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日本でMOBAが流行らない理由

今回は、本当のゲーム好きならきっとたどり着くMOBAっていうジャンルのゲームが日本ではやらない理由を書こうと思います。

MOBAって簡単に言うと


MOBAって言うジャンルはきっとある程度知っていると思うので簡単に書きます。

・チームで目標を破壊しする陣取りゲーム
・役割がキャラごとに合って、チームで勝つ

これだけのゲームです。他にもたくさんあるんですけど、正直これだけでゲームができます。おそらく世界的に見れば、ナンバーワンのゲームジャンルと言えるでしょう。リーグ・オブ・レジェンドでは月間アクティブユーザーは1億人を突破しました。

もう一つ人気なものでは、「Dota2」などがあり、大会では総額20億もの賞金が出ることもあるほどの人気ぶりです。もう完全なスポーツです。こうなってくるとゴルフのようなものに考えられなくもありません。ゴルフも一般人からすれば遊びにも見えますよね。でも、プロの人がいて、観客がいて、賞金がある。だから完璧なスポーツとして認知されてもいます。

lolのPVも一気に急上昇1位になるほどインパクトが有りました。それほど、今現在mobaが世界中で人気になっているといえます。

なぜ日本で流行らないのか


なぜこんなに世界中で流行っているのに、日本では流行らないのでしょうか?

・ルールがわかりにくい
・覚えることが多すぎる

こういった理由が挙げられるでしょうか。

しかし、それは本質的な理由ではないと考えました。

・気軽にできない
・プレイ時間が長すぎる
・熟練するまでに時間がかかる

こういったことが根本的な理由だと思います。

気軽にできない


他のFPSゲームなどはそこまでプレイヤースキルが求められることは少なく、エンジョイ勢でも気軽に楽しむことができます。しかしMOBAというジャンルはスキルが求められます。しかもチームメイトと同じくらいのプレイヤースキルが求められます。

こうなると気軽にできないという現実があると思います。

初見殺し


また初心者にも優しくないゲームシステムで、オーバーウォッチであればクイックなら抜けられますが、LOLの場合は抜けることができません。気軽にやってみようという新規勢も長時間負け戦を強いられることになり、非常に苦痛です。構成がひどくてもトロール(迷惑行為)がいても抜けることができません。実質的にトロールをやっている人が一番楽しめるというのが現実なのです。

また強制的にゲームを落とすことはできますが、残ったプレイヤーは一人掛けた状態でゲームを進めなくてはいけません。これも非常にストレス。もし待ち時間が長い中で、こういった試合展開になれば、楽しいとはいえず嫌煙される要因になります。これによってユーザーが集まらず、ゴールデンタイムでないとマッチに時間がかかってしまう状況になってしまうこともあるのです。

日本ではより気軽にできる(他人に迷惑がかからない)ゲームが求められる傾向にあるので、こうしたことはあまり歓迎されません。故にオートチェスなどのストレスがないゲームが歓迎される傾向にあります。時間がある子どもが多く参入できればいいですが、そもそも人口減少かつゲームに対しても好意的な環境ではないので廃人ゲーと言われるMOBAはなかなか遠い存在になっています。

ピックスキルとプレイヤースキル


また、他のゲームと違い、好きなキャラを使うこともできません。相手の構成や味方の構成を考えてピックする。そうするといつもだいたい同じキャラになってしまう。(ゲームによって異なります。キャラが多いmobaではあまりならないでしょう)

飽きる。ひたすらに飽きる。そうすると、「奴隷」という状況になってしまい楽しめない。特にオーバーウォッチで起きがちです。もちろん最強プレイヤーならどのキャラを使っても強いのでしょうが、実際はそこまですごいプレイヤーは少ないです。

自分ひとりだけで勝つのは至難の業


どんなにゲームスキルが高い人でも、一人で盤面を覆すのは至難の業です。

俺つえー!

って言っていた人もMOBAに来ると負けます。きっとキルは多く取れるし、うまく行けばキャリーもできる試合もあるでしょう。しかし割合ではストレスな試合が多いのではないでしょうか。

MOBAは見てるほうが楽しいとなってしまいがち


そうして、こうしたゲームを野良でやると悲惨なことになります。プロのようなゲームになることは非常に稀です。チームワークなどは、めったにありはしないのですから。そうするとゲーム自体はいいのに、いいゲームにはならない。見ていたほうが楽しいのではないかとまでなってくるのです。

でも時たまに、野良でいいプレイヤーが居るからそれにかけて、みんなやり続けるのです。

キャラクターファンは多くいる


またオーバーウォッチもそうですが、mobaのキャラクターはとても魅力的です。動画映えするのです。だからゲームは辞めたけど、コンテンツ自体は好きという人が多くいます。Eスポーツ向きというのは間違いないでしょう。でも日本では世界比較ではそこまで流行りません。現状が限界です。

・プレイ時間が長く、覚えることが多く「初心者」が参入しにくい
・ゲーム自体も何をしているのかわかりにくく、「初見者」を取り込みにくい

プレイ時間も長いのは嫌いですし、ストレスになるのは嫌いです。日本はゲーム以外にかけないないといけない時間が多すぎる。結果として、初心者が増えず、それによって動画視聴者も伸びにくく、市場として広がって行きにくい(それでもLoLの国内大会は毎回3万人くらい見てるからすごい)。

またPCゲームの場合は、PCという高額なものを揃えるのも障壁になっています。 現状やはりPS4/Switchやスマホに対応していないと広がりにくいです。

スマホMOBA

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では、スマホMOBAはどんな感じでしょうか?現状、AOEや非人類学園、Vainglory、ポケモンなどが主流でしょうか。プレイ人口は増えた気がしますが、それでも継続的にヒトを集めているとは言えない状況です。

結局、上記状況は変わらず、初心者が残らないためです。

僕の大好きな、Vaingloryなども風前の灯です涙。LoLモバイルに期待するしかない。

最後に


お隣韓国ではMOBAはeスポーツの代名詞として大会が数多く開催されています。国を挙げて、eスポーツを奨励しているせいもあって、プロプレイヤーもかなり強いです。しかし、日本はきっとしばらく流行ることはないだろうなと思います。

ヘイトを嫌い
とにかくストレスなく
少ないマッチング時間でできるゲームだけを愛す

だけになりそうな気がしてきました。ゲーム自体はやる人も増えてきました。スマホアプリで課金する金額とかも世界的には多いような気がします。でも、中身を見れば、ゲームと呼べないものばかり。ガチャを引くことが目的化したゲームが浸透しただけで、実はゲームは暇つぶしというものでしか存在権を得られていないわけです。

いつかお茶の間で見れるようになったらいいなと個人的に思いました。

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