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無意識と方言

「一億円あったら今、何をしますか?」
あるオンライン講座におけるコミュニケーションの演習で、コンビを組んだ女性に私は質問した。
テキストにいくつかあるサンプルから、適当に選んだテーマだった。

「南フランスに別荘を建てたいです」
彼女は答えた。
「庭にプールがあって、テラスも作りたいですね。あとは自分だけの図書室があって…」
楽しそうに夢を広げていく彼女。
「その図書室は、建物のどこにあるんですか?」
何気なくそんな質問をすると、
「え?」
彼女は一瞬考えてから、
「真ん中です」
と答えた。

「あれ、私なんで真ん中って答えたんだろ?って不思議に思って考えてみたんです」
会話を終えたあとに彼女は言った。
「そしたらいま自分にとって、本を読むことが一番大切なんじゃないかなって、無意識に思ってたことに気づきました」

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すべて未発表、noteのみのエッセイです。

シェアハウスでゆるく共同生活をしながら、人生のあれこれについて小声でお話しするようなマガジンです。 個人的なこと、「これはシェアしたほうが…

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