あおいろのうつろ

純文学が好きです。海外文学も少し読みます。小説を書いたりします、未作家。

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純文学が好きです。海外文学も少し読みます。小説を書いたりします、未作家。

最近の記事

小説の文字ざわり、物語の味

小説を読み終えたら、しばらくは余韻に浸る(そうなれないものも中にはあるけれど)ものだが、我に返ってふと思うだろうー他の人はどう感じたのかな。そして検索する。いろんな人が投稿している言葉を見て、自分と同じ感覚であれば安堵し、真逆のものには警戒心を抱く。だけでなく下手すると攻撃する。人間とはなんて自分勝手な生きものなのか。 私は自分の感性=感じ方を信じているので(とくに直感)ある作品に異なる感想を持った人たちに対しては悲しみを感じるのみ。それは違うと声をあげるつもりはない。人間は

    • 純文学とは何か?その問いの答えはこうだ①

      長く新潮の編集長を務められた矢野優さんが5月号を最後に退かれるという。お疲れさまでした。私はほぼ矢野さんと同世代。就任直後に金原ひとみと綿矢りさがWで芥川賞を受賞し、「文学に新しい波がきていると感じた(Real Sound 2021.06.27より)」そうだ。あまりに若いふたりが受賞したから、絶望した私とはやはり大違いだ。それから、素晴らしい作品を次々と世の中に送り出され、それらを芥川賞受賞にも導かれた。矢野さんの審美眼によって、私はたくさんの「よい」作品を純文学小説として読

      • 秋締め切りの小説を書こう

        150枚をめざそう。春は新潮に出したから、秋は群像にしよう。これからのんびり書けば、何とか間に合うと思うな。 何を書こうかな、いつもアンテナ張ってはいるけど、なかなか引っかかるものがない。 今、訳あって生活時間が縛られてるので、自由に電車に乗れない。つらいね。でもあと1週間のお仕事。それから解放されたら自由にどこにでも行けるよー 小説のネタを探しに行こう!5月には書き始められればいいな。

        • 小説を書くのに少し疲れた

          毎年文芸誌の新人賞に応募していました。ルーチン化して、感覚が麻痺してしまいました。まるでいつかは自分も新人賞をとれるかのように思ってしまっていました。予選通過できないとひどく落ち込みました。小説を書くことって、こんな感じだったっけ。最近やっとそんなふうに、客観的に考えるようになりました。しばらくのんびりと小説とつきあいたいなと思いました。 息をするのも苦しいと、良い小説は書けないのでしょう。 ゆっくり息をして、文章を楽しもうと思います。

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