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小説『消えた小説』全記録

日本文藝界初の「メタ私小説」を書く タイトル『消えた小説』その全取材ノート あらすじ 2023年3月。男は四十六歳。ADHDで双極性躁鬱だ。三年引き籠った九州で男はFX詐欺に遭…
⬛︎10名限定 アピールポイント「消えた小説」が書籍になった場合、書籍よりも安く読める。 随時、最新…
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#ADHD

パニック発作と群馬弁を道具に(GM)

3488文字+有料  婚活アプリでもそれはおなじだった。男にとって正直に自分を語ることは針の筵(むしろ)に正座をして焼けた油を呑む行為に等しかった。九州では特殊詐欺に遭ってクレジットカードは停止され、川舟祭でたまたま知った役場の多尾に勧められて生活保護になって婚活はやめた。アプリは三ヶ月つづけたがそれが限界だった。男は婚活アプリを辞めることにした。  退会期限日の三日前にマッチングしたのがミチだった。男は捨て鉢になって鎌倉で実家暮らしをする五十路未婚年増に書いた文面を、そ

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平坦な日常小説にドラマを作る。(GM全記録)フィードバック

62663文字

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推敲、一人称に三人称をねじこんだボツ案?(GW全記録)

1044文字・無料 「ソウジ。だよ」 「ソウジ? 名前かな」 「そう、オキタソウジのソウジ」  男はソウジを見つめる。肌は色白でおもながだ。奥二重。焦点の定まらぬような円な眼はリョーマに似ている。 「新撰組の沖田総司だね。リョーマお父さん? は好きなんだね」  男はいった。  みょあ。ネコはのどを鳴らして、ソウジの足元をすりぬけていった。 「パパじゃないよ。バアがつけたんだ。カッコよくて強いんだ」  男はうなずいた。 「オシゴト。がんばってね」  迷って男はつるつるした直毛

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初日、さまざまなキャラの登場(GH全記録)

10979文字+有料  なぜそれらをメモしたのか。男にもわからなかった。バイトの初出勤で緊張して、目に映るものすべてを覚えようとしたのか。  自分はADHD(注意欠陥・多動性障がい)ではないか? 男は以前からそれを疑っていた。好きな小説やゲームはいくら時間を費やしても集中はできる。だが好きなこと以外に取り組むときや緊張をしたりすると、いろいろなわき見や独自の思考浮遊やとっぴな判断などの衝動が、脳から、とびでる。煙から蚤がぴょんぴょんとはねる。それらは身体にめぐって  数

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私小説を書いて判明した筆者の疾患。20230411tue299(GM全記録)

1064文字+有料  書いていてちょっと驚いた。私小説といえど、主人公「男」と「筆者」蒼井は別物(別人格)だと思っていた。  男のキャラと物語を書きすすめているうちに、「男」のある症状に辿り着いた。  ガガゴゴガガゴゴ。店の裏手の通路の入り口で二層式の洗濯機が音を立てる。みゃおああ、るろろろ。通路の奥の影から生き物が鳴く声が聞こえる。のどを震わせるようにゴロゴロ。ネコだ。一匹じゃない。十匹ほどは、いる。男は思う。二層式の洗濯機とプレハブと間に、彼らの自宅へと抜けるほそい

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