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片付いたらしたいこと

娘の友達の家にお邪魔した。なんというか、ものすごく色々行き届いていてすごいなぁとしみじみ思った。子供が退屈した時にあるといいものの用意(シャボン玉やボールなど)、ご飯を食べるときのちょっとした工夫(100均のクリスマス用デザインの紙皿や紙コップなど)、皿に盛ってあるおやつ(甘いのもしょっぱいのも色々)、ちょっとしたお楽しみ(ホットケーキミックスのようにすぐクッキーが作れるクッキーミックスなど)、お土産用のおやつを入れる100均のかわいい袋など、我が家にはないな〜と思う物が色々あり、人を招く時の準備がさっぱり思い浮かばない私には、とても勉強になった。

現在片付け中の家が片付いたら何をしたいか考えると、人を気楽に呼べるようになりたいなと思った。招いてもらってばかりだと気が引けるし、うちにもぜひ、と言いたくても、ちょっと物が多くて、片付いたら、いつか、、ゴニョゴニョとなってしまう。というわけで、手付かずだった玄関収納に着手した。最近は、扉を開ける度に何か物が落ちてくる始末。どかーっと出して、使う頻度や取りやすさを考え、不要なものを処分。おおよその定位置は確認できた。あとは、これを引き出し収納にできればという感じ。

片付けといえば、山崎美津江さんという敬愛するスーパー主婦の方が新刊本を出していて、昨日書店に置いてあったのでパラパラめくった。少ししか目を通せなかったけれど、山崎さんの心地よく温かい空気感が漂っていて、あぁ、やっぱり素敵だなぁと感じた。「帰りたくなる家」がとても良くて、すごく影響を受けたので新刊も気になっていたけれど、これはほしいな!

家というテーマは、これまでずっと、自分の中に根深くあった。子供の頃は、家にとにかく物が多くて、全然片付いていない事がとても嫌だった。家を出て一人暮らしをしていた時は、それなりに好きな物に囲まれて暮らしていた。夫と暮らし始めると2人になったので物が増え、子供ができると物は増える一方。

長い事、片付けたいと口では言っていても、なかなか動き出せずにいた。口ではそう言っていても、心からは思っていなかったのだと思う。片付いていない家にいるよりは、外に出かけた方が気が晴れたので、すぐ外に行っていた。家を片付ける時間があったら、もっと別の事に時間を割きたかった。もっと本を読みたかったし、仕事をしたかったし、人に会いたかった。家を片付けるよりも先にやるべき事があると思っていたし、そのやるべき事に追い立てられて焦っていた。でもそうやって一生懸命、何かを身につけたり、得たり、外に向かっていっても、満たされない空虚さが付き纏った。それはやはり自分の軸がグラグラしていたからなのだと思う。

どんなに外に行って、あれこれしたとしても、根っこがどっしりしてなかったら、地に足がついていなければ、やはり虚しさや不安からは逃れられないのだと思う。色んな事を諦めて、少しずつ手放して、ようやく家に向き合えるようになってきた今が幸せだし、ようやく自分で自分の暮らしを作っている手応えを感じている。このDIY感、自分の手で自分の暮らしを作るという主体感みたいな物は、生きていく上でしみじみ大事だ。誰かに委ねたら楽チンだけれど、それによって失われるものの大きさがどれだけかと思うと、奪われてはならないものだ。その事をすぐに忘れて、誰かに任せて楽しようとしてしまう自分の事を顧みつつ、改めて思った。

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