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教室の仕組みと関係性で「はんなり集客™」を叶える


  ここで改めて、私が考える「リピート」の定義について記しておきます。
 
 リピートしてもらうためには、リピートできる仕組みがあることが大前提となります。その仕組みとしては、「あなたからもっと学びたい」に応えるコンテンツがあることはもちろんのこと、「ずっと関わっていたい」と思ってくれている方が集う場所「コミュニティ」を構築することがとても大切です。

コミュニティを意識した教室作り

 
自身の運営する教室を単に学ぶ場所ではなく、集う場所としてコミュニティ化しました。
その際、私は他の教室とは決定的に違うことを行いました。
 
それは、京都に多いと言われている「一見さんお断り」システムを取り入れたことです。
具体的には「教室主催のイベントを受講生限定にした」ことです。
他の教室は「着物ユーザー向けのイベント」を充実させている教室が多かったのですが、私は「受講生限定」にこだわりました。
それは、「囲い込む」というこちら都合ではなく、花街のお茶屋さん(芸舞妓遊びをするところ)が、一見さんをお断りするのと同じ理由で、既存の受講生の居心地を保ちたかったからです。
 
それが功を奏したようで、「先生の周りはいい人しかいないから、居心地が良い」と言っていただいています。
 
このワケを改めて考えてみたら、受講生は、私の考え方を知って集まってきてくださっているので、「愚痴」や「悪口」などを言う方もなく、とにかく心地よい人の集まりで、初めて顔を合わせても、誰一人嫌な思いをせず過ごせる空間となっていたからです。
その上、そのイベントで、私が宣伝をしなくても受講生同士が「あの講座、すごくよかったから受けた方がよいと思う!」などと宣伝をしてくれるので、絶えずリピートされる現象が起きるようになりました。
 
このようにして、教室の受講生との交流の場を意識して作りました。
 
 

▼ 「講師」になるのではなく「教室」を作る

 
ここで意識する点としては、「教室(コミュニティ)」を作るということです。
 
「教室講師」をされている方は自然とこれを意識されている方も多いかと思いますが、サロンワークや個別のセッションだけをされている方は、こういった集う場所(コミュニティ)を持たれていない方も多いようです。
 
そこで、「あなたから学びたい」とお越しくださった方の満足度をさらに上げるためにも、受講中だけでなく修了された後も関わりを持てるようなコミュニティを構築し、その中で関係性を紡いでいくことをおススメします。
それにより自ずとリピート率も上がります。
 
そのために意識しておくことは、「講師になる」のではなく「教室を作る」ことです。
この違いは「技術を教えてくれる人」と「人としての関わり合いも持ってくれる人」の違いです。
この「技術だけを教えてくれる人」に生徒が求めることは、技術を教わることなので、「技術が身についてもなお、この先生と繋がっていたい」と思われるケースは少ないです。
なぜなら、技術をマスターしたら「技術だけを教えてくれる人」からこれ以上学ぶことはないと感じるからです。
 
つまり、着付け教室だからといって「着物の着方」だけを教えていればよいのではなくて、着物の着方を通して「あり方」を伝えることで、長く関係性が続きます。
ビジネス講座でも同様に、「ビジネスのやり方」だけを教えるのではなく、ビジネスを通して「あり方」を伝えることで、長く関係性が続きます。
 
そういう意味で、単発の着付けレッスンや単発のビジネス講座だけを提供していても、教室は作れません。
また、単発では、「技術」は教えることはできても「あり方」を変えることはできないため、一定期間、あなたと関わり合いを持つことができる「コース」を提供することはとても重要です。
 

 

▼ コミュニティメンバーを誰よりも大切にする

 
どうしても新規顧客の獲得に目を奪われがちですが、大切にするのは「目の前におられる受講生」と「これまで受けてくれた修了生」です。
 
これらの人たちとの関わりを持つ場として、コミュニティを構築します。
 
参考までに、私が主宰している教室では、このような形で構成しています。
① 無料コミュニティ
講座(レッスン)を受けてくれたすべての修了生が入れる「無料サロン」で定期的に集う場を設けている
② 継続サロン
修了生からなる①の中から希望される方対象の「有料のコミュニティ」で継続的サポートを行っている
③ コアメンバー
修了生からなる①②の中から、さらにコアなメンバーと「一緒に仕事をする」などして、修了生の活躍の機会を設けている
④ 無料コミュニティ(オープンコミュニティ)
①②③のどれにも該当しない方で、興味を持ってくれている方を対象として「無料コミュニティ」で、新たな出会いの機会を設けている
 
このようにして、各コミュニティによって関わり合いに濃度の違いがあり、どのコミュニティに属するかは、こちらが決めるのではなく、修了生に選んでいただいています。
 
この中でも大切にするコミュニティの順番は、③→②→①→④です。
つい、大人数からの反応を求めがちですが、少人数でコアなメンバーの声を聞くというのはとても大切。
 
中には、自身が「運営しているコミュニティ」よりも「所属しているコミュニティ」の活動に比重が大きくなり、自身が運営しているコミュニティが疎かになってしまうことがあるので、気を付ける必要があります。
 
例えば日常生活でも、まずは『個人→家族→コミュニティ→社会全体』と外側に目を向けていくのと同じことで、まずは家族も同然のコアメンバーや継続サロンメンバーを最初に幸せにすること。
いくらあなたの熱狂的なファンであっても、あなた自身のコミュニティ運営がおろそかになると、あなたのコミュニティメンバーは居場所を失い、離れて行ってしまいます。
それを避けるためにも、誰よりも大切なコミュニティメンバーを最優先にし、常に心を寄せて、長く良い関係性を続けたいものです。
 
 

▼ コミュニティの質を保つ

 
コミュニティリーダーの役割は、その「大切な人」が心地良くコミュニティに集えるように、コミュニティの質を保つことです。
コミュニティの雰囲気が悪くなるような発言やメンバー内での揉め事を防ぐために、あらかじめ規則を作るようにしています。 
 
 

▼ リピートできる商品・サービスがある

 
コミュニティメンバーに一番喜ばれるのは「リピートできる商品・サービスがある」ということです。
あなたに共感してくれた受講生が、「もっとあなたから学びたい」「もっとあなたと関わりたい」と思っても、それに応える商品・サービスがないとそれは叶いません。
 
修了された後、「もう会えないのは寂しい」と思ってくださったときに、他に学べる商品やサービスがないのは受講生にとっても寂しいことです。
もしも、他にご案内できる講座などがない場合は、継続サロンを作り、継続的に学べる場所を提供することで、ずっとご縁が続いています。
 
そして、新たなコンテンツができたら、必ずそれをリリースする前に、最初にコミュニティメンバーに先行案内としてお知らせします。
 
このようにしてお知らせすることは、売り込むようで抵抗があるかもしれませんが、決してそのようなことはなく、むしろ優先的にご案内することを喜んでいただけます。





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