りでした。
零戦プラモは、いわばミッシングリンクのようなものとして、自分の中に眠っていました。

そして、誰もが驚いた、ファインモールドによる1/48令和の零戦の発表!
10月の全日本模型ホビーショーで実物のサンプルを見て、俄然盛り上がってしまったわけであります。

全日本模型ホビーショー2024で撮影したサンプル
やばいよね

年末も迫る中、何を血迷ったか、勢いで手を付けてしまおうという企画です。ナナニイですけどね。
以下を選定しました。

タミヤ

五二型。これを作らずして的な
三二型
二二型

2012年、2013年の発売。1/72の零戦プラモの決定版と言えるでしょう。ヨドバシカメラで1000円ちょっとで買えます。
今年はタミヤのコンテスト二つで入賞できましたので、お世話になった恩返しも込めて製作します。サクサク組めるのはオフシーズンには持ってこいです。

ハセガワ

五二型丙。これを買った直後に五二型が再販された。なんで洋数字なんですかね

93年の金型に新規パーツを加えて2001年に発売。一時代前の出来です。従来からある典型的な飛行機模型という感じを味わいたい。

エアフィックス Airfix

二一型

2011年発売。このメーカーのキットは出来を問わずなぜか魅力があります。今回選定したキットのなかでは唯一パイロットのフィギュアが付属しています。以前、ブックオフで見つけて二つ買ってきた。
余談ですが、エアフィックスは金型の製作年とパッケージの年が別々に箱に表記されていて素晴らしいですね。

ファインモールド/ あいち航空ミュージアム

五二型

もとは月刊モデルグラフィックス2007年11月号12月号のマガジンキット「至高のゼロ」と2011年2月号3月号の「究極のゼロ」として設計されたもののようです**。現在は、あいち航空ミュージアムの限定パッケージで、現地で購入することができます。
今年は同館主催のコンテストに参加し、ファインモールドのキットで入賞できました。その際に購入し、参加賞としても一つ頂きました(いい値段したから嬉しい)。恩返しを込めて製作します。

積んであったものと、夏ごろから集め始めたもの、4社、計6つ。いつ完成するかもわからないけど、楽しめればよし。

*冒頭サムネの写真。あいち航空ミュージアムにて撮影した零戦五二型の1/1模型。模型なので、近々、茨城へ復元機見に行きたい
**発売年の初出がわからなかったが、デカールには2017年と記されている。ランナーには2008年の表記もある。

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