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「推しみかん」ができた話

なんの回しものでもないのだけれど、人にお勧めしたいことが合ったらnote書くって聞いたから書きます。

なんと今年。「推しみかん」ができました。

先日GoToで和歌山へ初めて旅行してきたのですが、失礼ながらアドベンチャーワールドでパンダに会いに行く以外にあまり和歌山に興味がなく。まぁ時期も時期なのであまりウロウロせずホテルでまったりしようぜ。というのんびり旅行。でも美味しいものは食べたいよね。でも和歌山ってなにがあるの?ラーメン?ラーメンはこってり系を食べると8割方おなかを下すという繊細な胃袋を持ち合わせてしまってるので気が乗らず。そんな中たまたま見たNHKあさイチでの和歌山特集(旅行行く前に特集してくれるととてもうれしい気持ちになりますね。私のため!?ってなるよね。)もちろんその特集半分以上はパンダの話題。見るもんね。会いに行くもんね。と思いながら見ていると突然紹介された農園の中にできた行列の映像。

そして出てきたのは・・・パフェ!!!!!

絶対行く。パフェに目がない私はそれが和歌山のどこにあるかも確認しない前に即決。果実園直営のパフェなんて絶対美味しい。調べたところ特集されたところは観音山フルーツガーデン。紀ノ川市というところにある農園。偶然にも和歌山市内に宿をとっていたので車で約1時間。問題ない。

和歌山パンダ旅行にパフェ追加でーす!

(アドベンチャーワールドの記事は書く予定はないがもちろん素晴らしかった。パンダめっちゃ可愛かった。近所だったら年パス購入したいレベルでとてもかわいかった。LINEアイコン速攻パンダになった)

そんなわけで旅行当日。晴天。関西空港から入った我々は車で約1時間。みかんや柿がなる木々の間に現れた「観音山フルーツガーデン」に到着。平日のこんな山奥なのに車がたくさん。1階は直売所で2階がフルーツパーラーになっており、さすがに平日なのでテレビで見たような行列にはなっていなかったが店内8~9割はお客さんでにぎわっている。すごい。天気もよかったのでテラス席へ座らせていただき和歌山の山々を眺めながら「果実園のパフェ」と「和歌山県産柿パフェ」をオーダー。

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季節によってさまざまなパフェが出るようで、ほかにもみかんのパフェや通年のレモンパフェなどなど本気で全部食べれるものなら全部食べたかった。

私は柿パフェをいただいたのですが、柿って基本「そのまま食べる」以外に思い当たる食べ方がなく、仮にケーキ屋さんで「柿のケーキ」など見かけたとしてもあえて選ばない(ちょっと地味・・な印象・・)そして皮を剥かなければならないというめんどくささが相まって「お母さんが剥いてくれれば食べよっかな★」という存在。そんな存在の柿があふれんばかりに!そして生クリームで飾られて登場。柿・生クリーム。そして写真ではわからなかったけどなんとほうじ茶と抹茶のアイスも。確かに柿は和を感じるフルーツだ。確かにお茶を飲みながら柿を食べることはよくある。

そっか!柿とお茶のアイスは相性がいいんだ!!

フルーツをよく知っている生産者が考えたパフェだからこそフルーツの良さをちゃんと生かしてあげる組み合わせになってるし、あくまでも「フルーツが主役」の座にちゃんといる安定感のあるパフェでした。とにかく食べて。ちなみに果実園のパフェは季節ごとにフルーツが変わるそうで今回はイチジクやミカン、洋ナシなどがたくさん乗っていてこれも王道of王道。

美味しすぎるパフェで満たされ、まぁちょっと1階の直売所でも見ていきますかね・・というふらりとした気持ちで1階の直売所へ。

道の駅的なイメージをしていたがどちらかというと納品と発送を行う作業所のイメージ。ほぅ・・と思いながらふらり見ていると大きな体と大きな声の男性から「かごにあるミカンどれでも勝手にとっていいから試食してみてくださいね!!」と思いがけない一言をいただき「へ?1つ、もらってもいいの!?」思わず聞き返したところ「いいよ!そうだね出来たら最初に大きいの食べてみて!次に小さいの食べてみて!」と。

パフェでおなかが満たされていたので連れと1つづつ大小のミカンをいただきその場で試食。

えっ・・・・

え・・・

おいしい・・・・!!!!!!!

とにかく驚いたのは水分量と皮の薄さ。外の皮が薄いことはもちろん、中の薄皮がめちゃくちゃ薄い。なんなら房と房を分けようとするだけでビリビリと破けてしまうくらい薄い。その薄い皮でギリギリに保たれたはじけんばかりの果実。もうこれは、ジュース。

あまりにのおいしさに興奮していると先ほどの方が「美味しいでしょ!うちは収穫するときに木の1本1本試食してるんだよ」と教えてくださったのを皮切りに止まらないマシンガントーク笑。都内にもコロナ前はよく催事で出向いていらっしゃったみたいで聞いたことのある有名ホテルや百貨店などにも卸しているとのこと。ホテルでこのミカン出てきたら感動すると思う私。

結局お話していた方はこの果実園の代表児玉芳典さんだということに気づき恐縮しまくる。代表が先頭に立って看板娘となりお客さんにどんどん売り込んでいく姿はすごく好感が持てる。

栽培の方法だけではなく、(今は減ってしまったけど)留学生やインターンをどんどん受け入れていることや、都内の大学で臨時講師として教壇に立たれていることなどいろいろお話を聞けて短い時間ではあったけども数日前まで「和歌山=パンダ」しかなかった私の頭に強烈なインパクトを残してくださいました。

そしてこの代表だからこそだな。と思ったことが山の中の農園なのにめちゃくちゃIT 化が進んでいること。利用をすることはなかったけどフルーツパーラーの受付はiPadで受付する方式になっていたし、直売所のお会計は〇〇ペイからクレジットまで正直都内中心にあるカフェよりたくさん対応してる。どんどん新しいものを取り入れようとしている代表の意思を感じられる部分。好き。

一冬分みかんを買いたいところではありましたがとりあえず実家にミカンと柿を送ることにし、お会計。少し日にちが先になることやミカンと柿というイレギュラーなお願いをしてしまったのにも関わらずスタッフの方がいろいろ計算してくださり一番お安くすむ組み合わせを案内してくださったりなにからなにまで配慮が行き届いて感動。

これだけおいしいミカンなので、もしこの観音山フルーツガーデンを知らず都内で食べたとしても「このミカンめちゃくちゃ美味しい!」という感想は持ったと思う。ただ、こうやってブログを書くほどの熱量をもってしまった背景には確実に代表児玉さんの熱量あるトークや果実園全体の雰囲気など、実際に足を運んだからこそわかる要素を体験したことにあると思っている。

今回は果物ではあったが、野菜や魚介類、肉、乳製品など様々な場所で児玉さんと同じような熱量をもって愛情たっぷりにおいしい食材を作ってくださっている生産者さんたちがたくさんいるんだろうな。

せっかくなので勝手に宣伝。通販もあるよ!

https://www.kannonyama.com/

分かっているつもりだったけど、日々の便利な生活で忘れかけていたことを胸に刻ませてくれた和歌山の観音山フルーツガーデンのみかん。私の「推しみかん」としてこれからもずっといただきたいと思います。そしてまたいろいろ落ち着いたころに足を運びたいな。パンダも生まれたことですし。


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