余裕のある時だけでいいから

月が綺麗に見える。あなたも余裕のある時だけでいいから、見てほしい。
あなたのことが本当に好きだから、なるべく笑っていてほしいし、なるべく悲しまないでいてほしい。これが独りよがりだってこともわかっている。自分勝手な心配事、口先だけのつまらない戯言なんだって知っている。それでも、あなたのことが本当に好きだから、あなたがどんな人間だったとしても、愛しているから、あなたがどんな最期を迎えるのか私は知る由もないけれど、その時あなたが思い出す人の中に私はきっといないけれど、それでも心から愛しているから、あなたには幸せな瞬間がなるべく多く訪れてほしい。私には何もできないから、せめてどうかあなたに美しい瞬間が少しでも多くありますように、願っている。私には何もできないから、私は私の人生を全力でもがいている。それがあなたを想う本当になると信じている。

人生はいつも、平気で越えられない壁を用意してくるし、いつだって容量オーバーの出来事を吹っかけてくる。あなたにも、私にも、それは同じですね。どうかあなたが大好きな人と大切な時間を、これからもたくさんたくさん、もう当たり前すぎるくらいに過ごせますように。そして私も、人生に飲み込まれながら何とか息継ぎをしていけるように。心から願っていて、その願いをなくさないようにと毎日闘っているのです。そして、この闘いには負けたとしても、闘い抜くことを誓っているのです。愛しているあなたへ。