苦しくなるの

夜になると毎日泣くの。苦しくなるの。
誰かのために泣くのじゃなく、自分だけのために泣くの。
昼間は誰かのために生きるの。それが仕事であって、それが生きる意味なの。
自分の未来に真っ黒な黒い雲を感じるの。
誰だってそうなんだと思っても、おそろしくて仕方がないの。
そんな未来なら、もう来てほしくないと思うの。

理由をつけて生きることを軽んじようとする自分に嫌気が差すの。
周りの目に映るところだけ綺麗でいようとする自分のやましさに苦しくなるの。
そんなことをあなたには言えないの。
今を一生懸命生きるあなたには言えないの。
あなただって、誰だって、間違えたり迷ったりするものだと、
知っていても、それは関係ないの。
自分の弱さとやましさは自分が一番知っているの。

いつも逃げているの。
逃げていることを正当化して責任を逃れているの。
都合の悪いことはすっかり忘れているの。
都合のいいことだけ拾って笑っているの。
あなただってそうでしょう。
それでも、どんなにやましくともあなたを愛することは
もうとうに決めているの。

都合のよさこそが生き延びるための武器です。
忘却はいつだって一番の味方です。
見たいものだけで塗り固められた世界は、
ただ見えているだけの世界でしかなくて、
これは嘘?
目の前に広がっていると思っている、
現実!

これは嘘?
人間が順位づけされたように思っている、
多くの人間が思っている、
昔からそうだったとか、
みんなそうだからとか、
人間が評価し合っている、
評価したがっている、
歪んだままの世界に涙しても、
歪んだままでいることを望んでいる、
ワイン片手に空腹の子を嘆く、
あなたは誰?
目の前にいる、あなたは誰?
私に見えているものは何?
やってくるのは明日か、それとも嘘か、

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