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魚に愛は伝わるか(生き餌のお話)

ポリプテルスをお迎えして1ヶ月ほど経った頃。
水替えとは別に、フィルターの交換時期が来た。
初めて水替えしたときもそうだったが、初めてすることは緊張する。
ビビりにもほどがあると我ながら思ってはいるが、まぁこんな感じでも生きていけてるので良いのだろう。あまり緊張しないらしいパートナーが羨ましい今日この頃である。

さて、同じく1ヶ月経った頃。
人工飼料とハツを食べる日々が定着してきたので、久しぶりに生き餌を入れようということになった。
今回は体長も大きくなってきたので、前回より多めのメダカ10匹用意することになった。
初日と同じように、家の水に慣らしてから水槽に入ってもらう。久しぶりのメダカにポリプテルスたちは驚いていたが、徐々に状況を理解してくれたようで落ち着いてきた。

セネガルスはメダカを追う狩り。エンドリケリーはメダカを待つ狩り。
ポリプテルスを迎えるのは初めてなのでこれが種類での違いなのか個々の性格の違いなのかはわからないが、その違いも今回しっかり見れて面白かった。

10匹のメダカは、数日で残り1匹になっていた。
ポリプテルスが生き餌で栄養をとっていることはとても喜ばしいことではあるが、今回もメダカがいなくなるさびしさを感じてしまう。
そしてその残っていた1匹も、私が水槽を観察していたときに目の前で食べられ消えた。
喜ばしくもさびしい複雑な気持ちはいったいどうすればいいのだろう。
ふと思いついたことがあった。
パートナーにお盆に使ったお線香が残っているか聞いてみると、1束残っていると渡してくれた。
自己満足であることはよくわかっている。自分自身の気の持ちようであることもよくわかっているが、思いついた行動がそれしかなかった。
私はお線香を2本だけ拝借して火をつける。
生き餌になってもらったメダカたちへの、せめてもの供養をしよう。

ありがとう。
ポリプテルスたちは、しっかり大切に一緒に過ごしていきます。


2022年8月30日 投稿
2022年9月2日 リンク追加


見出し画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。
ありがとうございます。


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