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相手にぜんぶ委ねてしまうことの怖さ

そういえば、息子がサンドイッチ作ってほしいって言ってたな。
サンドイッチ用のパンを買って帰ろう。

ある日、出先でそう思い立って、帰路を変更してあるホテルの中のパン屋さんに入った。
パンたちがひろいカウンターに並べられていて、カウンターの向こう側にはセンスのいい制服を着た、若い女性の店員さんが立っている。
食パンはその時、あらかじめスライスされたものはなく、かたまりの一本が置いてあるだけだった。
私はその一本を、やや苦労してトングでつかみ、トレーにすべらせるように移動させてレジへ運んだ。

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2,462字
すべて未発表、noteのみのエッセイです。

シェアハウスでゆるく共同生活をしながら、人生のあれこれについて小声でお話しするようなマガジンです。 個人的なこと、「これはシェアしたほうが…

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