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もう無理してキャラクターアートは描かなくていい

「あおいうにはコレクターにはキャラクターアートが人気」という言説がある。


しかし、これは偏見なのではないかという答えに行き着いた。


そもそも、あおいうにのキャラクターアートが人気という根拠は、ヤフオクの転売価格のみである。

しかし、それも最高額で私が観測する限り、「3号8万円」というもので、そこまで高額でもない。


「30万円」や「14万円」で転売を試みている人がいるが、どれも失敗に終わっている。


ところで、あおいうにはキャラクターテーマの展示にここ近年でもいくつが出ている。


2021 非現実の人たちへ(Art Lab TOKYO)

2021 お泊まり会(目黒rusu)

2022 AHEGAO EXHIBITION 2022(DUB GALLERY)

2023 微熱なウニはいかが?(美術紫水Gallery)

2023 少女、空を行くがごとき(新宿眼科画廊)


この5つであるが、タブローはほぼ売れていない。

あれっ??キャラクターアート売れるんじゃないの?おかしいな……。


個展で比較すると、

2022 窓ぎわのグミ(Art Lab TOKYO)は、主に抽象画をテーマとした個展で、40万円ほど売り上げた。


2023 この未来は、あのとき選べなかったかもしれない。(Art Lab TOKYO)は、具象的な絵日記をテーマとした個展で、どちらかというとキャラ寄りであったが、壊滅的であった。そもそもの客入りも静かだった。


去年のヒカリエでの展示「ヴ!3」では、キャラというよりは、AI画をテーマにしていた。見方によってはキャラだったかもしれないが、どちらかというと、文脈を売る感覚であった。

それは、タブロー5点が売れた。


2024年の「ちかすぎてみえない」は、ブルーの抽象画をテーマとしたグループ展であった。

タブロー4点が売れて、グループ展にも関わらず、売上は15万円ほどだった。


あおいうにのキャラクターアート、全然売れてないじゃん!!!

むしろ、抽象画のほうが売れてるじゃん!


そもそも、キャラ絵(=同人)とは、そのキャラクターが好きで好きで仕方なく、愛を伝える手段として、耐えきれず生み出してしまうものである。

それを、「キャラクターアート」とアートをつけて、創造、創作、表現と呼ぶことすらおこがましいのだ。

同人とは、オリジナル作者の厚意の上で成り立っているジャンルだ。それを何十万という値段で売って金儲けをしたり、自分の代表的な絵画作品であると言ってしまう方が間違っている。

キャラ絵とは、愛であり、萌えなのだ。


愛、萌えのないキャラクターアートなんて、何もない、心のないカラッポの人形だ。

それに警報を鳴らすための、「非現実の人たちへ」や「お泊まり会」という展示であったのだが。


今後、私があおいうに名義でキャラクターアートを高値で売ることはないだろう。

でも、キャラへの萌えはある。愛はある。

だから、名義を変えるかなにかして、色紙を描いたり、同人誌を出したりはするであろう。

これからは、愛するキャラのために、萌えを伝えるためだけに、同人イラストを描く。

これは、形骸化したキャラクターアートとあおいうにの決別の物語だ。

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