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【グループ展】「舞踏会」のお知らせ

【概要】

『舞踏会』
2024年7月6日(土)~14日(日)
※7月5日(金)は公開搬入日
全日12時~18時
KOGANEI ART SPOT シャトー2F
https://artfullaction.net/koganei-art-spot/

【アクセス】

〒184-0004 東京都小金井市本町6-5-3 シャトー小金井 2F
JR中央線武蔵小金井駅南口から徒歩5分

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【舞踏会参加者】

(敬称略、五十音順)

スタッフ

石田裕己
neko
渡辺俊夫

作家


あおいうに
あさこ
息継ぎ
ウエハラ16
梅ラボ
げこる
コイソ
駒澤零
芹澤美咲
高橋ヨシ
とすた
中澤龍二
中風森滋
なかみタケオ
名もなき実昌
neko
ノゾミ
濱田むぎ
百頭たけし
ペロンミ
ペンギンプラネット/石田裕己
万 糸吉
宮野かおり
mugenmaru
ユ、六萌
米澤柊


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ステートメント



【舞踏会】
0年代から10年代のサブカルチャーはまるで孤独から逃避する為の記号文化だった。
ポップアートが批判的に彼らの拠り所にしていたキャラクターの外殻を扱った事は必然に思う。
だが、オタクは既に一般化されインターネットは実存的な社会となった。
「キャラクターは記号である」と示す必要は既に無い。

冷えた身体を記号で温める事はできない。
側に居て欲しい対象は仮想的な群ではなく実感的な個である。
しかし、美術領域に生きるキャラクターは未だに記号と実存の間で揺れている。
平面のドレスを着た抜け殻の貴族達は真っ白な廃墟で舞踏会に勤しむ。

であるならば
大衆を孤独へ誘ったコロナ禍の様に
有機的なキャラクター達の因子で無機的なダンスフロアをパンデミックにしてしまえば良い。

本展覧会は美術文脈に“物語”をアーカイブする。
ディスプレイのモチーフは舞台化された「ポップアート」である。
台本は無く
登場人物はキャラクター(私達)である。


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企画の動機



2021年11月
お泊まり会を終えた時に頭に浮かんだ光景は真っ白な廃墟でドレスを着たcharacter達です。

きっと次は社交会をやるのだろうとぼんやり思いました。
私達が生きてゆく為の交易。
しかしcharacterを巻き込むなら人身売買のような現実は避けられません。
過酷な現状と健かに向き合う為の追想を試みます。


ーーー例えば美術展示の起源。
古のお城に飾られたコレクションを背に西洋貴族達はダンスパーティーを催しました。
高貴なるお見合い。
そこでは貰い手のいない者達の事を「壁の花」と言ったそうです。

家柄の価値で商われる市場と美術文脈によるブランディングは共通します。
スーパーフラットがポップアートの血統をcharacterへ与えたように。
ただし踊る事は叶いませんでした。
モダンなインテリアとしてのしつらいは壇上のドラマを静かに見つめます。
私達には身体が無いのです。


ーーーあの日character達によって開かれたお泊まり会はポスト・ポッパーズが存在した2008年を覗きました。
カオス・ラウンジではないifの世界線にセーブポイントを設ける為の焚き火です。

今回は更に昔へ。
characterが記号化するキッカケとなったポップアートの時空に向かいます。
モダニズムを踏襲した美術概念。
ディスプレイを司ったホワイト・キューブの原点は宮殿で開催されたサロンでした。
物語が開始する舞台はどうやら古のシャトーにあるようです。

character達は踊り手として魂の舞踏会を開演します。
美術領域に囚われた私達を室内装飾からロマンスへ誘う為に。


ーーー壁の花が地に種を落とし
美しい華が野に咲き乱れる

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