おもしろいおばさんになりたい

 今日、仕事おわりに後輩が「ゴルフやって、サウナいって、家系食って帰ろ!」って話してて、思わず「元気だねぇ」と言ってしまって、自分がおばさんみたいだった。まだ20代のはずだけど。
 彼は家が遠いにも関わらず、毎日(たぶん)欠かさずゴルフかベースの練習をしてストーリーをあげている。仕事だけで一日をおわらせない、とても理想的な社会人。

 かくいうわたしも、今日は退勤後に映画館にいった。半年近くが繁忙期の職場なので、平日夜に飲み会以外の予定を入れたのはひさしぶりだ。
 ずっとみようと思っていた『アイスクリームフィーバー』をみに、近場の映画館へ。そこはクラフトビールなんかも売っててすごく最高なんだけど、最近出費が多めだったので今日はがまん。アイスクリームだし、ビールが合うわけでもないし?と適当な理由もつけたりしたけど、結果めちゃくちゃアイスクリームがたべたくなった。
 小杉湯も富士吉田も、個人的に縁のある景色が多くて、それもよかった。とてもよかったので、パンフレットを買った。映画のパンフレットって、その作品がすごくよくて好きすぎて買うパターンと、もうちょっと咀嚼したい・・もっと知りたい!となって買うパターンがある気がして、結局だいたい買ってしまう気がする。今回はどっちかというと後者かな?

 最近、映画館の椅子に長時間座ってると、肩や首や腰が痛くなることが増えた。これがもしかしておばさん?まだ20代のはずだけど。今日も残念ながらそれになり、帰る頃には頭痛まで誘発してしまった。
 重い頭を体ごと引きずり、なんとか家の最寄りに到達。近所のスーパーでヘルシーそうなお弁当でも買って帰ろう・・とお弁当コーナーに寄ったが、結局健康より節約志向が勝ってしまい、値引きされてたおにぎりと揚げ物のお弁当を購入して帰宅。なんだかカルチャーに投資し、食をケチる一日になってしまった。

 仕事だけで一日をおわらせない、というのは、モットーのひとつだ。たぶん社会人みんなそうなのかもしれないけど、それこそ、自分を見失わないための。今日のように映画館にいったり、ライブにいったりした日は文句なし。ちょっとギターを弾いたり、古本屋とか古着屋にふらっと寄ったり、お買い上げしちゃったり、たまってた日用品の買い出しなんかを達成したりでもいい。繁忙期でそれができないときは、喫茶店で読書。精一杯の現実逃避もかねて。
 だから、ゴルフとベースの後輩の今日のなにげない発言にやたら共鳴してしまった。できるだけ毎日しっかり自分のやりたいことをやって、社会に埋没することなく、自己満足であってもおもしろい人間でいたい。それは、近い将来おばさんになっても。



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